独歩の独り世界・旅世界

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田代での日々、、

 その日から帰国まで約一ヶ月あった、、その間ほとんど動かなかったが、少しの見聞を追加しておこうかと思う、、まず、ベースはいつものアンティグア/ペンション田代であった、、が、このときはもう先も長くなかったし資金的にも厳しくなっていたので学校へはいかなかった、、で、スーパーや市場で食材を買ってきての自炊、もしくは有志がいるときはみんなで作るシェア飯、もっともその場合はわたしはほとんど料理ができないのでもっぱら片付け役にしてもらったが‥、、相変わらず田代は長期滞在者もいたが(このときはコーリアの長期滞在者のほうが多かった)入れ替わりも激しかった、、いずれも旅仲間感覚で老若男女問わずみんなすぐに打ち解け、人見知りの激しいわたしも暫くすると仲間入りができて、ま、毎晩ではなかったが夜遅くまで3Fのキッチンはにぎやかであった、、で、思うにここ何年かは女の子の一人旅とカップルの世界一周組が特に増えた感じで、田代はほとんど毎日盛況・満室のようであった、、そうやってここにいる限りにおいて滞在費としては個室で60~70Q(一週間以上割り引きあり、またドミは2,30Q安い)、食費としては毎日ビールやロンを飲んでても50Qもかからなかったから一日120Qくらいみておけば何とかなったのでは??、、だから一週間換算でいうと食と住だけなら、アンティグアの場合はホテル住まいだと800Q~、ホームスティだと600Q~、これがサンペドロとなるともう少し安くなるのであった(何回か書いているが1Q<Q;ケツァル、グアテマラの通貨単位>:10円、今は円安になって1Q:12,3円か??)、、

シェア飯の風景(勝手に載せてしまいました、、かえって少しぼけててよかったか?ということでNaoさんゴメンナサイ)

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  そのサンペドロへは10日間ほど出かけた、、サンペドロの知り合いに荷物を預けてあったのでその引取りと、そのほかのことでも世話になっていたので、その人たちへの礼と挨拶に出かけたのだが4~5日のつもりが居心地がいいものだから(前述したようにさらに物価が安くなる)結局10日程の滞在になってしまった、、もっとも行きにはパナハッチェルのエルソルEl Solに寄って久しぶりに湯船に浸かり、次の朝クロスロードでコーヒーを飲んでからサンペドロに渡るといったいつものコースを辿ってのことだったが‥、、そして帰りは今までずっと気になっていたが寄れないでいたChuiraxamoloの公園にいってみた、、この公園はサンペドロから148にでる途中の山の中にあってたいへん眺めのよいところ、、で、その情報を前にも記したことがあると思うけど某旅行情報サイトの特派員ブログというところに最近投稿したので、ご存知の方はそちらを見てください、、

比較的新しい公園Chuiraxamolo(入場料20Q)の入り口015_640x480

その公園からの眺め、下の湖がAtitlan湖、湖畔の山はVolcan Tolimanと奥がVolcan Atitlan、遠くにVolcan de Fuego,Volcan Acatenangoも見えた、、 027_640x480


 さて、田代にいる間に2回ほどシティ(Guatemala city)に出かけた、、一度は田代に泊まっていた若者をTICA busのオフィスに送りがてらグアテ~タパチュラのバスを調べるため、もう一回はネットで取得した航空券(Tapachula~LA)についてその会社と行き違いがありシティのAero Mexicoまで直接いって確認するためであった、、ついでにシティのメトロバス事情や3ヶ所あるバスターミナルを探ったりしていた、、それでわかったこととして、グアテマラの長距離バスに関して今までわたしの知るところでは各バス会社が独自にオフィスを持っていて、そこがバスの発着所にもなっていると思っていたのだが、最近は北・北東方面がCentra Norte、西・南西方面はCentra Sur<通称Cemma>、そして南東・南方面はZona4の通称<termina>と呼ばれているターミナルからでるようになってきていて、最も重要な国道1号線CA1ルート、アンティグア、チマルテナンゴ、パナハチェル、チチカステナンゴ、シェラ、ウエウエテナンゴといった西・北西方面へ向かうバスのターミナルだけがまだできていないらしいということだった、、また、上記三つのターミナルにしても各ターミナル間の連絡・アクセスが悪く、その役割を担うはずのメトロバスの路線がまだ2系統しかなくまったく機能していない、、ということで、まだまだグアテ市内の交通事情は未整備な状態にあるということだった、、しかしこのメトロバスは1Qで乗れて専用レーンを走るので利用価値が高くたいへん便利、なので常に満員状態で何台待っても乗れなかったりする、、まだ新しいこのメトロバスシステムはグアテ市民にとってもその新路線の設置やさまざまな改善が望まれているように思われた‥、、

北・北東方面バスターミナル Centra Norte039_640x480
西・南西・南方面ターミナル Cemma007_640x480

専用レーンを走るグリーンの車体のメトロバスと駅舎;左とバスのルート図;右025_640x480027_480x640

ニ系統の起点Plaza Barriosバリオス広場と駅舎
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 田代の3Fのベランダは気持ちのよいところで、そこでボケーっとしているときが多かった、、いや、そこは酒飲んだり談笑したり情報交換したり、あるいは本を読んだりボケーっとする場だったのだけれど、いつも気になっている風景があった、、そのベランダからは真正面にドーンとボルカンアグアが毎日圧倒的な迫力でその存在感を見せつけていた、というか、まじかに富士山を毎日眺めているといったとてもすがすがしい気分を与えてくれていたのだけれど、いつでもいらっしゃいといわれているようでもあった、、しかし近頃は、もう、いいかぁ、ともう一度登る気は起こらなかった、、そしてその山裾左手にはサンタマリアデヘススの村があって、そこからそれほど高くない山が左手方向(東)に連なっていた、、その山もだいぶ遠かったのでそう簡単にはいけそうもないのはわかっていたけれど、よく見るとその手前にちょっとした丘があって、その丘の上には一軒の家と電波塔のような鉄塔が見えていた、、あそこならいけるかもしれない‥いってみようということになった、、もちろん一人で、、で、次の日サンタマリアデヘススに行くコレクティボに乗って、その山裾の辺りまでいって一番近そうなところで降りた、、そこは一昨年のセマナサンタのとき、その教会からの出陣を見に来たことのあったサンクリストバルデルバホ村 Aldea San Cristobal del Bajoだった、、教会前のティエンダ(商店)で一本3Qのビッグコーラを買いながら情報を聞いた、、その親父はここがサンクリストバルエルバホという村だが、上にはサンクリストバルデルアルトSan Cristobal del Alto(蛇足ながらスペイン語でAltoは上、Bajoは下の意)という村があって30分もあればそこまでいける、、何なら少し待てば乗り合いのピックアップもあると教えてくれた、、それで舗装はされてないが立派な車道を登り始める、、九十九折の登りはまったく人の行き来がなく車もほとんど通らない、、高さが増すにつれ眺めがよくなっていった、、ちょうど30分くらいで田代から見えていた家のあたりにでた、、そのてっぺんの家はしっかり施錠された個人宅で、実に眺めのいいところに建っていたが開放されていないのが残念だった、、少し行くとさらに高みに登る道があってその上に鉄塔が立っていた、、そこがその丘の頂上でボルカンアグアが目の前、そして眼下にアンティグアとその周辺の村々が見渡せる、たいへん眺めのよいところであったが、その一帯は墓地となっていた、、いったん下ってもときた道をさらに行くと村の中心があって教会とその前に学校があった、、人影は少なく静かな村の昼下がりがそこにあったが、まことにのどかで素朴さが感じられた、、まったく観光客の来るようなところではなかったし地元の人も村の人たち以外の出入りはほとんどないようなところで、たぶん知っている人・いったことのある人は少ないのではないかと思われた、、ま、そんなところでもわたしにとってはまことに有意義な時間?、半日の暇つぶしにはもってこいの遠足であった‥、、ちなみにどうでもいいことだがその遠足代はコレクティボ往復で4Qコーラ3Qで70円といったところ、、ま、そんな感じでアンティグア(とサンペドロに少々)に約一ヶ月いて、帰国のため3月3日に田代を発った‥、、

田代から左手に見える山の連なりの前に丘が見えている、そこへいってみた、、

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3Fベランダからは天気のよい日は毎日Volcan Aguaが拝められる、この写真は2年前に撮ったものImg_2829_640x427

同じく2年前のセマナサンタのときのSan Cristbal del Bajoの教会754_640x427_2

今回の写真以下、上から下の村の教会、2枚目はアンティグアの街の方向、3枚目はシウダビエハCiudad Viejaの方向、一番下は上の村の教会
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ついでにアンティグアで撮った2枚の写真も載せて起きます、、左;サンクリストバルエルバホへ行く途中あたりからのVolcan Agua<夕方>と、右;たまたまセマナサンタにはまだ早かったが、すでにプロセッション(行進)は2月から日曜ごとあった、、これはSegunda Domingo de Cuaresmaのプロセション
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‥ということで次回でこの旅模様、最後となります、、