独歩の独り世界・旅世界

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一年ぶりのお遍路 4,足摺岬と39,38,37番

 <<こんな言い訳は通用しないかもしれないが、3月以来の不具合の余波がまだ尾を引いていて、記事を書いてても途中で消えてしまう目に何度かあって、前にいったかもしれないが、わたしはもう一か所別のところにブログを開設して、とりあえず今までのブログをコピーしてそちらに移した。そして、そちらではネットの不具合で回線が切れてもデータが残されることが分かったから、逆に今はそちらで書いてこちらに移すようにしている、ということで今回のブログはそちらからコピーしたものであることをお断りしておきます。最終的にはあと2回くらいで遍路の記事は終わって、ペルーの続きを書いたら、ここは閉じようかと思ってます、、>>

 この日からいよいよ土佐(高知県)に入った。土佐は歩き遍路にとっては最もきつくてつらい道のりの続く、修行の場と言われているところである。わたしにとっては、特に黛さんの本を読んだ後では最も書きにくいところということになる。なんとなればそのきつい道のりを歩き通して初めて八十八ヶ所を歩いたといえるのだが、その修行の場をわたしは全然歩いていないからである。いや、阿波の23番薬王寺~土佐の24番最御崎寺間の75km、36番青龍寺~37番岩本寺の59km、37番~38番金剛福寺(足摺岬)間81km、38番~39番延光寺間の53kmは(歩き通すという)志のある人でなけれは歩ける距離ではない。今回二回目を回っているのであるが、最初の時も今回もこの間はすべて公共交通機関を使ってしまったのである。情けなくも最初からその気になれなかったし、実際わたしの体力・気力ではかなわぬ願望でしかないのはわかっていた。しかしそれでも、最初の時のブログに書いたはずであるが、バスの中から歩いている人たちを見つけると恥ずかしさで身を隠していたのである、そしてご苦労さん、頑張ってくださいと羨望を込めて祈っていた。そして今回もバスの利用となったのである。

延光寺そばの民宿から;2枚

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宿から5分の延光寺を朝食後に打つ;4枚

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 39番延光寺は小雨ぱらつく中、朝一番で打って民宿を8:15に出発、おやじさん一人でやっているこの民宿は、ま、可もなく不可もなく(洗濯・乾燥がお接待だったのがありがたかった)で、前回はこの39番を打って宿毛に泊まったが、今回はぎりぎり間に合わなかったということで39番そばにあったここに世話になった。この日の客はわたし一人だった。来た時も出かけるときも完全な雨装束だったが、次第に雨脚が早くなりバスを待つ間にずぶぬれとなった。この路線もフリーticketが使えて土佐黒潮鉄道中村駅まで40分9:20着(フリーticketがなければ700円)だったが、足摺岬への接続は悪く、中村駅で約1時間待ちとなった。ところがこの時鉄道の方では大変な事態となっていたのだ。前日から降り続いていた雨は激しさを増し、土讃線窪川~須崎間が大雨のため運転取りやめとなっており、相互乗り入れしている土佐黒潮鉄道も特急列車の運行を見合わせていたのである。このとき窪川に向かうのであれば大幅にスケジュールを変更しなければならなかったが、幸いバスの運行には支障なく、数時間後にここに戻ってくる予定であったが、それまでには開通していることを祈って足摺岬行きのバスに乗った。中村~足摺岬間は1時間45分(片道1900円だったので前日から利用していた高知西南バスの料金だけでほぼこのフリーticketの元は取れたことになる)、足摺岬着はちょうど12時ころだったが、11時ころから天気は回復していって(というか南に向かっていたので必然的に)晴れ間が見え出し、着いた時には快晴になっていた。この日は土曜日で車お遍路さんが多く38番金剛福寺は一般の観光客も含めてけっこうな賑いだった。折り返しのバスまで1時間少々あったので、38番を打ってから前回も行ったが灯台周辺を散策、写真を撮ってからバスを待つ、13:12発のバスは14:57に中村駅に戻った。出発するときの祈りはお大師様が聞き届けてくれたのか、列車の運転は再開されていたのだった。

 足摺岬に向かう車窓から、土佐清水あたりでは晴れていた;4枚

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38番金剛福寺;6枚

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足摺岬灯台およびその周辺とジョン万次郎像ほか

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万次郎の出生の地中浜

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中村駅近くで四万十川を渡る

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特急が待っててくれた(10分の接続)

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  中村発15:10の特急は15:49窪川に着いて駅から10分のところにある37番岩本寺を打つ、急げば16:31発の普通列車に間に合ったと思うが、この時点で松山駅の改札で確認した時にもらった誤った情報のおかげで、すでにそのローカル線の利用はあきらめていたのだ。どういうことかというと、もし可能なら(後から可能だったと知るが)、わたしはここ窪川から須崎の次の駅大間というところまで行って、そこでこの日レンタカーを借りようと思っていたのだ。大間という駅は特急の止まる須崎という駅の次の駅で普通列車しか停車しなかった。で、このフリーticketは伊予大洲~須崎間がフリー区間として設定されていた。ただその扱いがどういうことかよくわからなかったので(ほとんどの駅員もそこまではわかってなかったのである)、わたしはフリー区間を過ぎた駅(つまり大間駅)で途中下車できるかと確認したのだった。その駅員が言った答えはそこで下車したらその時点で無効になる、というものだった。わたしはまだ日数的に余裕があったからレンタカーで戻って、そこ(大間)から高知までそのticketでいこうと思っていたし、いけると思っていた。が、それがだめだと言われたので予定を変えていたのだ。大間で下車できれば、そこでレンタカーを借りて、次の日別格5番、36,32,33,34番を打って大間に戻ってそこから高知に向かうつもりでいたのが、予定を変えざるを得なくなったということだった。で、前夜民宿から高知の宿を探して駅近の以前に泊まったことのあったBHにtel入れて予約してあったのだ。だからその時は高知に向かうべく、17:30発の特急に乗るにはまだ1時間の余裕があったから、駅で少しのんびりしていた。そしてその特急で検札に来た車掌にそのことを確認の意味で聞いてみたら、やはり即答はできず、いったん戻ってそれが詳しく記されているリーフレットを持って戻ってきて言うには、わたしの主張が正しく、降りることが可能だったと教えてくれた。その時はすでに須崎の駅を過ぎていたし高知の宿を予約済みだったから今更感はあったが、こういうticketのルールは結構現場でもわかってないことが多いという再確認であった。18:35頃高知着、4年前に一度利用したことのあったBHに19時前にチェックインし、そのあと食事がてら外出した時に、大間で借りる予定だった同系列のレンタカー屋さんに行ってみた。明日レンタカーを借りたいのだけれど‥、すぐに調べてくれて、明日は日曜なので希望の軽は空いてません、月曜なら何とかなりますとのことで、ま、どちらでも同じことと思って月曜の予約をして食事をしてBHに戻る、そのへんはきっちり決めてなかったのでかえって何とでもなったのだ。当初の予定からすると若干の紆余曲折はあったが、ま、ほとんど予定通りというか、一応目標の28番大日寺までは打てる見通しは立っていた。次の日は日曜なのでできるだけ歩いて29,30,31番を打つつもりでいた、、

 

 前回はここの宿坊に泊まったのだけれど、その時の印象は悪くなかった。が、今回は納経のときかなり?を感じさせられた。それはともかく大師堂の下に木彫りの面を見つける(最後の写真)。岩本寺;5枚

 

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岩本寺に隣接して建つ古民家;2枚

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