独歩の独り世界・旅世界

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暇つぶし‥??

 見方によってはいいご身分とうつるかもしれない、しかし、決してそんなことはない、必死なのである、わたしから見てうらやましいご身分とは(大多数がそのように見えるのであるが)、リタイア後の老年の暮らしとして、まずそこそこの小金があって年金も確保でき、趣味があってその仲間がいて、毎日何らかの予定のある人たち、、、わたしには上記のものがすべてない、それらは一朝一夕にできるものでもなく、まただからこそそれまでの生き方の中でしかるべき努力を皆してきている、わたしもそれは予想できたことであったが、そのしかるべき努力をほとんど積まなかった、その結果である、誰にも文句を言えることでないし、恨むことでも羨むことでもないのだ、、ワレはわが道を行くしかない、、、

 それでも少ないながら仲間がまったくいないというのでもなかった、学生時代からの仲間はほとんど疎遠になってしまったが、どうにか数人の友がわたしを見捨てずにいてくれた、、そのうちの一人からメッセージが届いたのだ、このメッセージは奇妙なものであった、1ヶ月くらい前にケータイに見知らぬ番号の着信記録で残っていた、まったくタイミングが合わず、その番号は数回にわたって記録された(つまり着信時にわたしがケータイにでられなかったということ)、奇妙といったのは、その残された番号のことである、それは0から始まらず、6***だったのだ、最初その意味がわからなかった、もちろんそのまま折り返しても‘この番号は使われてません’‥だったかどうか、はっきり覚えていないがそんな応答が繰り返されるばかり、いったい誰なのか、何なのかまったく見当がつかなかった、謎が解ければどうってことない話なのだが、5回目か6回目にかかってきたとき、それはわたしの友人からでタイからの電話だったのであった、、、

 彼も同好の士で旅好きであった、同い年だからやはりリタイアしていた、そして生き方も似ているところがあって、彼はリタイア前後にしきりにタイに出向いていた、わたしがグアテマラに老後の地を求めたように、彼はタイにそれを求めていた節があった、が、それはわたしのようにあいまい・いい加減なものでなく、どうやら本格的にその地を見つけたようであった、そのときの話では一旦日本に帰るけどまた11月にタイに戻るようなことを言っていた、、ちょうどアフリカ行きを断念した頃だった、そぉかぁ、もし構わなければ11月にそっちに行くよ、と伝えたのであった、、、

 彼の住まいは関西であったから、そうしょっちゅう行き来があるわけではなかった、タイの話もくわしくは知らなかったが、タイで会えるならその時ゆっくり話を聞くからと言って、電話で長話はしなかった、これからticketを探してみるということで電話を切った、、そしてタイへの格安航空券探しが始まった、、、

 タイはわたしも好きな国のひとつである、わたしにとって(もしかしたら誰でも)好きな国は?と聞かれたら、それは何回リピートしたかでその度合いが測れるように思う、1日か2日のストップオーバーも含めれば5、6回?これはわたしにとっては他の国を抜いて断トツのトップである、東南アジアの拠点だし、なんかほっとする国である、、さて、では今回はどんなプランニングにするか、何日間でどの辺を回るか??もちろんわたしの友人とタイで会うが、たぶん1日か2日バンコクあたりで会うだけで後はわたしの旅となる、たまたまタイに彼がいるということが新しい旅のきっかけを作ってくれたのだ、、まさにグッドタイミング、わたしは新たな旅のプラン作りにとりかかった、それは旅全体を通して最も楽しいときでもある、、

 しかし実は、その前に別の旅の話がまとまっていた、それは年末から年始にかけての旅であった、場所はメキシコ・キューバ、そして‥ これも長い説明が必要かもしれない、、というのも、こちらは東南アジアと違ってそんなに安く飛べるところでない、ということは相当の出費がともなってくる、わたしのわずかな備蓄でそんな浪費ができるのかという問題だ、もうticketは購入済みだから具体的な話をしよう、こちらのticketは成田~メキシコ(カンクン)~ハバナ往復で、燃油サーチャージャー、各国のTax、手数料入れて一人18万5千円、安くはない、もしメキシコに寄らずキューバだけだったらエアカナダからもっと安いticketがでていたが、すでにそれも3ヶ月前には売り切れていて、おそらくその時点での最安値だったかもしれない、これはアフリカのticketを探したときと同じで、格安ticketのサイトで検索をかけると結構安く表示されるのだが、それはほとんど目玉(ダミー)商品で、実際にそれを手に出来るのは千歳一遇としかいえない、で、しかし安くはなかったがそれははずせなかったのだ、なんとなればこの旅には連れがいて、わたしはその人の言いなりになるしかなかったのだ、わたしの連れ合いであった、、、たってキューバへ連れて行けと再三言われていて、ま、そうそう一人でかってばかりやってもいられず、これについては観念するよりなかった、しかし条件は出した、自分の分は自分で払えと、そうして年末年始20日間のメキシコ・キューバは決定してしまった、わたしはそのあと一人で2ヶ月間グアテマラに行くという条件も加えて、、、

 タイはその後の話であった、もしそれがなければわたしの友人のアドバイスに従っての長期滞在も一案としてありだったかもしれない、しかしタイの場合ノービザでの滞在期限は1ヶ月である、1ヶ月したら近隣の諸国に一旦出る必要がある、もっともそういう意味ではタイほど魅力的な近隣諸国に囲まれている国も他にないのだが‥、、、そういうわけで、少し制限つきとなった、期間は最長1ヶ月、予算はせいぜい航空券を入れて15万?わたしは日本での暮らしが今稼ぎがないので2~3万円だ、ほとんど食材と酒代である(住居・光熱費は働いている奥さんに出してもらっている.)、だからタイでの生活費予算は一日3000円もあれば十分とみている(宿泊費、移動費を含んで)、ま、少し予備費も入れて滞在費として10万、ということは5万円くらいのticketを探さなくてはならなかった、、、

 成田~バンコクはドル箱路線だ、就航便数も多い、何十社もの航空会社が飛んでいる、だから時に安いticketはでる、わたしがサイトで検索をかけたときサーチャージャー別で1万5千円くらいからそれはでていた、しかしそれらにはいくつか問題があった、まず①前から言っているようにダミーが多い、つまり空席確認をするとまず空きはない②サーチャージャーを入れるとそれほど安くはない③安いticketは日数制限がある、ということで希望の1ヶ月有効のfix ticketはサーチャージャー別で3万円くらいからであった、それにサーチャージャーとtaxと手数料を足すとほとんどのticketは7~8万円になった、特に大手航空会社の直行便は皆サーチャージャーが高かった、時にはticketそのものより高くなっていたりした、ちなみにこのサーチャージャー、タイミングによって安くなったり、航空会社によって安かったりするのだけれど、わたしが調べた時点での平均は米国・ヨーロッパ方面の距離が長いところで往復5~6万円、比較的近い東南アジアの場合往復3万前後であった、もっと安いのはないか、HISでサーチャージャー込みで3~3.7万なんてのもあったが、残席があることはまずなく、それにやはり期間限定であった、、、それでも諦めずにリストをあたっていく、なんせ一度検索をかけると500件くらいヒットするから、隠し物件?に出くわすかもしれない、、10日間とか2週間で結構安いのがでてくる、ちょっと日数足りないなぁと思いながらも空席確認、それもほとんど空きなし、そんなにみんな事前手配してしまうのかなぁと少々呆れながらも、直行便ではないがサーチャージャーの安いのを見つける、希望出発日と帰国日を入力して問い合わせる、何社かそんなことで日にちを変えてtry、ようやく一社から席が取れるという連絡をもらった、その時点で空席状況から期間を20日間くらいに改めていた、11月の終わり頃には帰っていたかったからだ、で11月10日発11月29日日本着のticketが何とか取れた、それにも理由があった、その乗り継ぎ便はバンコク着が深夜だったのだ、だから空席があったのだと思う、その会社のサーチャージャーは1万円以下だった、航空代金3万5千円、tax等足して、トータル50,790円はわたしの希望にほぼ近かった、、、