独歩の独り世界・旅世界

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春山ウォーキング、第2弾、伊豆ヶ岳

 2016のGWたけなわである。5月3日、おそらく行楽地およびそこへ向かう交通機関・道路は大変な混雑であろう、、おかげさまで?というか、今は何もそんなに混み合うときに出かけなくてもいい身分になってしまった。それに、いまさらどこへ行こうっていうのだ?、確かに一年のうちで最も気持ちの良い季節である、どこかへ出かけたくなる気にならないでもないが、いまさら‥、そう、思っていたのだけれど、ひょんなことから一日だけ出かけてきてしまった。で、GWの中日?にその報告を書いている、、

 今年のGWは4/29の(金)から5/8(日)まで、取れる人は10連休とか?、たまたまわたしはその間に一組のゲストの滞在がきまっていたから出かける予定はなかったのだが、4月の初めに‘さくらと富士と山歩き’のセット(数回前のブログ)で初心者N氏を連れ出したところ、それに味をしめてくれたのか、また歩いてみたいとのリクエストを頂戴すると、そそくさとプランニングをたててしまうのであった。それではと、前回よりも少し距離があって、初心者向きのところ、ならば日帰りコースでどこかいいところがないかと探して、標高850mとそれほど高くはないが、鎖場があったり頂上からの展望もいいので、特に初心者には人気のある山ときいていた秩父の伊豆ヶ岳に決めた。それでも、もう一つの興味深い場所であった‘子の権現’というところまで足を運ぶと歩行5時間半と、わたしが持っていた15年前の地図には出ていた。ま、そのくらいは、衰えたとはいえまだ歩けるのではないか、また、初心者N氏も脚力はありそうだったので、ちょうど良いプランニングに思えた。で、両者に都合の良かった(わたしはいつでもよかったのだが)4月の30日に出かけることにし、当日は西武池袋線の池袋待ち合わせとした。有難いことに、N氏が早めにいって並んでいてくれたおかげで、8:05発の急行長瀞・三峰口行には座っていくことができた。

 その日は天気も良く、新緑とさわやかな風がすがすがしい、気持ちの良い山歩き日和だった。電車は思ったほど混んではおらず、立っている人も予想より少ないくらいだった。池袋8:05の急行は9時半には正丸駅についていた。そこまで670円という電車賃の安さも有難かった。もっと多いかと思っていた登山者も、そこで下車したのは20人くらい?準備を整えて9:40に歩きだす。馬頭尊の祀られている分岐まで20分のなだらかな登り、その間の家々や山の風情が素晴らしい、、5分の休憩で左の伊豆が岳方面へ、そこからは舗道でなく歩きやすい山道になった。その先にもう一か所分岐があったがそこまでは、ま、快調な山歩き、ところがその分岐を越えたあたりから傾斜がきつくなり、あとから見下ろすと、よくもまあ、こんなところを、と恐ろしくなるような登りで木の根を頼りに必死で這いつくばって登る。それでも苦しい区間15~20分ほどで尾根上にでる。そこで息を整えてから、さらに見晴らしのきく尾根まで上がる。そこが正丸峠からの続く稜線で五輪山という標識があった。そこから少し下ったところが、鎖場男坂の基部で、そこまでが最初の分岐から、ちょうど1時間、正丸の駅からだと1時間25分というところで、ほぼ地図にあるコースタイムで来ていた。

正丸駅;2枚003_640x427
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最初の分岐、馬頭尊の祠があった005_640x427

急の登りを撮りたかったのだが、下手なのでこの写真では表現できてない、、008_640x427_2

さらに登ると稜線に出て視界が開けた
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 ま、そこまでほとんど登りだったが、1時間半くらいでは疲れもなく、で、地図には男坂の鎖場登攀は禁止となっていたが、そこに出ていたのは注意書きだけで、先着の何人かは鎖場に取り付いていた。我々の前には女性の二人組、その彼女らも鎖場を登りだした。後続はほとんど鎖のない女坂に迂回しており、わたしとしては少々迷う、山歩き二回目のN氏を登らせていいものか?、様子見ということで、とりあえずわたしは取りついてみた。この程度の鎖場は何回か経験していたから、ま、ワンステップはクリアし、もしかしたらN氏も来られるかと思って、ついてくるようにいったが、最初の足場で彼が履いていた靴では、全然引っ掛かりがないことがわかり、危険と判断、断念してもらった。で、わたしも途中まで来てしまっていて降りるのも難儀そうだったので、上で会おうといって、次のステップに入り、何とか上までたどり着くことができた。久しぶりのことでもあって合流地点まで20分くらいかかってしまい、そこにN氏がいなかったので、どちらが早いか判断できず、とりあえずすぐ上の伊豆ヶ岳頂上に行ってみると、そこにはびっくりするほどの老若男女が、ちょうど昼時でもあったからひしめいていた。その中に彼の姿を見つけることができず、引き返して合流点でしばらく待つ。が、いつまで待っても現れず、そのうち我々が途中で追い越してきた見覚えのあるグループがやってきて、そんなはずはないと思い始めた時に、彼は上から姿を現した。えっ?どこにいた?と聞いてみると、適当な場所がほとんど埋まってしまっていたので、わたしがざっと見て回ったさらに先のほうで待っていたとのことだった。ということで時間的には、女坂経由のほうが早かったことがわかった。いずれにしろ駅から頂上まで1時間45分は、ちょうどコースタイム通りであった。

男坂の鎖場;3枚011_640x427012_640x427013_640x427

頂上直下の合流点015_640x427

頂上;2枚、最初はわたしがN氏を探しに行った頂上、その奥にも標識があって彼はそこにいたとのことだった(2枚目)014_640x427
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 昼時に近かったが、頂上はあいにくの混雑だったので、先まで行くことにし、いったん急坂を降りる。そして登り返したところが古御岳という頂で、あずまやがあり、やはり人であふれていた伊豆ヶ岳頂上を敬遠した人たちがお昼をとっていた。そこまで20分、そこで25分の昼食休憩とした。そこまでは順調でそれほど疲れもなかったが、そこからの尾根歩きがアップダウンの繰り返しで、それもかなりの急傾斜で非常に疲れるものだった。途中の高畑山、中の沢の頭、そして天目指峠間のコースタイムがちょうど20分ずつ、つまり古御岳~天目指峠は1時間となっていたところをそれぞれ5分ずつオーバーしており、しかもそれぞれの地点で5分くらいの休憩を入れていたから、天目指峠着が13:55になっていた。そこでまた5分の休みを入れ、車道が通る峠を渡るとすぐにまた急な登りになってN氏には相当堪えたようだった。さらに続く登り降りになんとか耐えて、‘子の権現’着が14:50でこの間はコースタイム通りだったのは全体的には下っていたからか?、そこまでは車道が通じていて、一般参詣客の姿もちらほらあり、山の中のユニークな寺の趣があった。もっとも四国だったら珍しくもなんともない、といった感じの寺には自由につける梵鐘があって、その音ははるか遠くから聞こえていたものだった。その鐘楼脇にスカイツリーが見えるという展望処があって、その時はもちろん霞んで見えなかったが、東京方面の視界が開けていた。山歩きのコース途中にこういった寺があるのはちょっとしたアクセントで、その山歩きを印象深いものにした。さらに30分下ったところには、創業が昭和7年という歴史を感じさせる茶屋があって、もちろん疲れていたから、そこに寄る。名物というこしのあるうどんは、ちょうど小腹がすいてきた頃だったので、とてもうまかった。浅見茶屋という、その店には同じ道を下ってきた登山者はほとんどが寄り道していた。食べなかったが、うどんだけでなく甘味系もおいしそうだった。そこから帰りの乗車駅吾野までは車道を下って45分、5分も待たずに池袋行急行が来てラッキーと思ったが、逆に帰りはかなり混んでいて、わたしは所沢の先まで座れず、N氏は池袋まで座れずじまいだった。池袋着が18時半。振り返って千葉~秩父の交通費が2500円、うどんが850円だけの出費(弁当・お茶・ビールを持参したので)で済み、歩行5時間半が6時間となったが、わたしにとっては疲れも少なくなかなかいい山歩きだった。が、山歩き2回目のN氏にとっては相当きつい行程だったかもしれなかった、、なので、ま、指導者が悪いこともあって、果たして、また行きたい、といってくるかどうかは微妙なところである‥??

古御岳の頂上にはあずまやがあってそこで昼食休憩019_640x427

高畑山から古御岳、伊豆ヶ岳を振り返る021_427x640

高畑山から5分?送電線の鉄塔が立っているところは切り拓かれて、遠くに東京・埼玉の県境の山並みの展望が開けた022_640x427

天目指峠023_640x427

子の権現手前のピークにあった祠026_640x427

子の権現;6枚
028_640x427本堂029_640x427鉄製のわらじと下駄が奉納されている033_640x427梵鐘036_640x427東京方面の視界038_640x427仁王尊は山門に納まりきれず?039_640x427山門


浅見茶屋;3枚
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吾野駅
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ということで、データを主とした非常にラフな山行記録、とした、、