独歩の独り世界・旅世界

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幻の花 モンハブランカ

 今回の旅の目的のひとつに(全部で10くらい設定していた)Guatemalaの国花モンハブランカを一目見て、写真に撮りたい、、というのもあった、、予備知識はほとんどなかったのだけれど、アルタベラパス県(Departamento Alta Verapaz)の県都コバンCobanあたりで12月から3月ころ見られるというかすかな情報だけ持っていた、なので今回のGuatemala国内バスの旅のルートに去年も寄ったけど通っただけのコバンをはずすわけにはいかなかった、、

 コバンにはINGUAT(ツーリストインフォメーションセンター)がなかったので、たぶんもっとも信頼できそうなコバンを中心としたバス網を展開している、グアテマラの中でも大手のバス会社その名も‘モンハブランカMonja Blanca社 ’を訪ねてみた、、しかし、誰もそれが見られる場所を知らなかった、、そんなことあるか??さらにまじめに問い合わせてみると、どうやらビオトポデルケツァールBiotopo del Quezalで見られるのではないか、とそこにいた一人が言った、、ビオトポデルケツァールはこれも幻の鳥といっても過言でないくらい見るのが難しいといわれているケツァールが棲息する唯一の場所で、ちょうどそこにも行く予定だったので、そこで見られるなら一石二鳥、早速モンハブランカ社のバスでビオトポデルケツァールに向かった(ミニバス — こちらではコレクティボとかミクロバスとかよばれている、日本でいうワゴン車、これについてもいつかまた詳述 — もあり)、、

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 ビオトポデルケツァールでは雨にたたられたが幸いにケツァールは見ることができ、写真にも収められた、が、一泊したそこの宿主が言うにはモンハブランカはそこにはないとのことであった、あるとすればコバンだ、コバンのCasa Cuñaでみられるはずだと教えてくれた、が、なにぶんまだそれほど理解できないスペイン語なので、それがコバンのどこなのか、また今いけば確実に咲いているかどうかははっきりわからなかった、、また、前日までいたコバンにまた戻るというのもなんとなく気が進まなかった、そしたらもう一ヶ所確かこの先のバハぺラパスBaja Verapaz県の県都サラマSalamaでも見られるかもしれない、その場所はそこの教会の前にあるpalacio municipal<市役所・役場>で聞けば教えてくれるだろう、とのことであった、、その情報はありがたかった、そのサラマにはその後に寄るつもりの所だったからである、、

 次の日、今度はコレクティボでサラマまで行った、10Q1時間の距離だった、宿を決めて宿の人にまず聞いてみた、この近くでモンハブランカが咲いているところはあるか?と、そんなところは知らない、たぶんコバンなら咲いているところがあるだろう、詳しくは教会前の役所で聞いてみたら‥とのことだった、早速その役所に出向いてみた、、INCUAT以外に情報を聞きに役所に行ったことはなく、いわゆる観光課のようなところがあるとも思っていなかったが、そのバハベラパス県の役所(ま、県庁みたいなところ)では若いセニョリータが来客者の用事を聞いてしかるべきところに案内してくれるという親切さにまず驚かされ、少し観光情報を知りたい旨を告げた、すぐにそのセニョリータは担当セクションに行って担当者を探したようだが、どうやらその部署の担当者は一人しかおらず、またたまたま外出中とかで午後の2時ころにもう一度来てみてくれと言われてしまった(もちろん正確に言っていることが聞き取れたわけではない)、、別に急いでいるわけでなかったし、少し街見物もしたかったので、時間を潰して言われた時間にもう一度行ってみた、、しかし案の定その担当者は今日は戻らないとのことで明日ならいるだろうと、ま、よくある返答であった、で、明日はもうここを発つ予定であることを伝え、初めてその受付のセニョリータに実は簡単なことなので、誰か知っている人はいないかと来庁目的を告げてみた、、再びセニョリータは奥の部屋に行って誰かに聞いてくれたようだった、、そこで得た情報は次のようなものであった、、場所はプルラPurulhaのレストランMonte Belloで見られるが、その時期は11月から12月ころ、つまり今は咲いていない、遅すぎた、ということのようであった、、

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サラマの教会、写真右手に役所はある

 それが事実とすれば諦めざるを得ないことだったが、しかしなんとも悔しかったのはそのプルラという場所にそうとは知らず、一日前に訪れていたことだった、、実はそこは昨日の宿ビオトポテ゜ルケツァールからコレクティボで10分くらいのところにある村で、山の中の一軒宿で周りにお店も何もないその宿から一番近い村、だからそこへわざわざそのコレクティボを使って昼飯を食いに行った、まさにその場所だったからである、、えっ!?しかしビオトポの親父はそんなこと一言も言っていなかったなぁ、ほんとうだろうか??ちょっと疑わしいなぁ‥で、ちょっと迷ったのは時期はもう過ぎているにしろ、それを確かめに、たとえば来年来れば見られるのかどうか、あるいは花は咲いていなくても実際にあるのかどうか戻ってみようか、あるいは今回は諦めるか‥、ま、戻るとしても1時間半10Qの世界だからできなくはない、、しかし、どうもやってることが後手後手というか、コバンを後にしたら、それはコバンにあるといわれるし、プルラにいった次の日にそれはプルラにあるといわれると、順序が逆になっている、こういうときは何をやってもだめ、で結局今回は諦めることにした、、それにしても国花といわれる花が、どこにいつごろ咲くかほとんどの人が知らない、もしかしたらほとんどのグァテマラ国民は国花であるモンハブランカを見たことがないのではないか?こんな疑いを抱きたくなった、‥だとしたらまさしくこれは幻の花ではないか??、、

 さて、その後2週間ほど旅をして首都グアテマラシティに着いた、その日のうちにAntiguaに戻ろうと思えば時間的には可能だったか、そこで一泊することにしていた、あくる日に首都のINGUATに行ってみるつもりだった、、そこでGuatemala全土の地図がもらえた、去年もらったのがもうボロボロになっていたのだ、で、次の日訪れたついでにいったいモンハブランカはいつどこで見られるんだと、首都INGUAT(ツーリストインフォーメーションセンター)の担当者に聞いてみた、その男性の担当者はたぶんコバンと言いつつ、すぐに何ヶ所に電話をして聞いてくれた、ということはその担当者でさえ即答はできなかったということになる、そして得られた回答は、やはりコバンのVivero Verapazというところが確実とのことであった、、そうか、やはりまたの機会しかないか‥、しかしもう一ヶ所電話を入れて聞いてくれたところは何とここから歩いて10分くらいのところにあるJardin Botanico植物園で、そこで見られるかもしれないとその場所を教えてくれたのだった、、ほんとかよ!?それが事実なら灯台下暗し、足元にあったことになる‥、、もちろんその足で行ってみた、確かに近かったが入り口がよくわからず、その周りをぐるぐる回ってしまった、というのは植物園といってもなんか学校(大学の研究室のようなところ)の中にある施設のようで、一般に開放されているところではなかったからだ、、それでも何とか来場の趣旨を告げ中に入れてもらったが、やはりそこにもモンハブランカはなかった‥いったいあの情報はなんだったのか、どこへ電話して聞いてくれたことだったのか?ま、それでも親身になっていろいろ当たってくれたのだから感謝こそすれ、怒ったりするのは見当違いというものだ、、結局のところモンハブランカは幻の花ということで今回は終わりとなった、、で、久しぶりに田代に戻って、ネットが使えるようになったので、PCで検索してみた、、写真入りで投稿しているサイトがあったので紹介させていただく(こういうのって本人の了解を取る必要あるのかしら?)、、

 ricoguatemalaさんというGuatemala在住の日本人の方のブログ(タイトルは‘美味しいグアテマラ’とあった)の写真がたぶんモンハブランカだと思う(モンハブランカで検索すると何人かの方のプログがあったが、すべてがモンハブランカについて書かれたものでなく、モンハブランカという言葉が入っているものがひっかかった、その中に以前に書いたわたしの文章も出てきたので驚いてしまった)、なお、それで知ったことだがモンハブランカとは‘白い修道女’という意味らしい、また洋蘭の一種とも記されていた、、

 で、最後にお願い、、もしこの拙文を見てどなたか確実にそれが可能な(写真に収める)ところを知っている方がおられたらぜひ教えてください、、そのためにまた来年も来るか‥??