独歩の独り世界・旅世界

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Guatemala 国内の旅 3)シェラ、パナ、チチ その2)チチカステナンゴ

  前にGuatemalaは常春の地と書いた、ま、それはグアテ市やアンティグアなどの高地1500m以上の地アルティプラノについては正しいと思う、それらの街で冷暖房器具を見ることはなかった、しかし、実際はわたしが滞在した12月から1月にかけてグアテ市でもアンティグアでも夜半寒くて眠れなかったことが何度かあった(グアテ市の平均気温でもっとも寒いのが12月~2月であった)、日本だったら暖房器具を用いたであろう寒さであった、そのために毛布を余計に貰ったり、持っていた数少ない防寒具を最大限着用して凌ぐほかなかった、今でもよく覚えているが、学校へ行って先生と会ったときいつも hoy mucho frio とかhace frio,tengo frio(正しいかどうかわからない、寒い ! 寒い ! という意味)とかが挨拶言葉になっていた、たまたまシェラに行ったときも1月の半ばであった、シェラの高度は2300mとのことであった、、

  つまり、だからもう初日の夕方からその厳しい寒さを体験することになった、もちろんその宿にも備えはなかったし、たぶんホームステイ先にも暖房器具が置いてあるとは思えなかった、時期が悪かったのだと思う、その夜厚手の毛布が3枚あったので、快適に眠ることはできたのだけれど、住むにはどうかなぁ?と思ってしまったのだった、あくる朝その旨を告げ、でもまた来ますからと礼を言ってTハウスを後にする、結局ほとんどシェラの町を歩き回ることも、その周辺の村々を訪れることもできなかったのだけれど、その魅力ある周辺部の情報はずいぶんと仕入れることができた、そこには知る人ぞ知る、あの富永省三さん作成の富永mapの詳細記事が壁一面に埋まっていたのであった(Tハウス、Tさんとの共同作成とあったが)、ま、ここでのホームステイは無理そうだったけれどもう一度来なければならないことだけはインプットされた、とりあえず当初の目的は達成でき、INGUATで地図その他の情報も仕入れ市内の様子もつかむことができたので、歩いて;ミネルバのバスターミナルまで行くことができた、そこでチチ(Chichicastenango)行きのバスを探す、、

 チチ行きの直通バスがあるはずだった、が、乗り場はわからなかった、呼び込みにどこまでいくのか?と何人にも聞かれた、その都度チチと答えるのだけれど、言われたバスはチチ行きではなかった、彼らが言うにはなんでもどこかで乗り換えろ、と言っている、それがどこだか聞き取れない、何人かに同じことを言われ、どうやらその場所がエンクエントス?というところらしいことがわかってきた、で、このバスに乗れと言う、行き先はパナハッチェルになっていた、、後にそこがロス・エンクエントロスLos Encuentrosというところだと知ることになるのだが、その時点でその場所も、またバスがそこを通るのかも確かめずに言われるままバスに乗ってしまった、わたしとしてはまことに軽率で後で反省することになるのだが、ま、カンというか、だいたい方角的に間違いなさそうだったので彼らを信じてしまったのが失敗となった、つまり、その乗換え地を当然通るものと信じてしまったのだ、しかしそのバスは実際はそこを通らず、その地の数キロ手前で右にパナハチェル方面に折れることになった、車掌は覚えてくれていてここで乗り換えができると教えてくれたが、しかしその場所を通ってチチに行くバスはないことを降ろされてから知る、なんか騙された気分になった、そのソロラ・パナ方面への分岐にあった売店で事情を話すと、そのロスエンクエントロスはまだ先だという、ちょっと歩くには遠すぎる、バスがすぐ来るからそれに乗れとのことだった、しばらく待っていると確かに黄色いスクールバスがパナハッチェル方面からやってきてロスクエントロスまで行くとのことだった、そこはバスで5分くらいのところであった、たかだか2Q(1Qでもおかしくない距離であったが)のこととはいえ、もし直行バスがあれば(シェラ~チチ直行バスあり17Q、次にシェラに行ったときにその乗り場を見つけたが遅し、結局それを利用することはなかった)17Qで行けたところ、結局5Qも多くかかってしまった、即ちシェラ~パナ分岐1時間半15Q、15分待ち、分岐~ロスエンクエントロス5分2Q、10分待ち、ロスエンクエントロス~チチ、ミニバス(ワゴン車)40分5Qだった、次の日にもう1ヶ所の目的地パナハッチェルに行くつもりだったのだから、ならば逆にしてシェラから乗ってきたバスでそのままパナに行ってしまったほうがよかったのでは‥?と当然誰もがそう思うところ、実はチチに先に行かねばならない理由があったのだった、、

 チチカステナンゴChichicastenango、そこはGuatemalaで観光地として4番目に重要な街であった、因みに上位3つはどこかというと、人によって順番は異なると思うが(重複となるかもしれないが)Guatemala三大観光ポイントは次の3つである、①世界遺産の街アンティグア②世界一美しい湖といわれるアティトゥラン湖Lago de Atitlan、パナハチェルはその湖岸の町③マヤ最大の遺跡といわれているティカルTikal‥では、その4番目といわれるチチカステナンゴの魅力とは何か?①ここはGuatemala最大の先住民キチェ族の町である②スペイン人征服後被抑圧民となったキチェ族の人たちが自分たちの神話・歴史・伝承を隠れてつづったマヤ・キチェ族の聖典‘ポポルウフ’が発見されたところ、それを隠していたところとされるサントトマス教会がある③また、近くの丘には今なおマヤの儀式が執り行なわれている神聖な場所がある④このキチェ族の人たちが集まる市が毎週木曜と日曜に開かれる‥つまり④の理由のためチチにその日に着きたかったのだった~

 その後何度もそこで乗り換えることとなったロス・エンクエンシロスの街から山道をワゴン車で40分、空模様が少しおかしくなってきた、いつ降ってきてもおかしくないような黒い雲に覆われだし、少し寒くなってきた、いくつめかの小高い山の上にチチはこじんまりとしてあった、道が狭いという印象が最初のものだった、ワゴン車なら何とか、しかし大きなバスが通るのかしら?バスターミナルはなく教会の裏手の2,3台しか停められそうもない空き地に乗り合いのワゴン車は着いた、1ブロック行った先に教会があってパルケ・広場になっているはずのところは簡易なつくりの常設市になっていた、その一画のコメドール?食べ物屋で昼食をとる、トルティヤ・ソパ(スープ)・アロツ(ご飯)で15Q(150円)、安い ! と言いたいところだが、もうそのころはいろんなところで食事をしていたから、ここは高い、と思った、10Qがいいところ、そうかここは外国人の観光客が多いと聞いていたから、もしかしたら人を見るのかもしれない、とその時思ったものだ、しかしそれは当たっていたようだ、、

 その日天気も悪く観光客が少なかったからかどうか、教会の辺りをぶらぶらしているとおばさんに声をかけられる、そのおばさんはINGAUT(観光案内所)の人だと英語で言った、必要なら宿を紹介するとのこと、安宿があれば、と言うとついて来いと言う、坂を下って5分くらい行った右手に大きなホテルがあった、そこはガイドブックにも載っていたところ、一応候補のひとつだったので異存はなかった、ホテルの従業員との交渉になった(親切なおばさんはそのまま教会のほうへ戻っていった)シングル・バスなしが35Q、トイレが遠かったのでバストイレ付きはないかと聞くと、65Qとのこと、それを60Qにまけさせてそこに決めてしまった、なにより教会に近い(そこが街の中心で商店もその周りにたくさんあった)のがよかった、しかしその日の宿泊客はわたし一人だけだったかもしれない‥??

 荷物はないに等しかったが、ま、不要なものを置いて街見物に出る、そこから前記③パスクアル・アバフの丘もそう遠くではないようだったので、まずそこに向かう、10分くらい歩いて10分くらい登るとその地があった、途中観光客一組にあったが、それっきり‥、そこには誰もいなかったが黒ずんだ石の祭壇のそばで儀式か祈りのためか何かを燃やしたあとの煙が残っていた、いずれにしろこの場が過去の遺物ではないことは認識させられた、、街に戻ってたくさんある土産物屋をひやかす、珍しい、ほかではあまり眼にしたことがないようなものがたくさんあった、特に衣類・織物・繊維製品の色合いの鮮やかさについつい手が出る、若干の土産物をまとめ買いしてしまった、うーん、なかなか面白いところだ、こじんまりとしてて教会周辺を一回りしても30分とかからない、その小さな街の狭い通りを大型のバスとトラック、あるいはトラックどうしがすれちがう、見ていると全く道幅に余裕がない、両車止まったまま動けなくなる、ミラーがぶつかる状態、よくまぁこんなところを、と感心させられる、彼らにとっては全くドライバー泣かせな街だろうと元ドライバーは思うのであった‥

 夜になると雨が降り出した、食事場所を探しにかかるが適当なところが見つからず(昼の市場の飯屋はとっくに店じまいしていた)、例によって屋台でタコスとフライドポテト、ピーナッツを仕入れて近くのティエンダ(商店)で缶ビールのでかいの(Gallo Grande)を買い込みホテルに戻ってテレビを見ながらの食事となった、久しぶりに見るテレビだったが、相変わらず何を言っているのかは全くわからなかった、、

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