独歩の独り世界・旅世界

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雨の四国旅(最終回) その後と今後 & JSはブラックでは??

 帰った翌日も全国的に雨で、特に連絡もなかったから、まだ大丈夫だろうと施設にはいかなかった。むしろわたしの身体の方がガタガタで、足、腰、片に痛みが残ってて歩くのがぎこちなかった。午後、前日の腑に落ちない応対にたいする怒りも残ってて、JSの姿勢を確認するべく問い合わせのmailを送った。その翌日の午前中、すでに意識のない母親と漸く対面した。といっても、すでに認識能力のない寝たきり状態、此岸と彼岸を彷徨っている風であった。もちろん声掛けにも応じなかったから、しばらくそっとしておいた。このときはわたし一人だったから、逆に何を言っても憚られないと思って、最後の別れの言葉(よく生きたという賛辞と我々を育ててくれたことへの感謝)を少し大きめな声で口にして、そこを去ろうとした。そのときわずかだが反応があったのだ。何か言ったように聞こえた、が、むろん理解不能、いや、これはわたしの幻覚だったかもしれないし、あとからの想像・創造かもしれない。でも、何となく別れの言葉は伝わったかもしれないと思わせてくれたように感じて、そこを去ることができた。もう、あとわずかであろうことはわかっていたが、その場でそれ以上わたしにできることは思いつかなかった。大変な苦労と迷惑をかけているであろうが、本当によくやってくれていることはわかっていた。謝意を所長に伝えてその施設をあとにした。すでに呼吸も脈もほとんど停止状態にあるという連絡をくれたのは、たぶん数日前に四国にいたときに連絡をくれた若い男性の職員だったと思うが、そんな巡回という大変な役目を背負わされ、ことがあれば連絡役も仰せつかっている彼の負担もいかばかりなものだったか、そのご苦労が偲ばれた。それは、わたしが別れのあいさつを交わした日から3日後の早朝のことだった。ドクターが立ち会うという時間より早めに出かけたが、すでに息はなく安らかな死に顔は、自然死・大往生であったことを語っており、せめても心が安らぐ、、立派な生涯、立派な旅発ちであったと(そのときは奥がいたから)心の中で拍手した。それから数日間はバタバタと過ぎていった、、葬儀屋を営む友人の理解と献身で、そして彼が紹介してくれた住職がまた素晴らしい人物で、立派な戒名を授けてくれ葬儀を営んでくれた。それでわたしの役目は一応終えたのだった。

 さて、JSについて、である。最近企業を批判する言葉にブラックという表現をよく聞くが、その定義をわたしはよく知らない。ニュアンスはわかる、しかしそれはむしろそこに勤務している人にとっての内部告発のような表現ということなのか?つまり一般のユーザー・顧客がその会社に対して評する表現ではないかもしれない、そうなるとわたしがJSはブラックかもしれないといういい方も、少しズレているということになる。そう、わたしとしては今までヘビーユーザーだったという勝手な思い込みが見事に裏切られることになってしまったものだから、思わず口にしたくなってしまった言葉だったのである。果たして真相はいかに??

 ことの経緯はこうだった、、問題点は二つ、1,は問い合わせ等に対する対応のひどさ、2,としては差額運賃の不明瞭さ、にあった。1,について、応対に出た担当者(この時は若い男性)の言葉遣いは非常に丁寧だった。教育のたまものだと思う。しかし、親身になってこちらの状況を理解し、それに対して最善の対処をしてくれるているとは微塵も感じられなかったのだ。むしろ足元を見て、付け込まれたという印象が残るものだった。こちらはtelしていて手元に情報は何もなかったから、復路便の変更をお願いしたとき、相手にいわれるまま従うしかなかったのである(反論するデータを持ってなかったから)。だからそんな馬鹿な、と思いつつも、2,の問題、差額運賃約2万円を了承せざるを得なかったのだった。概略を説明すると、わたしが事前にネットで取得したticketの料金は5000円ほどだった(ピッタリではない)。それまで四国片道はだいたいこのくらいの値段のticketを利用していた。いや、まさにこれがLCC;JSの魅力であり、利用価値があったのである(といっても、いつのどの便でもこの価格ではない。それはどこのLCCでも同じだが、需給バランによつて価格は変動している、だから我々は - いや、わたしは - そういう安くなっている日を狙っているのである)。だから、わたしが変更を願い出た日はたまたま日曜だったから、当然高いのはわかっていたし、その差額を払うことによって変更可能、しかも変更手数料はかからないはずだった。そして事前にネットで見ていた限りでは(この時ではない)、このルートの最高価格は2万円強くらいであることは知っていた。ま、これだといわゆるANAとかJALのノーマル運賃と変わらなくなるのだが、おそらくその日もこのくらいの価格であろうと想像していた。だからどんなに高くてもせいぜい15000円ほどの差額であろうと覚悟はしていた。ところがそれが2万円と聞いたときに、なんで?と思ったが、その内訳は聞かないまま(聞いてもそれを検証できないのだから)了解してしまったのである。ま、背に腹は代えられないというか、切羽詰まった状況だったので仕方ないと呑んでしまったのである。

 しかし、戻ってから納得がいかなかったから、上記の件をmailで問い合わせてみた。回答には数日を要した。しかしここでもブラック度は顕著に表れた。1,回答に時間がかかったこと、2,すべての回答はno reply だったこと、3,回答者の氏名がなかったこと。なので、わたしはそれをコピーして再び問い合わせmailを送らなければならなかった。そこには上記2,3,についても問いただした。そのときも数日後に回答がきたが、明確な、わたしを納得させる回答ではなかった。差額の内訳については、最初に送られてきたもの(まったくいい加減なものだった)と、さらに問い合わせで送られてきたものとは内容が異なり、最終的にはtelによる変更とネットによる変更では、運賃価格が異なってそれが5000円の差となった、というような回答であった。また、no replyや担当者の署名がないことは社の方針というような説明であった。と、なればやはり、ここはブラックではないかと疑いたくもなるというものである。それで気づいたというか、それをきっかけにしてわたしはわたしなりに様々な企業の評価基準を作ってみることにしたのだった。それは問い合わせに対して1,フリーダイヤルがない、2,あってもなかなかつながらない、3,mailの回答をno replyで送ってくる、4,しかも署名がない、これは十分にブラック度が高いといえないだろうか? そしてその観点から見て誠に優良と思われる企業を新たに発見したのであった。わたしが関わった(だれもが知っていることかもしれないが)ほんとにすごいと思った企業を3社ほど挙げておくと、やはり1位はAmazon、あのすぐにtelするか、5分以内にtel(相手から)するかを選択しろというシステムには、そこまでしてくと何度思ったことか ! 次に民泊事業でに大変お世話になってるairbnbも、今で東京にも拠点があるようだが、ダブリンに本部があったとき、そこへフリーダイヤルがかけられて、しかも日本人が対応してくれたことに感激させられた。また、当初トラブルがあったが、すぐに対応してくれ、そのアフターが素晴らしかったプリンターのブラザーもわたしの好感度が高い(それまでプリンターは何社変えたか?!)。思いつくまま列挙したが、やはりアフターやQ&Aをそれなりに重視している会社は顧客満足度を重視している表れだと思う(かといって、そういう会社でもtel応対のあと、その担当者がどうだったかを聞いてくる会社もある。ほとんどそういうところは問題はないようなので、会社側の取り越し苦労、社員を信頼してないのではないかと却ってわたしは減点としてしまう)。ま、その視点に立った時、いかにJSが黒かったかがわかっていただけただろうか?

 完全に(わたしからの)信頼を失ってしまったJSだが、逆にそうなると四国が遠くなりそうなのである。1万円で往復できたからこそ何回も四国詣でが可能だった。もっとも今回それまでのつけを払わさせられたようなものだが、できたらもう胸糞悪くなる(ま、社員・従業員は真っ当なのだけれど、会社の姿勢?ポリシーが気に入らない)飛行機には乗りたくなくなった。そうすると夜行バスか、あるいは何度も行けなくなるから一回で回ってしまうか?、しかしそれも今回露呈したように、3日も歩くとバテバテになってしまうという身体の衰えが目立ってきたから、一度に1週間も2週間も続けて歩けそうにもない。せめて今目指している別格巡りだけは終えたいと思っているが、果たして歩けきれるか?今回の四国旅同様暗雲が垂れ込めているのである、、

 今回の‘雨の四国旅’この辺で<了>とす、、