独歩の独り世界・旅世界

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『独歩爺最後の旅』グアテマラ その 7 サンタ エウラリア Santa Eulalia

何度も同じことを繰り返す老いぼれで恐縮だが、これまでに7,8回の来訪でグアテマラ国内はかなり広範囲に回ったつもりでいた。で今回は、行けてなかった2ヶ所は何としてでも行ってみるつもりだったがその一ヶ所はすでに記したEsquiprasであった。もう一ヶ所はSan Miguel Acatanというところでパナハチェルのあと行く予定にしていた。San Miguel Acatanに関する情報(行き方・ホテルの有無)はAntiguaのINGIATで取得済みだった。ま、方角的にパナハチェルの後(それはSan Pedroの後でも変わらなかったが)が最も行きやすそうだったからだが、それでもざっと見込んだだけでもそこにたどり着くにはパナハチェルからだと少なくとも5回バスを乗り換えなくてはならなかった(途中までは何度か通っていたので状況はだいたいわかっていた)。だからその日にたどり着けるかどうかは行ってみなければわからなかったし、途中いくらでも宿泊可能な街はあったのだ。

 

その日もやはり深夜に目覚めてしまったが、この頃にはそれが時差ボケの影響を引きずっているのではないことがわかっていた(それはおいおい明らかになってくる)。ただ、この日は安楽なベッドのおかけでまたすぐ寝付くことができて最終的に朝方4時ころの目覚め、久しぶりに8hくらい眠ることができたのだった。その時間に起きてしまうと時間はたっぷりあって、6時には出発の用意ができていたが、玄関ドアは施錠されたままで、同じく早朝発のフランス人の団体さんとロビーでしばらく待機となった。ほどなくして村岡さんが現れて礼をいって別れを告げ、団体さんは表に出て迎えのバスを待つ様子、わたしもTuktukをしばらく待ってみたが通る気配なく、途中できたら乗ろうとまだ明けきらぬ道を一人歩きだす、結局BAMの先あたりソロラSolola行バス乗り場まて20分、Tuktukはやってこなかったのであった。6時半発車のソロラ行バスはこちらも20分5Q(記憶では以前は3Q)でソロラ着、ソロラはこの辺一帯ソロラ県の県都で、そこからのLago Atitlanの眺めが素晴らしく、13年前に移住先探しに最初にグアテマラに来た時に、村岡さんにお会いして情報を聞けたこともあって、このソロラ辺りなら住んでもいいな、とその候補の一つにしたところだった。それ以来何回かここで下車して写真を撮ったりしていたが、そのころあったはずの展望台が見当たらなくなっていた。ちょうど日の出の時刻だったので2~3ブロック探し、人にも聞いたが結局見つけられず、絶好のビュウポイントだったそこからの写真は撮れずじまいになった。ソロラからは国道CA1の交通の要所ロスエンクエントロスLos Encuentrosまでは30分、本数はたくさん出ているのだがこの乗り換えが面倒なのであった。この間は昔と同額3.5Q(いや、以前は2.5Qだったような気もする)、8時前にチチカステナンゴ方面への分岐点、三叉路になっているロスエンクエントロスに着いていた。ここは不思議とトイレに行きたくなるところなのだが公共トイレがなく、この時もフリートイレ(立ション場)を探してウロウロする。この三叉路でチチカステナンゴを後ろに立つと、CA1左がGuate方面、右がクアトロカミノス4caminos、ケツァルテナンゴXela方面なので、この時はわたしは左から来るバスを待つことになった(稀に後ろから来る、つまりChichi→Xelaのバスもたまにある)。右手手方向に行くバスは結構あって、ここでそれほど待ったことはなかったのだけど、この時初めて乗り合いワゴン車(シャトル)が停まってくれたのだった。どうやらXelaへ行くワゴン車で一人分空きがあるとのこと、わたしは4caminosまでだがいくらで乗せてってくれるの?と聞いてみると30Qとのこと、バスだと20~25Qでいく距離だったから、25Qでよければ乗せて、というとすぐにOKになった。快適さ、早さが全然違うので、これはラッキーであった。それだけでなくワゴン車の前の席のシートに座れたので、試しにと思ってスマホで動画を撮り始めたら結構いけて、CA1の完全舗装片側2車線の快適走行をビデオに収めることができた。それをここに載せられないのが残念である。バスだと1時間かかるところ、4,50分で4caminos着、そこも少し様相が違っていて、あの渋滞の激しかった交差点は立体交差の工事中だつた。以前は、交差点を渡ったところで待っていたウェウェHuehuetenango行きのバスは相当先まで歩かなければ見つけられなかった。しばらく乗客の集まるのを待っていたHuehue行バスはようやく9:15に発車した。途中工事渋滞とかがあって、この時Huehuetenagoのバスターミナル着は11時半(普通1.5h~2.0h)で30Qだった。San Miguel Acatanまでのルート上最大の街、Huehuetenango県の県都Huehuetenagoまでは、ま、このルートは何回か通っていたし、CA1を来るので順調だった。問題はここからだった。Huehueのターミナルも何度目であったか?ここからは4000mの高原を行くのだが、その高原上に大きな街が四つあった。手前からSan Juan Ixcoy サンフアンイスコイ,San Pedro Soloma サンペドロソロマ,Santa Eulalia サンタエウラリア,San Mateo Ixtatan サンマテオイスタタンとあって、これらは山上の大規模集落を越えて、今や山上都市といえるくらいの人口を抱える街なのであった。前回はSan Mateo Ixtatanに滞在したが、他の街も二度ほど通っていたので大体の感じはつかめていた。問題はそこへ行くバスで、サンマテオの先にあるBarillas バリリャスというさらに大きな街へ行くバスが何社かウェウェから出ていた。ちなみにHuehue~ 2h San Juan Ixcoy ~3,40min. Soloma ~3,40min. Santa Eulalia ~ 1h San Mateo Ixtatan ~1.5h Barillass くらいかかるので、その時点でその日はSanta Eulaliaまで行ければいいかと思っていた。問題はその何社かあるバスがそれぞれ何時にでるのかわからなかったことで、結局最初に声をかけてくれた呼び込みの車に乗ることになってしまったことだった(呼び込みが声をかけてくることはわかっていたが、何時にでるかは運しだい)。最初に声をかけてきた奴にまずそれを聞く、15分後とのこと、なら0kと素直に信じてしまったのが間違いで(この辺の機微はわかっているつもりでも)結局、そのシャトルが出発したのは1時間後で12:40だったのだ。その待ち時間にトイレ・昼食を済ます、その間に何社かのバスが先に出発したようだったが(だいたい各社早朝から昼過ぎまでに1時間に一本くらいあったはずだ)、ま、それでも夕方までにはSanta Eulaliaには着けるだろうと、ちょっとした失敗は諦めるしかなかった。たぶん4度目となるHuehueからの道は、2000m→4000mに登っていく山道からの眺めが素晴らしく何回も写真に撮っていたが、今回は初めてスマホで動画に挑戦してみた。が、ま、慣れてないのもあって車窓からの撮影はなかなかうまくこなせなかったのである。いずれにしろ動画はここに載せられないので、過去の写真を見ていただくほかないが、まさにHuehue方面及びシェラ方面の山々まで、それはそれは広大なグアテマラの大地を、ま、言ってみればgrand panoramaを見下ろせるのだった。1時間くらいかけてそこを登りきると、今度は高原状の荒野を行くのだが、また趣の違う風情があり、そしてまた谷あり山ありでこのルートはわたしのお気に入りの道となっているのであった。サンファンイスコイは短時間の停車だったが、15:20着のサンペドロソロマは、高原上の最大の都市だけあって30分の休憩だった。初めてこの街に来た時は、4000mの高原上にこんな都市があることに少なからず驚かされたのであった。その立派なカテドラルを中心にパルケセントラルとその周辺の市場、繁華街の活気は健在であった。ドライバーや他の乗客たちは簡単な食事休憩、わたしはトイレ休憩のみでシャトルは15:50に出発、3,40分走って16時半Santa Eulalia サンタエウラリアに着いた。

朝のLago Atitlan ソロラから

ソロラの街 上の写真の位置から90度左に向いた光景(この正面右手あたりに以前展望台があったのだが見つけられず、ウロウロ歩き回ってこの辺りまで来る)

ソロラ パルケセントラル脇からロス エンクエントロス行バスは出ている

上の写真はソロラ Sololaだったが、以下の写真は高原都市ソロマ San Pedro Solomaである。この写真はソロマ手前の山の中の写真で、この辺りからソロマ市街に下っていく。 

ソロマの盆地が見え出す(上の写真から1分後)

上の写真から20分後ソロマの街に着く、以下ソロマの街3枚




何回か通った街ではあったがこの街に足跡を記すのは初めてで、しかもガイドブックにも載ってない街なので地理は全く不案内であった。平地がないので広場もなくターミナルでもない街角で降ろされ、さてどこへ行ったものか、まずホテルを探さなければならなかった。が、いずれにしろそこは街の中心あたりだったようで、ホテルの看板はすぐに見つ かった。hotel Colorado かなり高層の立派な建物で、もしかしたら高いかも?ととりあえず値段の確認、90Q(1500円くらい?)、まあ、見かけからしたらまぁまぁなのだが、ここは地方都市だしもう一声ディスカウントの交渉してみる。80Qにならない?どうやらこのホテルはチェーン系列だったようで交渉はままならず、他を探すのも面倒だったので了解してすぐに支払いを済ませた。そして荷物をおいて暮れかかっている街に飛び出す。以前通った時になかなか素敵なカテドラルを目にしていたので早速出かけてみる。サン マテオ イスタタンもそうだったが、この街も山上に建てられた街で、そこら中アップダウンの通りで囲われた真ん中辺に絵になるカテドラルが屹立していた。ホテルからほんの5分、そこからだいたい15分圏内に街は収まっていた。地元民でごったがえすその界隈に外国人の姿は皆無(尤もわたしが旅した2023/1月~3月はグアテマラだけでなく、ほとんどの地で旅行者の姿はまだなかった)、だから好奇の眼でじろじろ見られながらも写真を撮りながら、その界隈を歩き回ったのであった。そのカテドラルを中心になかなか絵になる街だったが、そのポイントを探すのが結構大変で少し歩いてみる必要があったのである。それでもいい写真が撮れてないのは単に素人なるが故で、これはいつもながら致し方ないというかわたしの至らないところなのであった。

 

一旦ホテルに戻って、少し情報を聞く。まず明日朝のサン ミゲル アカタンへ行く乗りあい(シャトル=ワゴン車)の出る場所と夕食の取れるレストランの場所、乗り合いの発着場所はその日わたしが降りたところのちょっとした広場で、レストランは確かにその界隈に2,3件あったのである。さっそくtake outできそうな店でシュラスコ(焼肉)弁当30Qを頼んで、あとはgalloが10Qで買えたので(他より安かった)計40Q、ホテルでの部屋食でいい気分になって、毎日夜中に起きて朝も早いから20時ころには寝てしまうのであった、、

 

Santa Eulaliaのカテドラル ホテルのガラス越しに撮っているので映りが悪い

ホテルから5分 なかなか立派なカテドラルだった

こういう写真を撮りたかったのだが、なかなかポイントが見つからなかった

カテドラル前のちょっとした広場(ここがSanta Eulaliaの中心)が乗合シャトルの発着場であった、わたしがその日降ろされたところも右側の角のところだった