独歩の独り世界・旅世界

他のサイトに書いていた'独歩の独り世界・旅世界'を移転しました

2017 Guate y Mexico 1) 達人が聞いてあきれる‥

 いやぁー、やっぱりグアテマラはいい‥ ! !、、朝晩の冷え込みはあるが、まず何といってもさわやかだ、、乾いた風が心地いい、、今は昼間、半そで一枚でも日向では暑いくらい。そう日本を出るとき必要だったダウンのベストは、昼間はTシャツ一枚で済むが、朝晩はその上に羽織ってちょうどよかった。そして人々の柔らかさ ! 、アメリカを経由してくると、もうグアテマラ行きの飛行機に乗っただけで雰囲気はガラリと変った。そこに多くのグアテマラ人が乗っていたからだが、この人たちの押しつけがましさの全くない国民性は(?その理由はいろいろ推測できるが)、たぶん本人たちは気づいてなくとも、それまでに接した多くのアメリカ人(だけでなく、日本人を含むいわゆる先進国人とでもくくれそうな人々)とは明らかな対称性をなしているとわたしには感じられるのだ。それは一般的には危険な街として悪名高き首都のグアテマラシティにおいても何ら変わることがなかった。まだ、グアテマラに着いて3日しかたっていないが、今、Antiguaという街の数年前に二度も長期にわたって世話になったなじみのfamilia(ホームステイ先)に二年ぶりで訪ねて温かく迎えられ、よ落ち着いてみると、改てやっぱりいいなあ、という気持ちが沸々としてくるのである。

 が、最初の二日間は、そんな余裕はどこにも見いだせないでいた。かつてある人から旅の達人とおだてられていい気になっていたこともあったが、そんなつもりなったら聞いてあきれてしまうような、気恥ずかしくなるような取り乱しようであった。まるまる二日間は、せっかくの、そして久しぶりのグアテマラに嫌われでもしたかのように心の平静を失っていた。そもそもの原因はよくわからないのだが、事の発端はその日日本から飛んで、アメリカ・ダラスでグアテマラへの飛行機に乗り換えて、トータル17時間かかってグアテマラシティのAurora飛行場に着いたとき、わたしの荷物がでてこなかったことにあった。そんなことはよくあることなのかもしれない、しかしわたしには初めてのことで、ちょっと引っかかっていたことがあったから、もしや、と思いつつも、baggage claimにいくと担当者がすぐに調べてくれて、荷物はマイアミにいってしまっている、明日の昼頃の便で届くから、ホテルの住所を教えてくれと言われ、そこに届けますとのことだった。さすがにamerican(航空会社名)素早い対応だと安心していたのが、次の日予定時間になっても荷物は届かず、コールセンターに問い合わせてみると荷物はグアテマラの空港に届いているとのこと、ただし配達時間まではわからないとのことだったので、では、わたしが行けば受け取れるのかと聞いたら、それは可能とのことだったので、空港近くホテルをチェックアウトして空港へ行ってみた。が、実際にはわたしの荷物はそこになく、現場の職員に問いただすと、荷物はダラスに戻ってて、それは今夜着になる。届け先は同じでいいかと聞くから、Antiguaにその日移動予定と伝えると、ではAntiguaの住所を教えてくれ、そこに今夜中に届けるとのことだった。わたしは強く抗議したかったが、言葉の問題もあって、言われるままTashiro(ペンションTashiro;Tashiro情報は改めて)の住所を伝え、そのまま引き下がって、その足でTashiroに向かった。予約なしに飛び込んだが幸いTashiroの屋根裏が空いていたのでそこにお世話になり、田代さんにも夜半に荷物が届くかもしれないことを伝えた。

グアテマラシティAurora国際空港、上が出発階、下が到着階028

 しかし、予想通りその夜も荷物は届かなかった。ために同じ衣服で3日目に入った。そして朝には届くかもしれないというはかない願いも結局かなわず、また教えられたコールセンターに、今度は言葉のハンデもあろうかと田代さんにお願いしてtelにて確認してもらった(これでは達人などとは到底名乗れないのだ)。その時聞いてもらった回答は、その日の4時までには配達される、といってるとのことであった。その時は朝の8時半くらいだったが、コールセンターの話では(コールセンターのオペレーターは現場の人ではない)荷物はすでにグアテマラについていて空港にあるとのことだった。わたしが取り乱してしまったといったのはそれからのことで、それまでにすでに30時間以上が経過しており、americanといえどもいい加減だなぁ、とすっかり信じる気持ちが失せていたのである。コールセンターの言っていることが信用できなくなって、ここでじっと待っているより現場にいった方が早いのではないかと、空港に出向くことにしたことをいっている。

 ほとんどの人はAntigua~Guatemala city Aurora空港間の事情は知らないと思うので、改めてその辺から話を進めると、これは以前にも書いたことがあるが、グアテマラの首都は改めて言うまでもなくグアテマラシティなのだけれど、ほとんどのツーリストは、見どころが少ないうえ治安が悪いことで知られているグアテマラシティにはほとんど滞在せずに、史跡が多く美しき古都Antigua - 世界遺産の街 - に直行する人が多いが、その間はシャトルバス(乗り合いワゴン車)が運行していてだいたいUS10ドル、1時間の距離である。わたしは前日もそうだったが、その間は市バスとチキンバス(これについては昔の記事参照)を利用して移動するのだけれど、それだと1時間半から2時間かかって、11Quezal(ケツァル:グアテマラの通貨単位、以下の表記はQ)、その差は10ドル:1150円(1ドル115円として)のシャトルバス対11Q:170円のバス利用となる。ただしこれはこの間の交通事情を知らないと無理だし、お勧めはしないけれど、かなり面倒なことも確かなのである。わたしはじっといつ来るかわからない荷物を待つよりも、いってみるに越したことがないと、9時ころのチキンバスに乗った。今回この路線を結局3回通ることになったが、グアテ市内に入るとその渋滞が以前よりずっと激しくなっていて、結局2回の乗り換えで2時間かかって空港着、そしてamericanの事務所までも結構厄介な手続きを終えてたどり着き、これまでの経緯を説明した(今まで2回面接している担当者はそこにいなかった)。しばらく調べてくれて、その時の担当者は、しかし今度は確信ありげにいってくれたのだった。荷物はすでに配送業者の手にある、夕方までにはTashiroに届けられるはずだ、と、、にわかには信じがたかったので、できたら何時ころになるかをその業者に聞いてくれと要求した。しかし、電話はしてくれたがつながらなかった。もう一度信じるしかなかった。今度裏切られたらどんな対抗手段があるのだろうか、また、この先旅が続けられるだろうかと、いろいろな想いが錯綜するも、その場はいったん引き下がるしかなかった。また、2時間戻る途中で食事し、実際かかった時間は1時間半だった。行きはチキンバス→市バス40番→83番、帰りは84番→チキンバスで、チキンバスはGuate~Antigua間は10Q(わたしは確かこの間が7Qだったか8Qだったころから乗っている)市バスは1Qで値上

ここに写っているバスはGuate市行きではないが、このバスをチキンバスという(Antiguaのバスターミナルで)021

Guate市Zona 1 と空港を結ぶ赤バス(左、右の緑のメトロバスについてはいずれ)83番だと1Q(15円) で市内にでられる(市バスを乗り換えたGuate市Zona 9 付近)023

空港前のバス通り、83,84,trans urbano<青バス>のバス停024

上の通りを渡った空き地に青空食堂あり、ビーフシチュウ?<carne de res>18Q(約270円? 飲み物は別、こういう青空食堂にはビールは置いてない)の昼食030


 田代に14時ころ戻る。そこに荷物はあった、、漸くにしてシャワーを浴びて着替えることができた。気持ちが穏やかになって、落ち着くことができたのだけれど、ことほど左様にジタバタしてしまったわけである。達人には程遠く‥、、