独歩の独り世界・旅世界

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一年ぶりのお遍路 5,高知初日 30,29,31番

 結局高知は3泊となった。当初は最終の2日が高知泊の予定でairbの宿に予約を入れてあったが、6月15日の宿は直前まで(16,17日の予定が変更になったので)決められずにいて、最終的に最も無難、最も経済的だった高知のBHに落ち着くことになった。つまり高知市周辺の札所は高知駅を拠点としていれば何とでもなりそうだったからである。一周目の時もやはり同じBHから打ち始めて、31番,32番,33番,34番を少しバスを使ったりしたが、大方は土佐市のBHまで一日歩いて、次の日も35番は歩いたが次の36番はgive upで地元のコミュニティバス<ドラゴンバス>を使ってしまった。そう、その時の記憶から32~36番も相当厳しいことが予測できたので(プラス別格5番の大善寺を打つ予定だったから)、今回はレンタカーを使うことにしていて、当初それが16日の予定だったのだけれど、前回書いたような事情で予定を一日入れ替えていた。なので、6月16日の予定は急遽29,30,31番を歩いて回ることに切り替えていた。その3か所だけなら一日で歩けるだろうと思ったからだが問題はその順番だった。で、わたしは順番にもこだわってなかったから、どうでもよかったのだけれど結局30→29→31となった。その理由もおいおいわかってくるかと思うが、何のことはない最も楽に回れそうなルート、つまり楽をしたかったのである。最初から決めていたわけでなく成り行きでそうなった面もある、しかしそんなんだから、このときは相当気は緩んでいたようだ、あとで大きなダメージをこうむることになった、そう容易くはなかったのである。

 

2回目の利用となった高知駅に近いBH、コスパ、ロケーション良し

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前回も同じ写真を撮っていたかもしれないが、この川端にあってこの辺りのたたずまいも良し

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一応高知駅も一枚、、

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 朝の8時にチェックアウトしてまず高知駅に向かった。前回の時はとさでん交通のmy遊バスという、観光客向けの一日乗り放題バスを見つけて31番と32番はそれを使ったのだけれど、今回はやはりとさでんの路線バス情報を聞こうと思って駅にいってみたのだった、たぶんインフォメーションがあるだろうと思って、、路線バスというのは地元の人でない限り本当に分かりにくくて、具体的にどこへ行こうとしているのかも、その情報次第で決めようと思っていたのだけれど、ま、それでは相手も答えようがないから、わたしはとりあえず全路線をカバーするような時刻表と路線図のようなものはないかと聞いてみた。が、やはりどちらへ行きたいのかと聞かれてしまった。で、決めていたわけではなかったが、とりあえず例えば一宮の30番善楽寺に行くバスはあるかと聞いてしまった。すぐに調べてくれて、ちょうど8:10のバスがあるといわれる、その時が8:10で、もう間に合わないのでは?と聞くとまだ来てないとのこと、どうやらそのバスは駅始発ではなかったようで、少し遅れているがすぐに来るといわれる、これが成り行きでそんなタイミングでバスが来たからそれに乗ってしまったのだった。そのバスは一宮土佐神社前着8:30で330円だった。日曜だったからかそのバスに乗客はほとんどなかったが、一番後ろの席にカップルのお遍路さんが乗っていたのに気づいた。が、後ろから聞こえてくる会話は日本語ではなかった、最近のお遍路はほんとに外国人が増えていて歩いて回っている人が多いのだけれど、どうやらバスを使う人もいるようだった、で、わたしは土佐神社の手前で降車ボタンを押して、バスが止まって降りようとしたとき、彼らは降りる様子がなかったのでここで降りないの、と声を掛けたら、後でという返事が返ってきた。わたしだけ降りて善楽寺へ向かい巡拝を済ます。日曜だからか朝早くから団体さんと車お遍路さんの姿が多かった。そこまで来たらあとは歩くしかなかった、ちょうど9:00ころ29番国分寺を目指して歩き始める、前回もこの道を歩いていたからルートは間違いようがなかった。歩きながら、そうかあのバスは確か国分寺近くのまで行くはずだから、彼らは国分寺まで行ったのかもしれない、そうだとしたら途中で会うかもしれないな、と思った。よく知っていたはずの道を45分ほど歩いたところで間違えた。前回は初めての道でしかも逆打ちだったから慎重に道を探りながら歩いていたが、今回は二回目だからという油断があったのかもしれない、500mくらい歩いてこんな道歩いてないことに気づく、すぐに引き返して確かめて見覚えのある道を見つける。あとは一本道、いかにも歩き遍路道らしい素敵な小道を30分くらいいったところで、予想は的中、向こうからやってきたお遍路さん二人組は、まさに先ほど声をかけたカップルだったのだ。やっぱり会ったね、といった感じで片言で会話を交わし、別れ際にどこから来てるの、と聞いてみたらアメリカ人とのことだった。かなりお遍路歩きが気に入っている様子が伝わってきた、あまり英語が得意でないから束の間の出会いであった。29番国分寺着は10:45、善楽寺からはだいたい7kmの距離でロスタイム15分あったことを思えばペースは悪くなかった。が、少し疲れが出てトイレ休憩を含む小休止で出発は11:20、バス通りに出て一応時刻表を見てみたが一日数本しかないからそのまま歩き続ける、その道も以前は28番まで歩いていたから距離感はあった。後免駅着がちょうど12時ころ、しかしその時目指していたのは28番でなく31番竹林寺だった。距離からしたら28番の倍の距離があったから、もちろんこの間は歩くつもりはなかった。その間は地図で見た限りではとさでんの路面電車が走っていたからそれを利用するつもりでいた。JR後免駅から一番近い後免西町駅まで5分、しかしそこに着いた時、次の電車は確か12:40だったと思う、そんなに待てない、バスはないだろうかと今度はバス停を探す、ちょうど一駅分くらい歩いて見つけたバス停の時刻表では、さらに遅い時間だったから諦めて、そこまで来る途中にあった7-11でおにぎりを買って昼食とし、結局路面電車の東工業前駅発12:43の電車で市内に向かった。

 

30番善楽寺;4枚

山門

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むしろここは土佐神社が主体だったのではないか?

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本堂

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大師堂

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29番国分寺への道;4枚

ちょっとした峠(逢坂峠)から高知市遠望

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四国の川はどこもきれいでここも印象に残るところ、前回もここから写真を撮ったが、今回はこの手前で道を間違える(一本手前の道を左折してしまった)国分川小山橋たもと

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写真を撮ったつもりだが左の小道が遍路道(写ってなかった)

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国分寺川支流、この手前でアメリカ人カップルと遭遇、ここからは国分寺まで15分?

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前方国分寺の杜

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29番国分寺;5枚

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 初めて乗るとさでんの路面電車はローカル色満載でそれなりに快適にだった。歩いたら5~6kmはあったと思われる距離を電車は竹林寺への道がある文殊通り駅にちょうど13時に着いて、そこからガイドブック頼りに歩きだす。31番竹林寺のある五台山の麓まで15分くらい、そこから最初は急な階段をのぼり、それから山道、というかそのあたりで道を間違えたらしく、定かでないが踏みあとを一気に登ったら牧野植物園の裏手に出た。そこまでで路面電車の駅から30分くらいかかっていたと思う。しかし、そのあたりでは標識を見失っていたし、入り口らしいところは少し探したが見つけられなかった。完全に道を間違えてしまったようだった。そんな時ありがたいことにその斜面で果実栽培をしている地元の方が近くにいたので救われたのだ。道を尋ねると、戻った方がいい、少し下ると神社の鳥居があるからそこをくぐって右に巻いていく道があるからそれを行けば標識があると教えたくれたのだ。いったん下って教えられた道を行くと標識があって、そこからはまた登りになった、おそらく間違わなければ40分くらいで登れたと思われる竹林寺の山門に着いた時は14時になっていた。時間はともかくその山登りで体力を使い果たし(どうってことのない山なのだけれど)疲れきってしまった。日曜日だったので、隣接する牧野植物園も竹林寺も行楽客でにぎわっていた、そんな中疲れた足取りで植物園を抜けるお遍路爺さんはかなり奇異に見られたかもしれなかった。気力を振り絞って参拝と納経を済ませたが、そのあとしばしの休憩が必要だったのである。そこの出発は14:50だった。すでにその時は足裏にマメができてしまったのがわかっていた。その日の大失敗の第一は、マメ対策をしてなかったことにあった。今回はほとんど歩いてなかったから、初日と二日目はテーピングをしていたが、そのあとはほとんど必要としてなかったので、これが油断となった。そこから街の中心、はりまや橋までは途中休憩を入れながら、たっぷり2時間を要した。この時高知は三度目だったが、それまで高知城もひろめ市場も訪れてなかった、一度は覗いておこうと思ったそこも、もうどうでもよくなっていた。お城は閉館時間になっていたしひろめ市場はすでに満席状態で座る場所がなかった。いずれも写真だけ撮って引き上げる。ちょうどその朝一宮まで乗ったバスが県庁前から出ていたのを思い出してそこからはバスで、その日の宿 - 高知駅北口10分のairbの宿 - にたどり着く。若いスタッフに迎えられたが、彼らと一緒に飲みながら話す気力もうせていて勘弁してもらった。シャワーを浴びてひろめ市場で仕入れた寿司と途中のコンビニで仕入れたビールで自らのバカさ加減を笑って祝杯を挙げるのが精いっぱいであった。

 

文殊通り駅から五台山(左前方の山)に向かう、途中らに渡った橋には川だと思ったら池の表示があった、亀がたくさんいてやはり池だったのか?

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麓から五台山に上る山道、この辺はまでは間違えてないはず?

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道を間違えて教えられた道を行く、途中見晴らしのいいところあり、、

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やっと遍路道の目印を見つける、ここからまた登り、、

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疲れ切って到着した竹林寺の山門に至る道

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31番竹林寺4枚

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巡拝を終えて歩いてはりまや橋に向かう(途中で五台山を振り返る)

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はりまや橋たもとの公園と高知城を一応写す

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<著者のつぶやき>文章下手すぎ ! つまらない写真多すぎ ! もういい加減にしたら?と思う、、