独歩の独り世界・旅世界

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2015 last in Guatemala その1, 出遅れ‥

 いつもの年なら、避寒のための逃避行といった意味あいが一番大きな動機だったから、年末か遅くとも年明け早々の出発をねらってticketを探していたのだけれど、去年の暮れあたりからいつになく用事があったり躊躇いがあったりで、一時は今回は無理かなぁ、と諦めたこともあった。その躊躇いの最も大きな要因は二つ、一つは格安ticketが見つけられないでいたこと、もうひとつが一昨年あたりからの円安が更に加速してしまったことにあった。これまで航空券としては、直接グアテまで飛んだのは去年だけで、あとは米国からの陸路とかメキシコからの陸路だったから、安いticketだと3ヶ月くらいの長期でも(もちろん直行ではなく乗継が何回かあったりしたが)11~12万くらい、去年のグアテまで飛んで帰りはペルー・リマからのアエロメヒコの航空券も12万だったから、わたしはメキシコ往復で10万前後(もちろん燃油込みで)のticketがでないかと、去年の夏ころからずっとチェックはしていたのだった。それが15万を割るのさえ難しい状況がずっと続いていて、ちょうどそのころから別件の用事が入ったりしたのと、いっこうに元に戻らない円安で(最初の数年は1ドルが80円前後だった、それが今120円で落ち着いてしまっている)もう、しばらくは日本でおとなしくしているしかないか、と諦めかけていたのだった。

 ところが、別件の用事に絡まって事態は思わぬ方向に動いていった。もしかしたら、その用事というのが、わたしをこの先ずっと日本に釘付けにしかねないものとなっていったのである。いまだ未定ながら、もしそうなったとしたら、少しやり残しのあったグアテマラでの案件が未消化になってしまう、ならばたとえ短期間でも時間の取れるうちに、もしかしたら最後になってしまうかもしれないなら少し高くとも今行くしかない、と腹をくくったのが2月に入ってからのことだった。そのとき思ったのは、それならもっと早く、適当なところで手を打っておけばよかったという後悔だった。つまり避寒の逃避行としては、すでに遅きに失していたのである。いつもとは逆パターンになっていた。今まではticketありき、つまり数ヶ月前からticketをチェックしていると3ヶ月くらい先のある日に格安ticketの空席を見つけたりする、すると先にまずそれを押さえて、あとからその日にあわせて予定とかスケジュールを組んでいくやりかただったが、今回はそんな余裕はなく、ともかく近々でできるだけ安いticketを押さえなければならなくなった。期間を一ヶ月前後としても(出遅れたこともあったが、今回は他の用事の関連でそれ以上の期間は難しくなっていた)よく利用するエージェントの大半は15万を割るticketはだしていなかった。いわゆる早割りを適用できなかったからだ。ところがそれまで見落としていたのか、なぜかそのときたった一社だったがカンクン往復11万5千円35日可、というticketを偶然見つけることができた。それも10日前、つまり10日後のflightだった。11.5万円なら、もちろん許容範囲内である。すぐに押さえて、あらためて日程組みや、その他の準備を始めたのだった。といっても具体的なモノの用意はなにもなく、普段の生活の延長なので、いつでも出かけられる態勢はとれているが、一番厄介なの家の者への説得、そして普段はそれだけが大きな障害であったが、そのときは偶々携わっていた用事に関連する方々との調整があった。 それらを何とかクリアして、もしかしたら最後になるかもしれないグアテマラへ飛び発ったのは、寒さも峠を越えた2月末27日のことだった。