独歩の独り世界・旅世界

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メキシコ入国<エルパソ・シウダファレス→チワワ> 2012,09,19

 結局はどっちがよかったか?得したか?‥本当のところはよくわからないのだ、、そのときは明らかに失敗だったか、と思っても、、そんな局面がいくつか錯綜した、、

 まず前回の続きでいうと、確かにアルバカーキで乗ったバスはわれわれが降りたグレイハウンドのエルパソデポの次のステーション、エルパソサンタフェ(これがどこだかよくわからないのだけれどそこから15分くらい?)までいって、そこでチワワ行きに乗り継げたようだったが、もしそのままチワワまで行ったとするとチワワ到着は夜中の2時か3時で、これはどうにもならなかった可能性が高い、、ということはエルパソデポで下車したのが正解だったかもしれないのだけれど、それとてそこの周りには安宿なんて一軒もなく、夜の10時に近かったから、そのためにタクシー代が5ドル必要となった、、が、それで45ドルのモーテルに泊まれたのだからその5ドルは安かったともいえるのだ。一方もし次のステーションをエルパソサンタフェまで行っていればその周辺に安宿があった可能性もある、、つまり情報がないということはどっちがよかったかの比較はできないということで、ほんとはアーダコーダといってみたところでしかたのないことなのだ、、あとから知って損した得したといっているに過ぎない、、ところが知らなければそれですんだことが、どういうわけか耳に入ってきてしまう、、そんな例をもうひとつ、、われわれは知らずにエルパソの安宿に一泊して次の朝タクシーを使って国境まで行った、、そして歩いて国境を渡ってメキシコ側に入国、そこで入国手続きを済ませチワワへ行くバスのターミナルに行きたいのだか、どのバスに乗ったらいいかその係官に聞いた。なぜそうしたかというとそれが一番金がかからない方法だと思っていたからだった、、そのときは昨日下車したグレイハウンドのデホからそのチワワのターミナルまで行くバスがあって6ドルだということは知っていてそれは高いのではないかと思ったからでもあった、、ところがその係官はどの市バスがそこへ行くのか知らなかったか、あるいはそんなバスはそもそもなかったかでタクシーを使えといってきた、、えっ、タクシー?と渋っていると、ちょうどそのときそこへエルパソのデポからチワワのターミナルへ行くバスが入ってきた、で、そのバスで行けるといっている、、市バスがないのなら仕方ないかと思ってそのバスに乗った、、少なくともそこからなら6ドルもとられることはないと思って、、ところがそのドライバーからはきっちり6ドル請求され、何のことはないそれならはじめっからエルパソのデポから乗っていればよかった、、つまりタクシー代の8ドルとウロウロして歩き回った時間が無駄になったということであった。ところが損害はそれですんだわけではなかった。いや、知らなければそれですんだことなのだけれど、着いた先のシウダファレスのバスターミナルでチワワ行きのticketを買おうとしたら386ペソとのこと、ペソがないというと31ドルだという、二人分をドルで払った。でバスを待っている間にPC検索してわかったのだけれど(それが遅すぎたのだった、もっと早く調べればよかったのだ、ま、タイミングの問題だけど)そのときに昨日のバスがチワワ行きに乗り継げたこと、そしてエルパソのデポからチワワまでが31ドルだったことを知ったのである。そう、そこに来るまでに払ったタクシー代・バス代はすべて無駄たったことがわかったのである、、これはちょっとショックというか悔しかった。

<国境の橋から4枚、順に歩いてエルパソに通勤するメキシコ人の列とバックはエルパソ、2枚目は国境のプレート、3,4枚目はシウダファレス側>

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  しかし、この話はここで終わらない、もうひとつ悔しい思いをしている、これも情報がないゆえの損失?いや、知らなければそれで済んだ話なのだけれど(例えばタクシーを使わずにバスを利用していれば)、その朝宿から国境までタクシーを使ったときに両替所によってもらった。どうやらエルパソには24時間営業の両替所が何ヶ所かあるらしい、そのひとつでそこの掲示レートが1ドル=12,9ペソとなっていた、、このレートがいいのかよくないのかがわからないのである、つまり比較するもの(情報)を持っていなかったからだが、このときのカンはハズレとなった、わたしはここでこのレートならメキシコ国内ではもっとよいのではないか?13,0以上かもしれないと期待してしまった。で、そこでは最少額しか両替しなかったのだが、そのあとメキシコ国内で1ドル=12,5ペソ以上のところに遭遇することはなかった。ま、よくある話しといってしまえばそれまでで、実際国境付近ではいつもこんなことを繰り返している、、

 タラ・レバは旅にもつきものだが、そんなんで得した損したといっててもその局面だけで結論づけるのはまだ早すぎる場合もある、、わたしはそうしてその朝20ドルほど損したと思いながらバスに乗ってて16時ころチワワに着いた。チワワのバスターミナルもかなり郊外にあって、そこからは市内に向かうバスが出ていた。まったく当てはなかったけれどセントロに出ればホテルがあるだろうと思ってのことで市バスがあるのにタクシーを使う必要はなかった。これまでずっと感じていたことだけれどロス以降ほとんどわれわれのようなバックパッカーの旅行者には出会っていなかった。ましてやチワワなんてとこに寄る旅行者も少ないであろう、、それも日本人ではなおさら?その日本人旅行者がかなり完璧なスペイン語で(といっても簡単なフレーズだが)セントロに行きたいが、とドライバーに話しかけたのが珍しかったのかもしれない、、同じバスに乗り込んだチワワに住むセニョーラがわれわれを見て非常に親切にしてくれたのだ、まず自分の目的地でなかったはずだが、ここがセントロだといって一緒に降りてくれ、ここからどこへ行くのかと聞いてくるから、ホテル、それも安宿を探すというと、ついてきなさいといって5分くらい歩かされたが、われわれだけでは探せなかったであろう、われわれの予算にあった、それでいて小奇麗な安宿に連れて行ってくれたのだ、そして両替をしたいというとさらに20分くらいの時間を割いてそこまで案内してくれた、、もうわれわれは感激してしまった、、こういう出会い、、それは20ドル損をする流れの中で生まれたものであった、、そして少なくともその安宿のおかげで、もしそのセニョーラに出会わず高いホテルに泊まったことを考えると、それは十分にお釣りが来るものであったのだ、、

<チワワ、パルケセントラル及びその付近一帯は工事中だった。パルケに面したカテドラルと再開発の想定図を近くで見る>

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