独歩の独り世界・旅世界

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2015 last in Guatemala 3, 失敗(ドジ・恥・悲惨含む)の数々、その1

 今回も、いやだんだんとドジ・恥・悲惨の類は、旅ごとにその数を増していくようで、枚挙に暇がない、というか、それだけで項目立てができるほどになった。で、それを列挙するにあたって大事件から雑多な事柄へ、という順序も考えられたが、その分類が難しかったので、とりあえず起こった順に記していくことにした。参考になることでもあれば幸いである。

1,出発が2015/02/27だったが、予想通り格安ticketゆえの面倒・困難は最初からつきまとっていた。それはカンクン到着が深夜に近い、ということと、帰りは朝が早すぎるということだった。カンクンの飛行場はこれまでに離発着をあわせると10回近く利用していたので、セントロとの距離(to,from)とか、その手段はわかっていて、しかも早朝発の利用も何回か経験はあった。タクシー料金もおおよそはわかっていたのでバスのあるときは必ずバスを利用していた(最初にカンクンエアポートを利用したころはまだADOの空港バスサービスはなかったし、バスが利用できるようになってからも、毎年その値段が上がっていったような気がする)。今回調べたかぎりでは、その最終バスに間に合うかどうかのぎりぎりだったが、簡単な入国審査を終えてターミナルの外へ出たときは、すでに23時半を過ぎていて、とうにバスは終わっていた。残された手段はコレクティボの乗り合い、これは料金が決まっているのでぼられることはなかったが170ペソはバスの3倍近い値段(ADOのバスは64ペソ)で、しかもホテルゾーン経由で廻っていくから、セントロの安宿を予約していたわたしは最後になって、結局ホテル(安宿、ホテルでなくホステル)のチェックインは午前1時を過ぎていた。ま、覚悟の上とはいえ、最初からこういうのはありがたくない話だった。

2,で、次の28日も、いくつかの失敗をしている。これは少し油断してしまったのだが、予定としては、その日のうちにベリーズのコロサルCorozalまで行こうと思っていた。チェトマルChetumalまではMayaBの二等で行くつもりで、そこから先はよくわかっていなかったが、夕方までにチェトマルに着けば何とか入国できるだろうくらいにしか考えていなかった。で、165ペソの安宿(ドミ、12ドルくらい?)は、ほとんど寝られなかったが、朝食付きだったので、しっかりそれはいただいて8時半ころチェックアウトした。ADOのターミナルまでは歩いて10分、そこで今後のためのバスの時刻やらを調べて、ATMで引き出しなんかやってから(これがよくわからなくて何回もやり直したりしてもたもたしてしまったのだ)MayaBの二等バスの窓口に行って次のバスの時間を聞いたら、すでに9時のバスはでてしまっていて、10時半までないとのことだった。1時間に一本はあるのかと思っていたが、いかにも10時半は遅すぎたのだ。9時のバスに乗らなければならなかったことはそのあとの展開でわかることになった。

3,それでもADOの一等バスを使う発想はまったくなかったので(一等のADOは354ペソ、二等のMyaBは235ペソ、なんと3:2ほど違うのだ)10:30のバスで行くことになったが、一等は5時間45分、二等は7時間と差があってチェトマルに着いたのは、すでに17時半、それから初めての国境越えをするにはいかにも遅すぎる時間になっていた。で、バスを調べたが、到着したターミナルからベリーズに行くバスはすでになく(というより後でわかったのだが、バスはそこからは出ていなかったのだ)、それでもタクシーを使えば、その時間でも国境は越えられそうなことがわかって、ま、最初の言い値の半額にはしたが、泣く泣くタクシーを使ってしまったのだった。そうやって、まだ明るいうちに歩いて国境を越えることはできたが、そこからコロサルのホテルに着くまでに、知っていれば1USドルでいけた距離を10USドルもぼったくられるいう愚挙をやらかしてしまったのだ。ま、旅のはじめ、感覚を取り戻すまでは、こういうことはよくあることなのだが、旅早々に今回は失敗が重なってしまったのである。さすがにそのあとからはドジ・失敗の数は目に見えて減ったと思うが、実はその前にとんでもないバカをもうひとつやらかしていたのだった。

国境になっている川Rio Hondoを歩いて越える(今回の写真には日付が入ってしまっているが、これはすべて日本時間である-つまり下の写真の場合現地時間は2/28である)Img_0465_640x480Img_0466_640x480


4,カンクン~チェトマル間のバスでのこと、7時間くらいなら途中飲まず食わずで平気なのだけれど、このときあるところで15分くらいの休憩となって物売りからトスタダスtostadasを一つ買った(1個10ペソ)。トスタダスというのはトルティヤ(メキシコ・グアテマラなどでの主食、とうもろこしを挽いて薄く延ばして焼いたもの)は普通具材をはさんでタコスとして食べたり、日本のご飯のような役割をするものだが、そのトルティヤを揚げたものに具材を載せた食べもので、スナックとして、あるいはおやつ、または簡単な食事としてメキシコでは非常にありふれた食べ物である。だからバスターミナルなどで、それはよく売られているのだが、偶々それを見つけたのでひとつ買ったというわけだった。バスの停車中にそれを一口齧ったとたん、それは非常に硬いので、たぶんわたしの歯がかけたのであった。‘たぶん’といったのは、そのときそれが自分の歯だと気づいていないのである。わたしは何か異物を見た思いで、少し前に日本でよく起こっていた食品の異物混入事件を思い出してしまったのである。そういうこともあるかと思って、とっさにその気持ちの悪いものをターミナルのゴミ箱に捨ててしまったのだ。気づいたのは、バスがそこを離れてだいぶ経ってからのことだった。こうして昨年数ヶ月かけて、数万円を払って、そのあとこのブログで悪態をついた歯医者につくってもらったわたしの歯は、どこかのゴミ箱に消えてしまったのであった‥、、

バスが出てからすぐに気づいたので、その場所は覚えていた。帰りに同じところに停車中に、たぶん同じおばさんが同じものを商っていたので写真をとった(写真に写っているものがtostadas)。

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つづく、、