独歩の独り世界・旅世界

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8ヶ月ぶりのお遍路 三日目 60番,63番,55番,54番,56番,57番,58番仙遊寺宿坊泊

 やはり今、この記事を書くに当たっては一言申し添えておくべきだろうと思う。この度の西日本豪雨で被災された方々に、くれぐれもお見舞い申し上げたい気持ちでいっぱいである。ほんとに自然災害はいつやってくるかわからない、わたしの今回のお遍路はたった一週間の差でもってことなきを得たのであるが、ちょうど同じ地域、特に被害の大きかった愛媛、広島が今回のわたしが訪れた地であったからだ。信じられないような自然の脅威に晒され、被災されたすべての方々にお見舞い申し上げ、お世話になった方々の無事を祈るばかりである、、

 ありがたいことにわたしが訪れた6月の最終週は、わずかに降られることはあったが、前日までの梅雨空模様が噓のように好天に変わってくれ、むしろ暑さが堪えるくらいになった。関東ではわたしが出かけてすぐに梅雨明けが宣言されたと帰ってから聞いた。三日目の6月27日は88ヶ所の中でも難所の一つといわれる60番横峰寺からスタートの予定だった。それにしても今回のタイトルを見られたお遍路経験者からしたら、いったいどういう廻り方をしているんだとお叱りを受けそうだが、わたしはその順番は一周目のときもそうだったが、いっこうに気にかけていなかった。もちろん順打ちにしても逆打ちにしても順番どおりというのは一応理想?建前としてはあるが、それは規則ではないのだから、ま、廻り方はその人の性格を表すかもしれないが、わたしはどういう順序で回ろうがかまわないのではないかと思っている。わたしにとってどういう廻りかたが廻りやすいかという基準でいいのではないか、ということである(もっとも全体としてみれば88ヶ所の順番付けは廻り易い順序になっているとも思う)。なので、おおまかには今回は逆打ちできていたが、場所によっては多少変化している、ということであった。で、この66番横峰寺というのが、その順番を逸脱しやすい場所にあるのであった。標高800mの山登りを強いられるところにある横峰寺を、わたしは一周目のときはかなり歩きにこだわっていたから、むしろ山登りを楽しむべきルートと捉えていた。だから今回利用したバスがあることを知らなかったし調べもしなかった。で、そのときは前日に伊予小松に泊まり、その宿に荷の大半を預けて、朝一で61番香園寺を打ってそこから白滝奥の院経由で山道を辿った。たぶん登りだけで香園寺から3時間半くらい、往復で参拝時間も含め7~8時間かかったのではないかと記憶している(前の記録をみればいいのだけれど、調べてない。確かそのときはさらに上の星ガ森まで登ってそこで昼食休憩をとったりしてたから、つまり最初からその日は60番の往復だけを予定していたと記憶している)。そのときの印象に残る出来事を覚えている。それは山登りの途中で、10時を過ぎたあたりからだったと思うが、どんどん下山してくるお遍路さんに出会ったのである(グループでなくバラバラで)。不思議に思ったのはわたしはかなり早く登り始めたつもりだったが、そんなに早くから登っている人がいるのか、それもけっこうな人数だ、皆すごいなと感心したのだった。しかし、その疑問は今回氷解したのだ。ほんと今回はじめて知ったのだが、バスがあったのだ。さすがにわたしも今回はもう山登りはしたくないな、と計画段階で思っていた。できたら回避したい、バスかなんか出ていないのだろうか?数年前から使っていて、今回も使わせてもらったガイドブックにはそのバス情報がでていたのである、前回のときは見てなかったのだが、最初からその気がなかったから見えてなかったともいえた。なあーんだ、そうだったのかと何年越しかの疑問は解けたのであった。で、そのバスは伊予西条駅から出ていることを知ったのである。わたしが伊予西条駅前の宿を事前に予約しておいたのはそういう理由からであった。

 その7:47発の一番のバスは、しかし横峰寺まで行くバスではなく、一日数本しかでてないそのバスはもっと先、石鎚山登山口(ロープウェー乗り場)行きで、そのとき確かに観光客と思しき客は5人ほどそこでバス待ちしていたが、横峰登山口バス停で降りたのはわたし一人だけだった。あとは格好からして全員登山者、石鎚山を目指す本格的な重装備を持ったクライマーばかりであった。ガイドブックに出ていた指示にしたがって、登山バスのでている上の原というところまで右の道を100mほど行く。そこには横峰山への有料道路を行く数台のミニバスが待機していて、普段は客待ちをしているのであろうが、たまたまそのときは到着した大型観光バスできた団体お遍路さんを2台のミニバスに誘導する作業で忙しそうだった。ドライバーの一人がわたしに気づいてくれ、団体さんと一緒になるが、といって、その一台に案内してくれた。事務所で、片道か往復かと聞かれたが、わたしが前回来たときに遭遇した人たちは、みな片道切符で登って帰りは山道を下山したことがわかって、その手もあるなと思ってはいたが、そのときわたしはその時間の余裕さえなかったので、往復を買い求めた(片道880円、往復1750円)。往復とも団体さんと一緒になるので、単独行動避けてくださいと注意され、そのticketをもって乗車、そこに到着したのが8:15で2台のミニバスが発車したのは8:25だった。すれ違い不能の有料登山道を二台のバスの運転手と事務所(たぶん有料のゲートのところの事務所)間を無線で交信しながら対向車の来ない道を一気に駆け上る。片道25分で横峰寺のあるところより若干高いところに造られた駐車場に着く。駐車場から横峰寺まで下り15分とのことであったが、団体さんの後塵を拝す前に、一人で先にいって10分くらいで着く。団体さんと一緒だから先に納経所にいったほうがいいとドライバーにもいわれたので、その旨断って(ほんとは悪しきマナーであるが住職も了解してくれて)先に墨筆をいただいてからお参りした。前回来たときは先述したようにご朱印をいただいてからさらに上の星ガ森という石鎚山の全貌が見渡せる鳥居のあるところまで登ってそこで休憩してトータル1時間半くらいその地に滞在していたが、今回は20分でそこをあとにすることになった。駐車場からでいうと往復40分であった。そこで10分ほど待って全員が揃ったところでバスは上の原に下っていった。上の原到着は10時頃で、前回の登山に比べるとあっけない60番横峰寺であった。確かにそこから1時間40分で往復できるなら楽勝である。しかしやはり横峰寺は8時間歩いてこそ、その価値(良さ?有り難さ?)があるように思えてならなかった、、

横峰山登山口で下車、乗ってきたバスを見送ったあと右の道を行く;2枚Img_8500_640x480Img_8501_640x480

5分もいかないところに登山バスの発着所があったImg_8502_640x480

折から到着した団体さんの誘導に忙しいドライバーImg_8503_640x480

途中から有料道路になるのだが、その詰め所Img_8509_640x480

25分で上の駐車場に着いたImg_8510_640x480

一気に駆け下りると最初に現れるのが大師堂Img_8512_640x480Img_8514_640x480その大師堂を本堂の方から撮る

逆に大師堂から撮った本堂;2枚Img_8513_640x480Img_8515_640x480

参拝を終えて下山道と駐車場へいく分岐、右;駐車場、左;遍路道Img_8516_640x480

上の駐車場には茶店があってお茶の接待があったImg_8518_640x480

下山風景;4枚Img_8519_640x480Img_8523_640x480登りと下りのバスの行き違いは無線で場所の調整をしている

Img_8525_640x480Img_8526_640x480途中から見えた黒瀬湖


 で、そこからは歩くつもりでいた。西条駅に戻るバスは12時半までないのはわかっていたし地図で見る限り、そこから伊予氷見まででる道があって、それはたいした距離ではなさそうだったので、その道を歩きだした。その道は今朝ほど伊予西条からのバスを降りた横峰登山口のバス停をほんの少し戻ったところから左に折れるしっかりした間道で、その道を行けば、前日にすでに打っていた64番前神寺までは1時間半くらいで(当初はそのルートで64番へ行く予定だった)、64番に寄らなければ直接63番には1時間くらいでいけそうだった。つまり前日64番を打っておいたことによって、この日の予定はトータル的に1時間半ほど短縮になっていたのだ。予想通り人も車もほとんど通らない、それでいて舗装2車線の間道を行くこと1時間で国道11号線にでて、その角のローソンで少し休憩、そこで昼食用のパンとコーヒーを買う。これは空腹と喉の渇きを覚えたからではなく、お賽銭用の10円玉がなくなってしまって、10円玉を得るための買い物であった(そういうことはよくあるのだ)。そこから5分で63番吉祥寺に着く、小さいお寺なので参拝時間は20分、しかしそこの納経所で思ってもみなかった情報を聞くことになった。納経所に勤められていた女性職員(あるいは大黒さん?)がいうには、次の62番宝寿寺さんは(何らかの事由で、その辺は良くわからなかったが)88ヶ所から脱退した?というようなことを聞かされたのだ。つまりいってもそこでは納経はできない、62番の納経は61番で受け付けているから、逆打ちしているならこのあとは61番にいってください、とのことであった。前代未聞!?そんなことがあるんだとびっくりしてしまったが、理由はともあれ了解するしかなかった。わたしが逆打ちしていることは納経帳を見れば一目でわかることだから、墨筆のとき気づいて教えてくれたのだと思う。しかし、そうなるとまたも予定が狂ってくるというか、変更を余儀なくされることになった。が、一方では、ある意味その情報は、軟弱遍路としてはそこから歩かなくていいといううれしい知らせでもあったのだ。で、ならばと、そのときは吉祥寺から3分のところにあるJR予讃線伊予氷見駅にまずは向かった。

横峰山登山口バス停から下ったあたりに標識が出ていて、その先左折の道あり、その道を行くImg_8528_640x480

ちょうどそのあたりは黒瀬湖とその背景の山々の眺めのいいところであったImg_8529_640x480

道を左折すると切り通しのような(つまりここは山を削って道を通したと思われる)道が続いていた。Img_8530_640x480

30分くらいで高速が見える地点に出る、ちょうど中間点辺り、、Img_8531_640x480

11:05~11:25 63番吉祥寺;3枚
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 そのとんでもないニュースを聞くまでの予定は以下であった。63番から62番まではひと駅、歩いても20分くらいの距離で、それは前回も歩いていた。そこから61番も歩けない距離ではなかったが、今回そこは次の日の予定にしてあって、とりあえず62番を打ったら、その近くのJR伊予小松から電車で今治に出る予定でいたのだ。どうしてそこから今治へ行くことにしていたのかは少し説明を要するかと思う。今回の旅は当初から5日間で予定を組んでいて、帰り便の変更はありえなかった。この旅の計画段階では、まずLCCのticketを抑え、宿の予約を終えたのが一ヶ月以上も前だったことはすでに述べたかと思う。ところが、そのあとで各ルートを詳細に詰めていったところ、わたしが当初予定したところすべてを回れなくなる可能性がでてきたのだ。今回のプランでは最終的には今治エリアにあったま54~59番を打って、そこからはしまなみ海道を通って広島に抜けるというのが確定していた。が、それを一番難しくしたのが61番から向かうのが最も近そうな別格11番10番の巡拝だった(今にしていえば、初日の接待とこの日の62番のハプニングを知った後では可能性はあったといえるが)。しかし今回のお遍路はどちらかといえば別格重視だったから、それは次回に、ということにはしたくなかった、そこで思いついたのが一日だけレンタカー利用するという案だった。レンタカーを12時間借りればそれは解決しないはずはなかった。そこでネットで愛媛のレンタカー会社をあたってみた。もちろん安いほうがいい、車種もどんなものでもいい、そこで前に一度千葉で使ったことのあったNレンタカー(12時間で2400円)があるかをまず探った。愛媛県には数店舗あったが、最もわたしにとって地の利がありそうだったのは今治店だった(このレンタカー会社の難点は乗り捨てができないことにあった。わたしのルートからすれば、新居浜店で借りて今治店に返すというのが理想的だったが、それができなかったのだ)。それでもちろん事前に予約を入れておいた、、いろいろ検討した結果、24時間でもプラス1200円で、軽なら合計3600円で借りられることがわかったから、その日の17時から次の日の17時までで予約してあった。今治方面行きの電車はちょうど12:00発だった。誰もいないプラットホームで30分待つ間にtel入れて時間の変更はできるかを聞く。できます、何時をご希望ですか、と聞かれたので、3時前には伺えると思うと伝え、了解を得た。その電車は13時頃今治に着いた。

 引取りを15時頃にしたのにはわけがあった。つまり次の日の返却時間が早過ぎても、そのあとの日程等でまずかったからである。15時ならたぶん昼食をとるなり近くの55番、あるいは56番くらいまでなら歩いていけるかもしれないと思ったからであった。で、今治駅からはまず55番南光坊に向かった。歩いて7~8分、今治のど真ん中にある寺である。ここも前回来たときのことを良く覚えている札所の一つであった。そのときのことはやはりブログに書き残していたと思うが、要は寺の立派さというようなことではなく、そこで出会った名物男?納経所の職員さんとのやりとりのことであった。果たしてそのオッサン、まだいるのか?いや、たぶん当番制であろうから、いたとしてもその方に出会うとは限らない、一通り参拝を済ませ期待を膨らませて納経所に顔を出す‥、いたのである。もちろん毎日何百人と応対している彼はわたしのことなど覚えているわけはなかったが、そのときの話(たぶん2年前or3年前?)をすると少し思い出してくれたのか前回と全く同じ展開になったのである。話し出すと止らなくなる彼と次のお客さんが来なかったのを幸いにしばらく雑談となる。その間に彼は前回同様新しい納経帳にわたしの名前を筆書きしてくれ、わたしはゲストハウスの名刺を渡して交友を新たにすることになった。ま、人好き、話好きには違いないが、気さくな墨筆家としてわたしの知る唯一の人であり、わたしにとっては奇跡的な再会となったのである(彼はその日の午前中も、また明日も当番ではなかったといっていたから)。そんなことでその55番南光坊と隣の別宮大山祇神社の参拝で一時間くらいそこに滞在してしまった。14時近くになっていたので、56番は諦めたが方向としては同じNレンタカーの今治営業所に向かった。けっこう遠い道のりで、一度telで場所を確認して、14時半頃に着いたか?、担当の男性からいろいろ説明を受け、カーナビ(+500+税)の使い方を詳しく聞いてそこを出発したのは14:45くらいだったと思う(彼はそのくらいはかまわないといって15:00~と確認書には書いてくれた。担当者はとても親切だった)。わたしが借りたのはスズキの軽であった、、

55南光坊;2枚Img_8535_640x480Img_8536_640x480

名物おじさんの写真を撮らせてもらい、ついでに珍しくわたしも一枚Img_8537_480x640Img_8539_640x480


 カーナビがなければ走れないから、特にカーナビの操作を念を入れて教えてもらったが、このカーナビはひどすぎたことが、いずれわかってくる。停まっているときの説明と、実際動き出してからの動作はまったく違ってくる、しばらく走っててその余りにもいいかげんさに呆れてきた。もちろん初期設定のような段階から扱い方がわかっておらず、ただ次の行き先をかなで入れていってそれがでてきたら決定しろといわれただけで走り出していたから、まず54番延命寺に行くのに、方角は確かにそっちに進んだが、細かい道はカーナビのいうとおりにいくと進めない道に行き当たってしまったりした。おいおいおい、どうもあまり頭の良いカーナビではなかったようだ、一旦いわれた道をはずすともうカーナビが混乱しているようなのだ。そんなんでもう、冷や汗かきながら順調にいけば10分で着けるところ、あっちいってこっちいってで倍くらいの時間がかかってようやく延命寺の駐車場に到着したのだった。ま、それでも早くて楽なことは確かだったが、先が思い遣られた。そんな感じで、まず54番延命寺を打って、次が56番泰山寺、ここに行くときもそのままいったら車の通れない道に誘導され、あわててバックしたりして恐い想いをする。車での拝観で変わったことといえば、どこでも車遍路さんは多いから立派な駐車場が設えてあったが(今まではほとんど気にも留めてなかったが)その分駐車料金も納めねばならなくなったことだ。だいたいが100~200円というところだったが、ま、それまでは納経に300円を用意していればよかったのが500円は必要になったということだった。56番泰山寺から57番栄福寺はだいたい歩きで通った道をいったが、ほとんどが細い路地で、一ヶ所わけのわからないところに誘導されてしまって、またまた往生することになる。むしろカーナビなどついてない方がマシに思えてくる。で、栄福寺を打ってようやくその日の宿泊先58番仙遊寺に着いたのは4時をもうだいぶ過ぎた頃だったと思う(車の時計を見る余裕もなかった)。かつて疲れ果てて到着した山の中腹にあった仙遊寺の山門から、さらに登ること15分、いささか腹のたつほど歩かされた記憶のあった山上の境内にすでに人影はなく、参拝を終えてご朱印をいただきに本堂内にある納経所に行くと優しさと美しさを兼ね備えた女性が墨筆してくれて、今日お泊りの方ですかと聞いてくれたのだ。そうです、宿坊はどちらです、と聞くと優しく親切に教えてくれるのだった。納経料と駐車場代400円を払おうとすると、お泊りの方からは駐車場代はいただきませんといわれ、さらに嬉しくなって宿坊へと向かう。たぶんそのお嬢さんは住職の娘さんと思われた。

54番延命寺;3枚Img_8540_640x480Img_8541_640x480納経所左、正面本堂Img_8543_640x480駐車場前から今治市街方面

56番泰山寺;2枚Img_8545_640x480
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57番栄福寺;3枚
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58番仙遊寺;3枚Img_8550_640x480Img_8552_640x480大師堂
Img_8555_640x480本堂


 山の上に建つまだ新しそうな立派な建物が宿坊になっていた。前回来たときにはその存在に気づいてなかった。そんな余裕すらないほど疲れきっていたのだ。そもそも今回もそこに宿坊があるなどとは思ってなくて、今治の宿で頭を痛めていたのだ。わたしの条件にあう宿を見つけられなかったからだ。いや、駅前のビジネスホテルなら何軒か空きはあった。が、料金も内容もピンとくるものがなくて決め切れなかったのだ。で、改めてガイドブックを眺めてコースつくりに思案していたとき、ふと58番に宿のマークがついているのが眼に入ったのだ。え、ほんと?次の日に早速電話を入れてみると宿坊やってますとのこと、なんかそれで一気に道が開けた思いがした。というのもちょうどその頃、レンタカーの件も思案していた頃だったからだ。つまり、レンタカー代が12時間と24時間で1200円しか違わないなら、いっそ前日から借りてしまえば、その車で少し離れたところにある宿まで、選択範囲が広がるではないか、例えば17時から借りればそれから仙遊寺まで車なら20分くらいでいけるのではないか、そうすれば次の日は一日かけて残った札所は全部打てそうだ、ということになっていったのだった。そういう意味では今回のレンタカーと仙遊寺宿坊は切っても切れない関係にあったということになりそうだ。その後の展開で、前述のようにさらに前倒しで、仙遊寺に着くまでにすでに54~57を打ち終えてさらに仙遊寺の58番まで終えられたのは、予想以上の達成度といえた。これはすべて一野屋さんのお接待のおかげ、そしてひどいカーナビだったとはいえレンタカーのおかげともいえたのであった。その日の宿坊の宿泊客はわたしを入れて5人、親しく話すまでには至らなかったが、風呂で一緒になった香川からきたというお遍路さんは、どうやら歩いているようだった。あと一組は神戸から来られたという女性3人組で車で回られているようだった。この日の夕食は皆一緒のところでの食事だったが、そこで打ち解けることもなかった。何より楽しみな夕食はお寺さんらしい精進料理で、それまでヘビィな夕食が続いていたので、かえって胃腸に優しく、かつ美味であった。何より特筆すべきその宿坊の特徴としては、まるで山上のホテル、北は今治市街から遥かしまなみ海道まで、そして東に瀬戸内の海、南東に伊予三芳、西条方面が一望の下、その眺め、夜景の素晴らしさにあったと思う、、

仙遊寺宿坊Img_8556_640x480

その日の夕食Img_8562_640x480

高度250mの山上ホテルからの眺め;5枚

Img_8553_640x480今治方面

東は瀬戸内の海Img_8559_640x480Img_8563_640x480翌朝写したもの

南東の伊予三芳・西条方面
Img_8557_640x480Img_8564_640x480これも翌朝写したもの