独歩の独り世界・旅世界

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2017 Guate y Mexico 最終回 ケレタロQueretaroとサンミゲル・デ・アジェンデSan Miguel de Allende


 おまけのような一泊二日の旅は、まず荷物を最終日のDeni宅に預けることから始まった。そこはなんとEdel宅の脇の道を7ブロックほどいって左折した辺りにあって、ものの7~8分の近さだった。7時にBerelilaに送られてEdel宅を辞し、鍵の置き場所を聞いていたので、それで誰もいないDeni宅に勝手に侵入し、トータルだと12~3kgになってた荷物の半分ほどを置かせてもらって、すぐにそこもお暇する。そして次の日の下見も兼ねて、というか、そこからは地下鉄5号線の空港駅Terminal Aereaの方が近かったので、いずれにしろ空港への道をたどることになった。飛行場脇を通る10車線くらいあるPuerto Aereo大通りは歩道橋でしか渡れないが、そこも以前に何度か通ったことがあったのですぐに見つけられ、そこを越えてようやく空港の第一ターミナル、また地下鉄駅にいけるのだった。実際歩いてみてそこまで10分で来られることがわかった。で、そのまま地下鉄に乗ってもよかったのだけれど、この時すでにフローレスでYご夫妻から引き継いだペソも尽きかけていたから、両替率のいい空港の両替屋に寄って、あと二日分を見込んで両替をしておいた。何回か前に書いているが、この第一ターミナルには信じられない数の両替屋が軒を並べていて、だから故そのレートは決して悪くなかったからだ。それでも一番率のいいところはどかと注意深く見ていくと、けっこうばらつきがあることがわかった。ま、それもたかが知れていて0.0XXの世界だったから、適当なところで余っていたユーロ€50×21.0ペソ=1050ペソの両替をする。もっともいくら率がよいといっても、それはドルとユーロに限ったことで、日本円なんかは両替してくれるところが少ないだけでなく、替えてくれるところがあっても率は悪いから勧められない、、それで旅発ちの準備は整い地下鉄空港駅から前日到着したところ、北バスターミナルまで行った。ターミナル着8:10、前日にケレタロの宿を予約していたから、ケレタロへ行くバス会社を探す、、このターミナルのほとんどの会社はどうも一等バスばかりのようであった。前日のFuturaもその中の一社だったが、そこはパスして他のバス会社数社で聞いてみると、だいたい340~380ペソだった(会社によって、また時間によって微妙に違った)。わたしは思いきって、二等バスはここから出てないのか聞いてみた。親切なセニョリータが、柱8番にそれらのバス会社があることを教えてくれた。確かにその近くのバス会社を使ってティオティワカンにいった記憶があったが、そこに二等のバス会社が固まっていることまでは知らなかったのだ。それは北バスターミナルの端っこにあってケレタロ便を扱ってる二等バス会社も数社あった。が、その価格はすべて同じで232ペソだった。で、どこでもよかったので行き当たりばったりで次のバスは何時と聞いたところ8:20とのこと、ほとんど時間はなかった。で、それには乗れないだろうというと、セニョリータが大丈夫といってticketを売ってくれた。大急ぎでゲートに走ってぎりぎりの乗車、といってもそのバスも40分おきくらいにでていたようだからガラガラで、一人でも多く乗せるために多少の融通は聞いたようだった。そのバス会社はPegassoといった。ま、二等といってもそこそこのバスで、発車すると間もなく映画が始まったのであった。で、わたしはこのバス会社を帰りも使ってみた。それは知らずに選んだバス会社だったが、もしかしたらいいバス会社にあたったかもしれないと思ったからだが、行きだけではその確証が得られなかったからだった、、

歩道橋から空港が眺められる、ちょうど日の出(7時半ころ)と重なったImg_5856_640x480Img_5865_640x480ケレタロのバスターミナル

 メキシコシティ~ケレタロ間は3時間であった。ほとんどが荒涼とした砂漠というか高原地帯をいって、それなりに車窓も楽しめたのだけれど、この間わたしは、めったにないことだけれどその時上映された映画をずっと観ていた。最初のタイトルも見逃しているし、そもそもメキシコのバスでは言葉の問題もあって映画を見ることはほとんどなかった。が、それでも客の意向を無視して流される画面をふと見たときに、ずいぶん映像・カメラワークがいいな、と思って少し見てたら、そのままはまってしまったのだった。もちろん言葉はわからなかったが、絵だけでストーリーを追っていた。たぶんアメリカ映画と思われたがすべてスペイン語の吹き替えであった。もちろんそれが英語であっても聞き取りはできないが、ましてスペイン語ではたまに出てくるく聞き覚えのある単語がわかるくらいであった。ま、それまでのバスでは言葉がわからないだけでなく、どうでもいいようなアクションだったり、面白くない映画ばかりだったから、ほとんど真剣に見たことはなかったのだが、その時の映画はかなりシリアスなテーマを追っている、撃ち合いなんかほとんどない西部劇だった。いや、時代背景とシチュエイションが西部劇だっただけで、内容的にはヒューマンなドラマ?といったもので、返す返すもタイトルを観てなかったのが失敗で、帰国後amazonで検索したが見つけられなかった。いずれにしろ、それはとても見ごたえのある作品で道中は退屈しなかったのであった。で、前置きが長くなったが、もしかしたらとそのとき思ったのは、このバス会社はseguda clase(二等)であっても競合他社が多く、生き残り競争を強いられているのではないか?、そこで差別化の一つとして、意図的に名画を流し始めたのではないかと思ったのである。で、それを確かめたくて帰りもそのバスに乗ってみたということだった。結論をいってしまえば、それで確証が得られたわけではないが、わたしの憶測は当たりだった確率は高くなった。帰り便もとても興味深いビデオを流していたのだから(ま、それも偶々だったといえなくもないが)‥、、ま、そうだったとしても、その企画が当たったかどうかわからない、、ただ、そんな推測をしてて、というか、いい映画を見せてもらったので(単純だからそれだけで)わたしはこのバス会社を応援したくなったのである。いや、少なくともどちらにしようかと迷ったら、間違いなくこの会社を選ぶだろう、例え次につまらない映画にあたったとしても、ということであった。

 そんなんで得した気分でケレタロ到着となった。ちょうど3時間11:20着、ただこのターミナルはケレタロセントロからだいぶ離れていて、市バスでセントロまで行く必要があった。その乗り場も人に聞いてすぐにわかり、8.5ペソ払って、セントロらしきところまで乗っていった。が、今度は降りるところがわからなかった。ケレタロはいわゆるコロニアル都市として発展してきた街と聞いていたから、どこかで歴史的建造物でも目にしたら降りようと思っていたが、どうやらそのバスはその近くを通らなかったようだった。直観的に行き過ぎていると思ったので、次のバス停で降りて、少し戻り気味に歩いていくと確かに歴史を感じさせる教会がでてきて、相当行き過ぎてしまったことを知る。それでも、もうセントロは近そうだったから、そこからは街ブラ(写真を撮りながらぶらぶら歩いていくこと)となる。その辺からがいわゆる歴史地区で、街並みから変わってきてあちこちにバロック風教会を目にすることになった。バスを降りてから(あちこち寄り道して)30分くらい歩いたか?漸くにしてパルケセントラル<Jardin Zenea>セネア公園というところに着いたのだった。そこには観光都市らしくインフォメーションのブースもあったから地図を手にすることができ、それを見ながら、予約してあったホテルまでいった。その公園からは5分くらいのところにそのホテルはあった。

ケロタロのターミナルで降りて、市バスの乗り場に向かう、、向こうに見えているビル群がケレタロセントラル?Img_5867_640x480

バスを降りて、歴史地区を探して最初にたどり着いた教会;Templo de Santa Rosa de ViterboImg_5869_640x480Img_5871_480x640歴史を感じさせる街並み

Templo de Santo Domingo
Img_5872_480x640Img_5873_480x640Templo de San Agustin

Img_5876_640x480Img_5875_640x480Templo de Santa Clara;2枚

Jandin Zenea 向こうに見えているのはTemplo de San FranciscoImg_5878_640x480


 ここでもわたしはいくつかの失敗をすることになった。最初の失敗はチェックインを済ませて、どこかで食事をしようと再び街へ出たときのことである。最初の30分でだいたい街の雰囲気と方向はつかんでいて、いわゆる典型的な観光地であること、歴史の重みを感じさせる石畳の通りには多くのレストラン、カフェ等があるのをみていた。が、いつものことながらそういうレストランはわたしの食事場ではなかった。わたし向きの食堂、あるいは屋台を探しているとセネア公園のはす向かいに位置するところにコレヒドーラ広場Plaza de la Corregidoraという、公園というか、ま、広場があった。その前にあったトルタスのスタンドが、いかにもわたし向きに思え、しかも客が誰もいなかったので、そこに腰を落ち着けた。そこはいってみればハンバーガー、トルタスの専門店、ファーストフード店であった。で、若いお兄さんにその時はtortas milanesa(いってみればカツサンド)を頼む。そのときはtake outにしなかった。で、ビールはあるかと聞くと近くのコンビニに売っているとのこと、つまり持ち見込んでいいとのことだったので、早速買いに行くが、一軒目のコンビニは酒類の販売がなかった。しばらく探して戻ると注文したものはできていて、揚げたての牛カツサンドをほおばる。その日最初の食事で、とてもうまかったのだが、あまりデカすぎて全部食べ切れそうになく、半分は夜食べるつもりで持ち帰ることにした。が、それだと少々物足りなかったのとビールもかなり余っていたので、もう少し何か口に入れたかった。で、メニュウを見ててフライドポテトがあったのでそれも注文した。まさに、日本のファーストフードのポテトのつもりで、、そしたら出てきたものは大皿一杯のポテトで、こちらの方はそのとき1/3も食べられなかったのであった。で、その両方をパックに詰めてもらったのだけれど、そしてもちろん夜再挑戦したのだけれど、それでもポテトは残ってしまったのである。わたしの最も嫌う、今回の旅では初めて、食べ物を残してしまった(捨てることになった)失敗談であった、、食事の間に、もらった地図を見ながら街見物のルートを練っていた。細い石畳の街路のいたるところに教会があって、それはどこも絵になったのだけれど、この街で最も魅力的に思えたのは200年前頃に造られたという水道橋であった。で、そこへは歩いていけそうだったので、食事を終えてからその方向に歩きだした。その途中途中に洒落たレストラン、カフェ、土産物屋、ホテル、そして教会と、昔の面影を色濃く残す街並みはしっかりした観光行政のもと維持されていることが偲ばれた。水道橋の見える展望台までは、セントロのセネア公園からだと1km強?歩いて20分くらいだった。そこはまだ高台で、1.3kmにも及ぶ水道橋が一望のもとに見渡せた。そこから少し下って、その真下までいってみる。いずれにしろ、その立派さ、壮観さは、ケレタロの目玉といえるほどのものであったが、こちらもその維持管理が大変であろうと思われた。これだけでも、ケレタロの文化遺産、歴史遺産として世界遺産に登録されている価値は十分にありそうだった。

たぶんアルマス広場Plaza de Armas この周りにはカフェ、レストラン等がたくさんあったImg_5880_640x480

Templo de la Santa CruzImg_5881_640x480

上のサンタクルス修道院から少しいったところに展望台があった、水道橋;3枚Img_5883_640x480Img_5886_640x480Img_5885_480x640


 さて、このあとのもう一つの失敗を披歴してケレタロを終わりにする。ケレタロの中心部の歴史地区を歩き、水道橋をみたので(写真を撮ったので)、まだほかに見どころはあるのかと地図を見てて、もう一ヶ所だけ気になるところを見つけてしまったのだ。そこは街の北西の外れにあったCerro de las Campanasというところであった。Cerroは丘だから、そこからもしかしたら街全体を見渡すことができるのかと早合点してしまったのだ。オノボリサンは、小高いところへは必ず足を運ぶようにしていたからどうしても行ってみたくなったのだった。実際、もらった地図には見所の一つとして載っていたのだが、そこまでの距離感が掴めなかったので、いったんセントロに戻ってインフォメーションでそこへの行き方を聞いてみた。バスもありそうだったが、ケレタロの見どころを巡回する市内観光バス(これも観光局の事業と思われたが)を勧められた。それは、そこも含めて一時間くらいかけて市内の見どころを回るツアーバスのようで、先ほどトルタスの昼食をとっていたところから出ていて、けっこう観光客がそれを利用しているのを見ていた。が、その料金が90ペソと聞いて躊躇ってしまったのだった。で、歩いてはいけないかと聞くと、行けなくはないとのこと、地図に従っていけば30分くらいで行けそうな話だった。もちろんわたしは歩いていくことにする。もらった小さなcity mapのなかにでていたのだから歩いていけないわけがなかった。で、その方向に歩きだす、少し行くとすぐに歴史地区からは外れて、街並みも普通の都会となり教会も見なくなった。が、その方向へ1時間くらい歩いたのだけれど行きつかなかったのである。それでもおかしい、おかしいと思いながらも、さらに30分くらい歩いてやっと間違いに気づいたのだった。たどり着いたところに見覚えがあったのだ。そこはターミナルからのバスを降りて行きついた最初の教会だった。どういうこと?、どうなってんだ?、どうしてここにでるんだ?、疲れ切って教会前の広場に座り込んで地図を見直して愕然とする、、最近はこういうことばかりやっているのだけれど、わたしは方向違いしていたようだった。昔は方向感覚抜群と密かに自慢していたのだが、今やその自負も地に落ちていた、あろうことか方角が90度違っていたのだ。つまり北に向かうところを西に歩いてしまっていたのだった。それでも思い込みが激しく疑わずに歩き続けてしまったのだ。ショックは大きかった、確かにぼけてきていることを認めざるを得なかった。で、すでに時間切れに近かったが、それでもその丘からケレタロの全貌を見たかったし、間に合えば日没を撮りたかった。太陽はもう少し待ってくれそうだった。が、そこから歩いても間にあわないのは明らかだったし、すでにその体力も気力もなかった。普段はやらないことをしてしまった。タクシーをつかまえたのだ(数回のタクシー経験がハードルを低くしたのかもしれなかった)。一応交渉すると50ペソとのこと、そこを45ペソにしてもらって、さらに急いでくれと頼んだ。ちょうど夕方のラッシュ時で渋滞が始まっていた。それを縫って、何とか日没前にタクシーはCerro de las Campanasに着けてくれた。そこでわたしは、そこがどういうところか知らずに、ただ自分の勝手な思いこみだけで来てしまったことを、ようやく理解したのであった。つまり、Cerro de las Campanasというところは公園になっていて(それさえそこで知ったのだが)、すでに17時で閉園になっていたのだ。その時すでに18時を回っていたから、中へは入れず、公園の中がどうなっているのかわからずじまいとなった。仕方なく、それならばと公園の外周路を高いほう高いほうへと登っていったが、やはり視界が開けているところはどこにもなく、下界が見えなかっただけでなく、木々に遮られて日没の写真も撮れなかったのであった。これが2時間歩かされ、挙句45ペソもつぎ込んでタクシーまで使ってきた場所だったのだ。最近よくやる思い込みによる失敗なのだけれど、ま、自業自得というか、骨折り損のくたびれ儲けで終わってしまったのだった。けれど、あえて負け惜しみをいわせてもらえば、それだけの経費と労力を使っても、いかなかった、あるいはいけなかったと悔しがるよりましだったのではないかと思うようにしている。つまり、あまりいい譬えではないが、目の前にぶら下がっているニンジンがうまいかまずいかわからないで食べないより、食べてまずかったと悔やむ方が正解ではないか、ということである。ま、それでも全くなにやってんだとぼやきながら、そこから歩いて帰った。すでにきちんと地図を把握しなおしていたから、実際30分はかからなかった。そしてOXXOでビールとワインの小さいボトルを見つけたので、それを購入してホテルに戻った。シャワーを浴びて、ワインとビールで残り物の挑戦をしたのだけれど、ポテトが食べきれなかったのは先に記したとおりである。そうとう疲れた一日であったが、それでもなかなかいい街だったという印象は残った、、

最初に遭遇したTemplo de Santa Rosa de Viterboにまた遭遇することになった(写真は最初のときにとったもの)Img_5868_640x480

Cerro de las Campanas公園の入り口は、閉ざされていたImg_5890_640x480Img_5889_480x640外から中を窺う

その近くから夕陽を取るも木立にさえぎられて遠望きかずImg_5887_640x480

昼間見れなかったカテドラルCatedralはライトアップされていたImg_5894_640x480


 次の日、ま、ケレタロも全部を見たわけではなかったが一応OKとし、サンミゲル・デ・アジェンデに向かうべく、ホテルを7:00頃チェックアウトした。通り道のOXXOでコーヒーだけもらって目を覚まさせ、それからバス通りのアラメダ公園近くまで歩いた。が、その付近にはバス停がいくつかあって、しかもバスはしきりにくるのだけれど、どのバスがターミナルまで行くのか皆目わからなかった。どこでもそうだが地元のバスを乗りこなすにはそこに数年住む必要があると常に思わされてしまう市バスの難しさ、また、都会人である市民にも聞きずらいのである。で、来るバス来るバスのドライバーに聞くこと10回くらい、ようやく首を縦に振ってくれたドライバーにいきあたった。乗ってしまえば数十分、いや、それでも30分くらいかかったか、何とか8時ころケレタロのバスターミナルに到着、二等のバス会社がPegassoとCoordinadosの二社が並んでいて、このときはサンミゲルまで1時間くらいと聞いていたからCoordinadosでticketを購入してみた、が、これも失敗だったかもしれなかった(ケレタロ~サンミゲル・デ・アジェンデは二等バスで72ペソ、1.5h)。というのも8:10発のバスは20分も遅れて到着し、結局サンミゲル到着は10:00頃になってしまったからだった。ま、でもこの時の30分はあとあとに響くということはなかったから問題にするほどのことではなかった(この時わかったこととして、バスはPegassoもCoordinadosも40分に一本くらいあって、いずれの会社もメヒコ→ケレタロ→サンミゲル ‑ 帰りは逆 - の運行で、要するにCoordinadosはメヒコからの便が遅れたということだった)、 、

メキシコの7時はまだ夜明け前?Jardin Guererroゲレロ公園;2枚Img_5898_640x480正面がDelegacion Centro Histrico歴史地区支所(?市役所)Img_5900_640x480Santa Clara 教会Img_5901_640x480ちょうど教会前辺りにあったコンビニOXXO

ケレタロのバスターミナル;2枚Img_5866_640x480Img_5904

ケレタロ~サンミゲル・デ・アジェンデの車窓から;3枚Img_5905_640x480Img_5906_640x480Img_5915_640x480サンミゲル・デ・アジェンデは山の上から降りていく感じで、眼下に街が望まれた

 で、結論から先にいってしまうと、この街には10:00~13:30頃まで約3時間半の滞在だった。もし見物&街ブラだけだったら2時間半で十分だったかもしれない。そのくらいケレタロとは対照的に小さくこじんまりとまとまっていて、だからこそ、なかなかいい街に思えたのだった。ちょうどポサリカとパパントラの関係に似ていた。大都市ポサリカ=ケレタロで、小ぶりな観光都市のパパントラ=サンミゲルに譬えられそうだった。サンミゲルのターミナルでは、Pegassoのカウンターで、シティ行きのバスの時間を確認してから、セントロまで歩きだと20分くらい、市バスもあるとのことだったが、歩いて向かうことにした。その道のりはだいぶ暑くなってきていたので、やはり少し遠く感じた。一本道を少し登り気味に辿るといきなりパルケセントラル<Jardin Pricipal>にでた。その南側に、たぶんサンミゲル・デ・アジェンデのシンボル、サンミゲル教区教会La Parroquia de San Miguel Arcangelの塔がデーンと聳えていた。そこからサンミゲル詣でが始まった、、で、オノボリサンはその塔に登りたくなったのだが、それは適わなかった。その反対側、つまりパルケセントラルの北側にインフォメーションがあった。そこで地図が手に入り、街の見どころを教えてもらう。地図を見てもそれほど大きな街ではないことがわかったが、その中に一ヶ所大事なところMirador(展望台)をみつける。教会の塔、そして前日のケレタロの悔しさを晴らすべく、是非そこへいってみようと、再びインフォメーションに戻ってそこへの行き方、つまりバスがあるかを聞いた。歩いても行けるとのことだったが、バス乗り場とバスナンバー.、ついでにバスターミナルへ戻るバスの乗り場も教えてもらった。それからもらった地図を頼りに小一時間、サンミゲル・デ・アジェンデの主だったところを見て回り、ミラドールへ行くバス乗り場にいった。ミラドールへ行くバスはけっこうあった、というより、それは他のところへ行くバスで、その途中にあるミラドールで下車しろということだったのだ。ミラドールのバス停までは、5分?いや坂をのろのろ登っていったから10分ほどかかったか?いずれにしろバスだとけっこう近かく感じられた。ほとんど満員に近かったそのバスで、そこで降りたのはごくわずかでしかなかった。ま、歩いても30分くらいで来られたかもしれなかったが、ミラドールというだけあって、やはり高所にあったから登りはきつかったと思われた。そこで写真だけ撮って、もちろん帰りは歩いた。プラプラと石畳の急勾配を下っていく道も悪くなかった。もう一つの中心的広場Plaza de la Soledad(どう訳すのだろう、孤独広場?、先のバス停はこの周辺にあった)に12時半には戻って、そこで休みながら地図を再チェックしてみて、この街ももういいか、ということになった。で、最後に目の前のオラトリオ教会<Templo del Oratorio>の後ろにあったイグナシオ・ラミレス市場<Mercado Ignacio Ramirez>に寄って帰ることにした。まず土産物屋があって、それに続いて生鮮食品・一般食料品・日用品・雑貨の市場になっていた。ちょうど昼時だったので、コメドール(食堂)を探してみた。奥の奥にそれはあって、ガラガラの食堂街であった。むしろそれは歓迎で、どこでもよかったのだが、空いてるテーブルに座ってスペイン語で何があるのか聞いた。が、相手はこちらのいってることが、わたしは相手のいってることがよくわからなかった、要するに通じなかったのである。どうしようかと迷うが、とりあえずメニュウを見せてもらう。それでも半分くらいわからなかったのだけれど、メキシコ料理というか、グアテマラでもなじみのメニュウがあったので、それを頼んだ。カルドデレス<Caldo de Res> いってみればスープ料理といったところか?それに付け合わせがいろいろついてくるのだけれど、それが定食価格で40ペソとのことだった。安い ! ! グアテマラでも安食堂で25Q?(3~400円?)はするところ250円くらいだったのだから、この食堂自体が、ま、お手頃だったわけだ。しかし、それは価格の問題ではなかったのだ。一口すすって、うまい ! と思わず叫んでしまった。いや、ずっと飢えていた塩味のスープだっただけに、こんなにうまいCaldo de Resは初めてのような気になって、他のものすべてがおいしく感じられてしまったのだった(それでも事前にトルティヤはいらないからパンをくれといってあった)。そういう意味ではCaldo de Resはメキシコ料理なのか、中米一般の料理なのかはわからないが、それまで真っ当なメキシコ料理を食べてなかったこともあって、最後の最後にうまいものを巡りあった幸せを噛みしめていた。もう、思い残すことはなかった。サンミゲル・デ・アジェンデはメキシコでの最後の昼飯とともにわたしの記憶に刻まれたのだった。

セントロに向かって歩いていると歴史を感じさせる建造物が見えだしたImg_5916_480x640Img_5917_640x480ケレタロの市内観光バスとそっくりのバスが走ってた、ここのツアーバスはいくらかは聞かなかった

Parroquia de San Miguel Arcangel サンミゲル教区教会;3枚Img_5920_480x640Img_5921_640x480Img_5922_480x640

Templo de la Inmaculada Concepcion(コンセプション教会)Img_5923_640x480

Centro Cultural Ignacio Ramirez El Nigromante(エルニグロマンテ文化会館)Img_5926_640x480

Mezones通りにあったカフェ、土産物屋の中庭Img_5947_640x480

Templo San Francisco ;2枚
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Img_5944_640x480左の白い教会はTemplo de la Tercera Orden

Templo de Nuestra Senora de la Saluda
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Templo del Oratorio;2枚

Img_5949_640x480Img_5933_480x640

Mirador(展望台)から;3枚Img_5936_640x480Img_5939_640x480Img_5938_640x480

石畳の坂道を下りながら;2枚

Img_5943_640x480Img_5942_480x640

ラサルド教会前のPlaza de la Soledad
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Ignacio Ramirez市場(食堂も入れて);4枚Img_5955_640x480Img_5952_640x480Img_5950_640x480Caldo de Resは牛肉スープ、ご飯とパンがついてきたImg_5954_640x480いかにもメキシコ的なスパイス類

 Plaza Soledad(どう訳すのだろう、孤独広場?寂しい場所?ここは別名Plaza Civica シビカ広場ともいわれている)から乗ったバスは、別の広場か市場(場所不明)に長く停車していたので、少なくとも時間的には歩いたほうがずっと早かったが、13:20にターミナルに着いた。Pegassoの次のバスは13:45でそのticketを購入、不思議なことにそれはサンミゲル→ケレタロ 72ペソ+ケレタロ→シティ232ペソより高くて324ペソだった。13:50に出たバスはケレタロ経由で18:15に北バスターミナルに着いた。その間の映画は、チェスの女王を扱ったドキュメンタリーでこれまた面白く、行きに閃いた直感はあり得ることのように思えたのだった。その夜、その部屋の持ち主は若い女性のようだったが、結局顔を合わせることなく、その代わり豪勢な居間もキッチンもすべて自由に使ってくださいとのメッセージがあったが、夕食だけだったから、例によってOXXOでビールとちょっとしたデザートを、そして路上の屋台でタコスを買ってきて簡単な夕食とした。次の日、朝6時までのチェックインは、自動チェックインを係の女性に手伝ってもらって並ぶこともなく、荷物代を取られることもなく、何よりダラスのピックアップは不要との確認も得て5時半には終了していた。また前々日に両替したペソは半分くらい残っていたが、これもかなりいいレートでドルに再両替できたから一ペソも残こることはなかった。ま、そこまでは終わり良しといえたのだが‥、、3月1日朝8:20離陸、3月2日18:15成田帰着だった、、

San Miguel de Allendeのバスターミナル;2枚Img_5958_640x480Img_5959_640x480

<以下はどうでもいい写真;5枚>

メキシコシティ北バスターミナル到着時が、日没だった、、Img_5987_640x480

Img_5993_640x480Img_5994_640x480メキシコ上空;2枚

Img_6006_640x480Img_6008_640x480ダラス上空;2枚

<2017 Guate y Mexico > 以上をもって了とす