独歩の独り世界・旅世界

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サンフランシスコ 2012,09,10~11

  サンフランシスコもわたしにとっては初めての地ではなかったが、米国が初めての息子にとってその最初の上陸地点としてはロスアンゼルスよりもサンフランシスコのほうがよいのではないかと思ってわたしが勝手にきめたことだった。その理由としては当初の全体的な旅の構想が、目的地をグアテマラとして息子がそこで2~3ヶ月のホームステイとスペイン語学校通い、わたしはその間別のところでグアテマラ移住の可能性を探るというもので、いずれにしろ長期のオープンticketを持っていたので、先を急ぐ旅ではなかった。ならばグアテマラの地までは、わたしは何回か陸路メキシコ経由でいたっていたが、今回はせっかくの機会だから息子に米国を少し見せて、そしてメキシコを下っていくのも悪くないかもしれないと思ってのルート選択となった。で、とりあえずのルートとしてサンフランシスコ→ラスベガス→ロスアンゼルスアルバカーキサンタフェエルパソ→メキシコ入国を考えていた。

 初日のサンフランシスコの宿は日本で予約してあった。が、だいぶ前にスケジュールは決めてあったのでホテルの予約もかなり早かったのだが、それでもサンフランシスコで一泊5000円以下で宿を見つけるのは至難の業であった。基本的にわたしは貧乏旅行者という立場で常に旅をしているので、ホテルは安宿で十分と思っている、が、その安宿の基準が難しい。今回の旅でいえばアメリカ5000円以下、メキシコ500ペソ(3500円くらい)以下、グアテマラ150Q(1500円)以下となる(いずれも二人で宿泊の場合、シングルの場合グアテマラは半値になるがアメリカ・メキシコは多少安くなっても半値にはならない)。で、サンフランシスコは送迎・朝食付きで4500円くらいの宿をやっと空港そばに一軒見つけることができた。が、安宿だから?その迎えは一時間も待たされることになった。それでも前日と違ってこの日は定刻どおりに、時差の関係で出発日と同じ10日の16時半ころだったがサンフランシスコ国際空港に着いたので、宿には18時半ころには落ち着くことができた。周りにはわずかの商店があるだけのまったく郊外の場所で、その日は目の前のビザ屋でピザを注文するくらいしか食事ができないところであった。次の朝は簡単な朝食をとってまた送迎車で空港まで行き、そこから空港とサンフランシスコの街を結ぶバートBARTという電車でダウンタウンに出た。

 サンフランシスコも見所の多いところなので、もう一泊することも考えていが、前記理由、即ち安宿が見つけられなかったので、その日の夜行バスを使うことにしていた。夜行バス、グレイハウンドバスの時刻表は日本で調べられたので、結構詳しく調べた結果、サンフランシスコ→ロスアンゼルス→ラスベガス→アルバカーキより、距離的にはながくなるが前記のルートのほうがいろいろ都合がよいことがわかった。ひとつにはいずれ7日間パスを購入する予定だったので距離の長さは関係がなかったこと、で、もっとも大きな理由はラスベガス→アルバカーキの本数が少なく、これも夜行バスを利用するとロスアンゼルスアルバカーキにちょうどよい時間のバスがあったからであった。そしてその夜はサンフランシスコ→ロスアンゼルス行きの夜行バスがあって、ロスで乗り継いでうまくラスベガスへ行く便があった。なので、まず向かった先がグレイハウンドのデポ、ところが持っていたガイドブックに記載されたところにそれはなく、そこは大掛かりな工事中だったので、どこかに移転しているかと付近をうろついてそれを見つける、が、大荷物を持っての捜索は結構難儀で、こういうとき二人の場合、一人が荷物番して一人が行動できるという利点があった。プレハブのような簡易ターミナルで7日間パスを購入、ひとり分253ドル、T/C払いができずクレジットカードを使った。なんか得した気分になったのは7日間パスなので、その日の深夜(11日)11時発の夜行バスから使用するので17日までかと思っていたら18日までとなっていたこと、ま、それが普通なのかもしれないが‥??、そしてそこで荷物も預かってくれた、もちろん有料だが12,3kgのバックパックを背負ってサンフランシスコ見物はできない、それは仕方のないことであった。

  しかし、そのサンフランシスコ見物もあまり楽しいものとはならなかった。何よりわたしは昨年一通りは歩いていたし、息子のほうも彼のためと思ってするわたしの一方的な押し付けが気に入らなかったようだ、、それとサンフランシスコは少し寒すぎたようだ。それというのもまずはケーブルカーと思ってそれに乗せ、フィッシャーマンズワーフに行ったあたりまではまだよかったのだが、フィッシャーマンズワーフで軽い昼食のあと乗せたシティツアーのバスがいけなかった。サンフランシスコの見物の仕方として、去年一人のときは数時間を歩きで回ってかなりの範囲をカバーできたが、今回は丸々一日あったから、ひとつにはバスやケーブルカーが乗り放題の一日パス<MUNIパスポート>か、もうひとつはいまや世界の街を席巻しているきらいのあるオープンデッキの2階建てのツアーバス(メキシコシティでもハバナでも価値ありだった)のどちらかを利用しようと思っていた。もちろん両方はダブるのでどちらにするか迷った末、多少料金が高かったがゴールデンゲートブリッジを渡れるかどうかでツアーバス<open top sightseeing tour バス>を選んでしまった。そしてそのバスは市内見物としてはほぼ完璧にサンフランシスコ市内を巡ってくれて、ゴールデンゲートブリッジを渡りそしてスターと地点に戻る約2時間半~3時間で一周するコースなのだけれど、それに一日乗り放題で、どこでも乗り降りできるのだから観光客には結構人気があった(数ヶ国語のガイド付き)。が、その眺めのよいオープンデッキが寒すぎたのであった。彼はそれ程寒いと思ってなかったので、羽織る物を持っておらず、それで体調を崩したしまったようだった。スタート地点に戻ったとき、まだ時間はたっぷりあったのだけれどバスターミナルに戻って荷物を取って(着るものがほしかったようだ)そこで休んでいたいといいだした。ま、身内なのでわがままをいいはじめたのである。わたしとて別にもっと行きたいところがあったわれでなかったから、ま、彼の希望を聞いてやった。結局5時間くらいはバスターミナルにいたことになる。自分ひとりでは何もできないし、体調の自己管理もできないのにわがままばかりは一人前に言いだす息子に呆れ、うんざりしながら‥、、

<おなじみの写真だが、サンフランシスコ何枚か、、>

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