独歩の独り世界・旅世界

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ひどすぎる日本の某大手クレジット会社の対応

 一時の休みをいただいておりましたが、ちょっと怒りの収めどこがない事態が生じたので、少し愚痴らせていただきたく戻ってまいりました。

 今、メキシコのメキシコシティです。9月9日に日本を発ち、アメリカのエルパソから陸路で下ってきて、数日前にここメキシコシティに到着いたしました。アメリカはサンフランシスコ~ラスベガス~ロスアンゼルスアルバカーキサンタフェエルパソまで約10日間陸路で、つまりグレイハウンドの7日間のパスを利用してのバス旅でしたが、途中で思わぬアクシデントに遭遇してしまいました。これまで経験したことのない大失態で、もう旅のベテランを自認する身としては恥ずかしくて、旅人失格、旅を語る資格なしの事態となってしまいました。なにしろ現金約千ドル、T/C数千ドル(半年の旅の全財産)、パスポート、パソコン、カメラの入った絶対手放してはいけないバックをタクシーに置き忘れてしまったのです(少し言い分けさせていただくと、今回の旅はひとりでなく、連れがいたのでタクシーを使ってしまった。もしひとりだったらタクシーは使わない、、たまに慣れないことをするとこういうことになる??)。タクシーの会社もナンバーも特徴も覚えておらずどうにもなりませんでした。警察に連絡しましたが、よほど善良なタクシー運転手でない限りたぶん出る見込みはないといわれました。場所はラスベガスでした。届けられるとすればその日のうちに出ると思われましたが、やはり出ませんでした。その日の夜は、少しでも被害を最小限に食い止めようとフリーコールを使ってクレジット会社各社に、そして日本の自宅にクレジット関連の銀行の閉鎖の依頼を日本時間に合わせて深夜まで電話をかけていました。そのとき世界的に名の通ったクレジット会社数社の対応のよさ、すべてが日本語の通訳つきで応対してくれたのには、ほんとに有難かった、、さすがだと感心させられ感謝いたしました。

 さて、そのあくる日の夕方(ラスベガスのホテルは日本から予約しており、2泊3日の予定でした。余談ですが、ここはカジノの上がりがあるのでホテルも食事も大変安いのです。われわれが日本で予約したホテルは2泊で5000円位だったと思いますが、今回の旅行で泊まったホテルの中でも一番いいホテルで、それで一番安かった。)予期していなかったことですが、実に奇跡がおこって、わたしのバッグは発見されました。こんな幸運はまさに奇跡としかいいようがない、しかもまったく無傷、つまりまったく手をつけられないまま、さる善良な運転手によって届けられたのです。不可解なのはなぜ24時間以上もたってしまったか、でした。実はその善良なドライバーはわたしが乗ったタクシーの運転手と交代して勤務についた次の運転手だったようです。それまでは意気消沈してロスの領事館で帰国のためのパスポートを作ってもらって帰国を考えていたわたしの驚きと喜びがどんなだったか、たぶん容易に想像できるかと思います。時間的にもぎりぎりのところで救われたわたしは再び旅を続けることができるようになりました。もちろん相応の、いや今考えるとそれでも少なかったかもしれないと後悔してますが、直接そのドライバーには会えませんでしたのでタクシー会社の人に謝礼を渡してくれるよう依頼して、全財産は再びわたしの手元に戻ったのでした。ほんとは少しカジノで遊んでみたかったのですが、結局賭け事もストリップ巡りも(ラスベガスのメインストリートをストリップといいます。ラスベガスはすでに2回ほど訪れていたので、それは別にどうでもよかったのですが)何もできず、ただ警察の往復と部屋にこもって電話をかけまくっていただけでした。しかしなんだか大きな勝負に大負けして、最後に復活した大博打(実はおおちょんほ)を打ったような大きな不運と幸運の波をかぶったできごとでした。

 しかし、その余波はそこで収まらず、後々尾を引いたのです。つまりいったん止めたクレジットカードは本人の直接の手続きによらないと復活できず、そして外地からではできないことがわかりました(それはその通りだと思います)。また、そのクレジットカードに伴うそれまでの請求分の引き落としができない場合、それも本人がこちらから直接電話して振り込めというような、どう考えても無理難題をその(日本の)クレジット会社は要求してきたのです。しかもフリーコールもなくコレクトコールがあるといわれ、こちらのオペレーターに依頼すると、そのダイアルは日本語での自動音声でいくつかの選択肢を要求してきて、それが理解できないこちらのオペレーターは結局どうすることもできずにコレクトコールは無理と断られてしまう始末、、もとはといえばわたしの過失ではあったのですが、その後処理に伴う、日本の某クレジット会社のあまりにもお粗末というか横柄というか、客の立場にたっていないひどすぎる応対に呆れてしまった、というのがこの復活ブログを書く動機となったのでした、、??