我ながらこんなどうしようもない、どうでもいい記事を書いてて恥ずかしさでいっぱいなのだけれど、もう生き様そのものがどうしようもなくなってるので、諦めと開き直りであとは野となれ山となれ、わたしの生気も尽きてきている、このブログもそろそろ、今回のネタもこれで終わりとなります。だらけっぱなしのお遍路最終回です、、
前にも言った通りお遍路がスタンプラリーになった時点で、もうその価値は半減してしまうのはわかっていたつもりだけれどそれに堕してしまっていた。だからその日はレンタカーを使ったのである。ちょうど前回のお遍路は一年前で、その時もすでに体力・気力が衰えていたから今治で一日レンタカーを借りた。それで効率がすこぶるよかったのに味を占めてしまって、今回の高知の難所もそれで乗り切ろうと最初から予定していた。バスは使いにくかったし、歩いたら二日はかかるルートを一日で片づけるにはそれしか方法はなかった。というより、そもそも予定を立てて回ること自体(何日間でどこからどこまで打つと事前に決めていくこと)が、本来的なお遍路の意味・価値(旅も同じ)を見失っている、というか純粋さを欠く行為となっているのだ。しかし現実は理想通りにはいかないことが多々あって、とそれを言い訳にして‥、ま、だからこの旅から戻って出逢うことになった黛お遍路本に衝撃を受けてしまったのであった。
高知駅に近いレンタカー屋さんを出発したのは7:40ころ、その日は32番から36番、そして須崎の別格5番を打つ予定であった。ま、そのくらいなら十分回れてしまうだろうと予測はしていた。が、最初に行ったのは32番でなく、高知の十津というところにあるダイソーだった。前日にロウソクが尽きていて補充し忘れていたのだ。各お寺でももちろん購入できるのだけれど、同じものが2倍、3倍の価格で購入しなければならないのが気に入らなかったのだ。しかし通常ダイソーは10:00amからである、その時間まで待つのであれば2倍でも仕方がないかと思いながらスマホで探してみたら、7:00amからやっている店があったのである、しかもそこは32番に行く途中にあったのだ。が、そこまでたどり着くのに多少手間取る、前回もそうだったがカーナビの扱いに慣れてなくて、道を間違えてしまう、そのうちカーナビは言うことを聞かなくなった(操作の問題だったのだが)。なんとかダイソーにはたどり着いてロウソクだけ購入して、32番禅師峰寺に向かうが、そのときは早くも勘と道路標識だけが頼りとなった。それでも8:40には32番に着いた。このお寺は少し高台にあって桂浜方面の眺めがとてもいい境内まで結構な登り、前回きつかった思い出は今回あまり楽に到着して却って拍子抜け、やはり苦労してたどり着いてこそありがたみがあることを改めて痛感させられた。そこから33番雪蹊寺までは20分、桂浜と太平洋の絶景も歩いてこそ味わえるものであることを、道路標識に気を取られて運転しながら思うのだった。雪蹊寺~34番種間寺は少し道に迷って30分かかり、種間寺から35番清滝寺はさらに時間がかかった。この清滝寺も前回は土佐市のBHから歩いたのだけれどここの境内までは半端でない登りだった記憶があった(34番から土佐市のBHまでの歩きも厳しかったが)、今回は軽自動車だったがすれ違い不能の極めて厳しい道を登ってようやくといった感じで34番を打ち終える。前回もそこで若い歩き遍路さんにあったが、今回も歩いている若者がいた、その厳しさを想い乗せていきますよ、一応声をかけてみたが、歩いている人はまず、大丈夫です、歩きますと言って断ってくる。それこそ純粋なお遍路なのである。
32番禅師峰寺氏;6枚
桂浜方面
高知空港方面
33番雪蹊寺;2枚
34番種間寺;3枚
35番清滝寺;4枚
土佐市の視界が開けてる
今回レンタカーを借りることに決めたのはその35番清滝寺から36番青龍寺の距離が結構あったからだった。前回はこの間をコミュニティバスのドラゴンバスを使ったが、今回はなかなかバスのダイアに合わせにくかったのと(日に3本くらいしかなかった)そのあとそこから須崎の別格5番の大善寺まで行くつもりだったからであった。今のわたしにそれを歩き切る体力・気力はなく、だらしなくもレンタカーの力を借りたのだ。ちょうど青龍寺着が12時ころで12時半に打ち終えて出発、そこではまだ年若いお嬢さんのお遍路さんが一人で参拝している姿が印象に残った。ここから次の37番までは60km近い距離があってやはり歩き遍路の難所の一つである。もちろんその道は歩いてないから初めて通る道で、完璧な舗装路だった(横浪スカイラインという名称がついていた)が交通量は極めて少なかった。一か所眺めにいいところがあって広いパーキングが設えてあった。そこで少し休憩、簡単な食事ができる屋台が一軒出ていてそこでうどんを頼んで昼食とした。13:15発、ほとんど車の往来はないのだが一台の車がわたしと同じスピードでわたしの後ろをついてきていた。特に気にはならなかったのだが、道を確認のために停まった時にその車はわたしを追い越していった。須崎の大善寺に着いたのは13:50だったが、なんとそこに先ほど追い越していった車が駐車していた。神戸ナンバーの車だった。お遍路さんだったのか、そう思って大善寺の少し高台にある境内に登っていった。小さなお寺で他に参詣客はおらず、先に着いたお遍路さんが読経していた。なんと青龍寺で見かけた若いお嬢さんだった。若いお嬢さんというだけで大変興味を惹かれてしまったが、もちろん声はかけなかった。が、その清楚な感じが余計にわたしに感慨をもたらしたのだ。(車遍路の場合も普通は同じ順番で打っているので、次に向かえばまた出会えたであろうが)14:20にわたしは国道56号線を高知に向かって引き返したのだった。高知着は15:30、12時間2500円+カーナビ500円、ガソリン代1000円といったところであった。
36番青龍寺;6枚
山門へ続く道
山門から先はまた急な石段
本堂
ここで読経しているのが神戸の女性かもしれない
その本堂から下る長くて急な石段、
素晴らしい眺めのパーキング、そこでうどんの昼食
別格5番大善寺;7枚
本堂
本堂の脇から鐘楼、大師堂へ続く石段を登る
奥の建物が大師堂
この鐘楼から須崎の街が一望のもと、海の守り神
高知のairbの宿はホストが用事で出かけており、会うことはできなかった。なのでスタッフと少し話しただけで、ま、わたしは爺さんなので若い人たちとの交流は遠慮させてもらった。コンビニで食料を仕入れ、前日買ってあったワインで一人で酔っ払っていた。次の日は最終日で、朝電車で野市というところまで行った。そこで今回最後の札所とした28番大日寺を打つ、ここを最後にしたのにには理由があって、その日は高知空港から成田に戻ることなっていて、高知空港には野市からワンコインタクシー(500円)がでていたからであった。で、10時ころ野市についてタクシーを予約して、2kmを往復大日寺の参拝も入れて11時半に野市に戻り食事して12時にタクシーで空港へ、少し空港には早く着きすぎてしまったが、野市から(空港まで)歩いたとしても十分に間に合ったようだった。
28番大日寺;6枚
高知空港の写真を撮ったのは覚えていたが、そのあとカメラをどこかに置き忘れる
さて、この時わたしは出だしの躓きを思い出してちょっと悪い予感を覚えていた、また何か失敗をするのではないかと‥、、が、とりあえずチェックインは問題なくセキュリティも通って、ゲートで搭乗待ち状態だった。そのときカメラがないのに気づく、まったくぼんやりしすぎである ! いったん通ったセキュリティを事情を話して逆行し、インフォメーションに駆け込んだ、カメラ届いてません?そのときカメラは届いてなかった。どこで置き忘れたかも定かでなく、とりあえず住所と名前を控えてまたセキュリティを通る、あんなに時間があったのにその時はぎりぎりになっていた。やはり起こってしまったか!?自分の予感が当たってしまったことに妙に納得していた。そのカメラはわたしが家に着いた頃、届け出があったと連絡が入った。どうやら自動チェックインの時にどこかに置いてそのままにしてしまったようだ、、どうもこの航空会社とは何度も利用しているが昔から相性は悪かった。が、ともあれ着払いで次の日わたしの手元に届いた、あまりいい写真は撮れてなかったが、こうして報告に載せることができたのである、お大師様のおかげかもしれない‥ <了>
ようやくお遍路が終わりました、次回からペルーの続きに取り掛かります、、