独歩の独り世界・旅世界

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パレンケPalenque~エスカルセガEscarcega~カンペチェCampeche

 グアテマラの中心・首都グアテマラシティグアテマラ観光の中心・古都アンティグア(前にも紹介してますが、この二つの街は隣り合っているようなもので、時間にしてバスで1時間の距離)からメキシコ最大のリゾート地カンクンまでの行き方(来かた?)を前回説明し、わたしはその地を目指して2012/12月のはじめに旅たったのですが、実はそのルートは通りませんでした。正確にいうと前回その説明にあったエスカルセガというところからは③-1のコースを辿ることになりましたが、そこまではまったく別の道をいったのです、、といっても、それは別のところに用事があったのとそれほど急いでなかったからできたことで、最短・最安値ということであれば、やはり前回紹介した②または③のルートしかありません、、(と、言い切ったところで思い出しました、、②のバリエーションルートとして、最短・最安値ではないかもしれませんが、グアテマラ/プエルトバリオスPuerto BarriosまたはリビングストンLivingstonから船でベリーズに入る手がありました、、これは面白いルートだと思います‥??)

  わたしは一週間ほどの余裕をもってアンティグアを発ったのですが、ちょっとした用事があったのでまずいった先はメキシコ/タパチュラ、そこで一泊し用件を片付けて、そこからサンクリストバルデラスカサスSan Cristobal de Las Casasまでは夜行バスを使い、早朝サンクリ到着後バスを調べたら、もうすでに発車時刻が過ぎているパレンケ行きの二等バスがあってそれに飛び乗り、昼ころにはパレンケに着いていました。さて、そこからはいろいろ選択肢がありました。まず、そのままカンクンまで直通バスで行く、、それはカンクンでのんびりするにはベストだったと思われます、、次に寄り道しながら行く、、その場合はどこに‥??これも前回紹介したことですが、その間は見所がいくつかあって、そのうちの何ヶ所かはすでに訪れていた、、行ってないところは③-1のカンペチェと③-2のカルクルムの2ヶ所で、どちらも行ってみたかったのですが、ルートが違うので2ヶ所一遍に、というわけにはいかなかった(もちろんやろうと思えは不可能ではなかったが、いったりきたりを好まなかったので)。ではどちらを先に?特に理由はなく、行きにカンペチェによって帰りにカルクルム遺跡に行くことにしたのですが、たぶんその時点でカルクルム遺跡の行き方がよくわかっておらず、もしかしたらその情報をカンペチェで得られるかもしれないと思ってのことだったかと思います、、

 で、次にしなければならなかったのは、では如何に安くカンペチェまで(&カンクンまで)いけるか?を探ることでした、、パレンケもそのときすでに3度目の滞在でしたから、宿泊するつもりはなく、できればその日のうちにカンペチェまでいきたかった、、しかし前回も記したようにメキシコのバスは快適な分、結構高いのが玉に瑕でした、、グアテマラなんかに比べると値段的には倍以上(3倍くらいか?これも前に記してますが、経験から独自の計算法を用いてバス代を算定している、即ちグアテマラの場合1時間乗車あたりの金額が平均すると10Q約100円くらいだが、メキシコの一等バスは1時間当たりの平均値が50~60ペソ350~400円くらいになる?だから3~4倍というのがわたしの計算法の結果である)、ところがそのパレンケまで乗ったバスがいわゆるsegunda clase二等バスで、それでもグアテマラなんかよりは立派なバスだったのだけれど値段が2/3だった、これなら今後はできるだけ二等バスを使おう、、二等バスでカンペチェまで行けないか?と探ってみたのでした、、

 ところが二等のバスでカンペチェ直通はなかった、、パレンケというところはそもそも幹道上でなかったから、どこに出るにしろその便数は限られていて、一等のADOまたはOCCでも朝8時発のバスのあとは夜行のバスしかなく、それで行ったら真夜中・深夜のカンペチェ着となって却って大変なことになってしまう、、いったいどうすればよいのか?パレンケで一泊して明日の朝のバスで行くしかないのか‥??、で、どうしたかというと、まず二等バスでカンクンまで行くバスを見つけた、それはパレンケ16:30発で250ペソという信じられないバスがあった、、ADO・OCC等のファーストクラスだと730ペソだったから1/3!?、、なのでその時点でそのバスでカンクンまで行ってしまうことももちろん考えたし、あいにくカンペチェは通らず③-2をいくバスだったので、カルクルムへの基点シュプヒルで下車する案も考えた、、しかしそのままカンクンにいってしまうのは日程的に早すぎたし逆にシュプヒル下車はこれは真夜中か深夜になるので時間的に遅すぎた、、それで折衷案的にそのバスでエスカルセガまで行きそこで一泊、次の日にカンペチェに向かうというものでした、、

エスカルセガのメインストリート、バスターミナル付近007_640x480

 理由がよくわからないのですが、このバスは異常に安かったので、いったいどんなバスなのか、ちゃんと来るのかと多少不安気味にそのバスの到着を待っていたのだけれど、案の定予定の16:30になっても来なかった、、結局1時間も遅れてやってきたバスはほとんど満席、いったいどこからやってきたのか?それは聞き逃したがおそらくメキシコシティ発ではなかったか?バスはそうとうぼろい物だったが何とか座れて、1時間半遅れでパレンケ発、夜8時前にはエスカルセガにつくだろうという予測はその時点で崩れ、8時くらいなら何とかなるだろうと思っていたが、まったく知らない街の到着が9時過ぎになってしまった、、そのバスでそこで下車したのはわたしひとりであった、、エスカルセガのメインストリート、バスターミナル付近に下車したものの地図も何もなく宿は歩いてさがすよりなかった、、それでもバスターミナル付近にホテルが二軒あってもちろん安いほうに投宿、バス・トイレつき150ペソ、ほとんど他に客はいなさそうな宿だった、、あとで夕飯を求めて街に出たが、適当なレストランも、もっと安そうなホテルも見つけられなかった、、結局その日の夕食は屋台のタコスとビールを仕入れて宿でとった(途中でトルタス-タコスと同じような具をはさんだコッペパンくらいの大きさのサンドイッチ-を食べていたのでそれで十分だった)、、あくる日は8時ころチェックアウトしてバスターミナルへ行くとちょうどカンペチェ行きがでるところでそれに飛び乗る、、二等のローカルバスSURはカンペチェまで84ペソ・3時間(一等だと146ペソ・2時間)、11時半にカンペチェ二等バスターミナルについた、、そこはおおよその地理をネットで宿を探したときにつかんでいたが、宿を決めていたわけでなかったしターミナルが少し外れのようだったので、勘を頼りにセントロに向かって歩き出す、、かなり暑いところであった、、パルケセントラルまでは荷物を背負ってのことなので30分くらいかかったか?その途中途中で何軒かのホテルを当たったが、安くなかったのでもっと安いところがないか聞いてみると、どこも親切にパルケセントラルの周りにあると教えてくれるのだった、、で、確かに2軒安宿があったが、実際部屋をみて納得できたのはドミトリーで100ペソのところだった、、ま、欧米の若いバックパッカーのたまり場みたいなところだったが、一泊の予定だったのでOKとした、、そして半日カンペチェの街をぶらついた、、

パルケセントラル&カテドラル、昼と夜011_640x480041_640x480

  世界遺産都市カンペチェはスペインが植民地統治のために16世紀に建造したな城塞都市で、当時の街を囲むように作られた城壁とそのポイントポイントに建てられた7ヶ所の砦がほとんどそのままの残されている、いわゆる歴史保存地区?として世界遺産に登録されているようであった、、それらの砦はそれぞれ博物館になっていたり、昔の砦の見張り台からは市内を展望する絶好の場所になっていたりして、もちろん全部回ってみた、、それでも2~3時間もあれば歩いて見て回れる規模で、それなりによく保存されていて興味は尽きなかった、、また海辺のプロムナード、パルケセントラルとカテドラル(その日は12月8日土曜日で公園では音楽会やら多彩な催し物でたいへんにぎわっていた)、街全体が世界遺産を意識してかカラフルな色合いに統一されたお洒落な街の装い、そしてコロニアル風・南国風な街全体の感じがなんとも明るくとっても印象のよいものだった、、しかし、郊外にも何ヶ所か史跡もあるようであったが(サンミゲル砦、サンホセ砦、いずれも博物館になっている)、ま、一日(わたしの場合半日であったが)で十分であった、、特にわたしは世界遺産を意識していなかったから、だいたいの街の雰囲気がつかめればそれで十分だったのだ、、次の朝、ドミトリーというのはたぶんに他人に気を遣うので少々面倒なのだが、他の人を起こさないようにそっと抜け出し、ほとんど人通りのない街を、また歩いてバスターミナルへ向かった、、

気持ちのよい海岸通り(プロムナード&公園になっている)014_640x480

海岸から近いサン・カルロス砦;2枚018_640x480017_640x480

その中は博物館になっていて昔の城塞都市のミニチュア展示あり、ここは無料だった019_640x480

022_640x480サンタ・ロサ砦とその付近の街並み
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サンフランシスコ砦とサンフアン砦の間の城壁の真ん中あたりにPuerta de Tierra<陸門>と呼ばれる堅牢なゲートとがあって、そこから上に登れた(10ペソ、城壁上は通路になっていた)そこからの眺めが下の3枚、街の中心部を写したものだが、住居の装飾・色合いに注意027_640x480029_640x480028_640x480

メキシコ湾<カンペチェ湾>の洛陽034_640x480

上記<陸門>では毎夜ツーリストのためのショーが上演される、、ここに集まった観光客は誘導されてみんな中に入っていった、たぶんそこで入場料を取られるのだが、ちょっとボッタクリっぽかったので、わたしはその手に乗らず外でずっと見ていた、、046_640x480

この夜はパルケセントラル一帯巡回するマリア様のプロセッション(行進)も見られた048_640x480053_480x640