独歩の独り世界・旅世界

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Guatemala/San Pedro la Laguna 1)サンペドロへ

 本当は地図で説明できれば一番いいのだけれど(ここだけでなくGuatemalaの全体図も載せたいのだけれど)、その地図の載せ方がわからない、なので、わかりづらいのを承知で言葉での説明になってしまうが、世界一美しいといわれる湖(たぶんに自画自賛的なプロパガンダだと思う、確かにその美しさは類を見ないと思われるが、そのレベルは他にもあって世界一というのは誇張し過ぎのように思う)アティトゥラン湖Lago de Atitlanの湖岸には、11の村・町があって、それぞれ聖書にある聖人の名をその地名にかぶせている、そういった例はGuatemala中にあるのでその聖人名からだけではそれがどこの町かは判断がつかない、わたしが住んでいたSan Pedroしかり、サンペドロ****はそこら中にあったから、この場合もサンペドロララグーナ(湖畔のサンペドロ?)という言い方になる、ちなみに湖岸にある村を全部示すと以下になる、パナハッチェルが一番大きな街で順に(時計回り、最初は前回訪れた)サンタカタリーナパロポ、サンアントニオパロポ、サンルーカストリマン、サンチャゴアティトゥラン、サンペドロララグーナ、サンファンララグーナ、サンパブロララグーナ、サンマルコスララグーナ、ツヌナ、サンタクルスララグーナ、、ツヌナとパナハッチェルには聖人の名がついていないが、周辺にはサンタクラララグーナ、サンホルヘララグーナといった村々もあって、ここに限ったことではないがそのネーミングにカトリックの影響が見て取れる、ということで勝手ながらこのあとの記述には湖畔の村という意味のララグーナla Lagunaをいちいち記さないこともあろうかと思うのでご了承のほど~

 では、それぞれに美しく個性的な村の中でなんでサンペドロだったのか?前回少し触れたが、そのころわたしはとりあえず下宿を出ようと思っていた、その理由としてひとつには下宿という形態が生活上の密着度が高くプライベートゾーンが限られていると感じていたこと、もうひとつは少々現地の食べ物に飽きてきて、できれば自炊をしてみたいと思っていたことなどであったが、さらに大きな動機としてアンティグアはだいぶわかってきたので他の地に住んでみたかったこともあったと思われる、その候補地として前に訪れていた、やはり気候温暖。風光明媚なLago de Atitlanは最も期待されたところであった、ではそこのどこに??ガイドブックやそれまでに出会った方々からの情報で、まず一番大きな街パナハッチェルはホテル・アパートホテル等がたくさんあることはわかっていたが、逆に観光客が多いがゆえに少し物価が高いのではないか、またのんびり落ち着くのには不向きではないかと思って候補からはずした、そうなると次に大きな村で宿泊施設等の整っているところとしてはサンペドロかサンチャゴアティトゥランということになる、どちらも下見はしてなかったからくわしくは知らなかったが、たまたまガイドブックにサンペドロの安宿が紹介されていて1日20Q~、しかも自炊ができそうなことが書かれてあった、行ってみる価値はありだった、またアンティグアからは直通のシャトルバスが出ていてそれも7ドル55Qで行けそうだった、その時は別のルートがあることを知らないわたしはパナハッチェルまでも同じくシャトルバスは7ドルだったので、そこより遠い対岸の村サンペドロまでどうして同じ料金なのか不思議であった、それに、いつも利用しているチキンバスより安い、つまりチマルで乗り換えパナハチェルからボートを使えばそんな金額では行けなかった、また今度は全ての荷物を持っていかなければならなかった、それを考えただけでもその時に限ってはシャトルバス以外の選択は考えられなかった、しかも下宿先まで迎えに来てくれるというのだから~

 大荷物を持って移動するときはシャトルバスの利用価値は大である、約束の8時前には下宿先に現われ、わたしのバックパックをワゴン車の屋根の荷台に運んでくれた、それからしばらく他の宿を回って、ほぼ定員の11人が揃ったところでアンティグアの街を後にした、わたし以外は全て欧米人、カップルが多かった、チマルからはわたしにとっては1度通ったことのある道をチキンバスに負けないスピードで飛ばしていく、アンティグアから1時間半でロスエンクエントロスを通過、その先のパナハッチェルへの分岐も曲がらずにそのままCA1を行く、そうか、やはり裏から入っていく道があるんだな、と地図を見ながら納得するがいったいどこから左に折れるのだろうか、それははっきりしなかった、しばらく走って途中のドライブインで休憩となった、そこから10分くらい走ったところが分岐点だった、地図上にそこの地名は載っていなかったが、そこに148という表示が出ていた、それがその地名?後にバスで通ったとき車掌がシエントクアレンタイオウチョつまり148と言っていたからそれがそこの地名となっていたのかもしれない、その標識はたぶんグアテ市からの距離を表しているものと思われるが、ということはアンティグアからそこまで約100キロくらい?それを休憩時間を除くと約2時間くらいできたことになるが、そこから先のたった20キロくらいが大変な道だった、狭くて険しい山道を二山越えるのに1時間近くかかっている、しかしそんな山道の最後の村サンタクララララグーナを過ぎ最後の下りにかかったとき、突然目の前に息を呑むような絶景が飛び込んできた、おー!!思わず叫んでいた、ちょうど何日か前ソロラSololaから見た眺めより勝っていた、湖全体をそのときとは逆にソロラ方面を対岸に眺める位置にあった、しかし足元は断崖絶壁に近くそこを九十九折に下っていくことになる、ガードレールなんてない、それはなかなかスリル満点な下り道であった、そしてサンパブロララグーナ、サンマルコスララグーナの村々に寄って、サンファンララグーナを通ってサンペドロララグーナにようやくといった感じで到着した、、宿探しが始まった、とりあえずガイドブックにあった宿を訪ねてみることにした、地図上ではすぐかと思われたが、少し登って歩くこと10~15分15kgの荷は少しこたえた、それでも運のよいことにそこに空き部屋があった、ガイドブックに記載されていた値段より少し高かったが、それでもバストイレつきで1日30Q、1週間なら200QでOKと気の良さそうなオヤジが言ってくれたので1週間分の支払いをする、それにしてもたまたまあいていたその2階の部屋からのLago de Atitlanの眺めは抜群だった、それを考えれば安すぎるくらい?事実、わたしはその部屋がそんな価値ある部屋とは知らなかったのだけれど、それから滞在中の1週間の間、毎日のように新しい旅行者が訪れては満室なのを知って去っていくのを見ることになる、それほどそのホテル(の2,3階のたった3部屋)は欧米人の旅行者に知られているようだった、着いた当日隣室の住人はカナダ人のオッサンだった、挨拶を交わしたとき彼がわたしと同じ年でやはり年金生活者であること、彼はメキシコから自転車でこの地までやってきたこと、そしてすでにここで1ヶ月も暮らしていることなどを話してくれた、その彼はその先3ヶ月もそこに滞在していたのだろうか?もちろん毎日挨拶を欠かすことはなかった、、、

 その隣人からいろいろな情報を聞いてその日の午後は市場への買出しとなった、まず一通り街見物がてらこの街に二つある港・桟橋を訪れてみる、ホテル前の小道を大通りに出、右に石畳の道を下っていくと5,6分でサンチァゴアティトゥランに行くボート乗り場があった、そこからは1時間に1本くらい船が出ていた(朝6時から夕方18時くらいの間)、その周辺に食べ物 屋が2、3軒あって船が着くころにはトゥクトゥクが何台か客待ちをしていた、そこを少し戻って右折すると旅行者地区?に入る、つまりその一帯にはそれほど安そうではないホテル、欧米人が好みそうなレストラン、スパニッシュスクール、スウィーツの店やカフェバーといった感じの店が多く集まっていた、その細い路地を抜けるともうひとつの港、パナハッチェル方面に向かう桟橋とその界隈のホテル・レストラン・お土産屋さんが立ち並ぶ一画に出る、この二つの桟橋を結ぶエリアがサンペドロにあってちょっと特殊な旅行者ゾーンとなっていた(欧米系旅行者が闊歩しているエリア、日本人とはほとんど会うことがなかった)、そして北向きのパナハッチェルドックから南に坂を上って15分、東向きのサンチャゴドックを西に向かって坂を上って20分、坂の上でその二つの道が交差するあたりが街の中心となっていてパルケセントラル、カテドラル、市場があった、こうして小一時間歩き回って中央公園まで来て、その小さな市場をざっと巡る、すでに昼下がりも過ぎていたのでほとんどはクローズしていたけど、そこでは食料品以外は商われていないようだった、が付近には商店がたくさんあってそのうちのひとつ、食品以外は何でも扱っている雑貨屋を覗いてみる、そこで探していた鍋と食器類を何点か買い、隣の市場の売れ残りの野菜を安く仕入れ、ホテル近くのtienda(食品を含めなんでも売ってる商店)で米や調味料等を取り揃え、自炊の準備を少しづつ整えていった‥‥

(写真 ; 上からサンペドロの街、サンチャゴドック、パルケセントラルと教会、市場付近)Img_2605jpg_blog Img_2595jpg_blog Img_2665jpg_blog Img_2668jpg_blog