独歩の独り世界・旅世界

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Guatemala 国内の旅 3)シェラ、パナハチェル、チチカステナンゴ その1)シェラ、Tハウス

 新年を迎え1月3日(月)から授業は始まった、いわゆる正月休み・正月気分というものは何もなし、日本以外はだいたいどこもそんなもんだ、12月31日まで普通に学校はあったし、また新しい一週間が始まったというところ、ただわたしは1月2日の日曜に、すでに日本とネットで交信していたので(学校のPCが使えた)自分宛に来た年賀状を調べてもらって、その人たちにGuatemalaからの新年のご挨拶を書いたりしていた、、、

 学校は遅刻も休みもせずに通っていたものの、そろそろ終盤を迎え難しくて何がなんだかわからなくなっていた、会話力もちっとも進歩が見られなかったので(もちろんわたしの能力・資質の問題)最終日近くになって延長・継続するかどうか迷っていた、すでにそのころにはもっと安い学校があるということを耳にしていたし、アンティグア以外ところでもっと安く生活できるということも聞いていた‥で、とりあえずアンティグア以外の地域に行って状況を偵察してみることにした、行ってみたかったところのひとつにGuatemala第2の都市ケツァェルテナンゴQuezaltenango、通称シェラという街があった、そこには日本人が経営する宿もあるということであった、、

 実はアンティグアにも日本人の経営する有名なペンションがあって、噂には聞いていたがあえて近づかないようにしていた、日本人宿というのはこれまでにも結構あったし、時には利用したこともあったが、好きになれない面もあって、もし他に適当な安宿があれば特にこだわりはしていなかった、今回は目的のひとつがスペイン語にあって、当初学校でホームステイ先を紹介してくれたので、ま、行く必要がなかったというのが正直なところ、事実後になってそこにお世話になるのだが‥‥、だからかどうか、それまでGuatemalaに来て以来日本人の旅行者に出会っておらず、学校でも午後に一人日本の女の子がいただけでしばらく(1ヶ月以上)日本語を使っていなかった、日本語・日本食が恋しくなっていたのかもしれない、また長くこの地に住んでいる人の日本語での情報も欲しかったのだ、、当初のスケジュールでは1月11日が最終日だったのだが、学校側の都合で時間変更をお願いされ、1月11日分を1月8日土曜日に、そして最終授業は1月10日の午後に変更となった、なのでシェラ行きは1月11日(火)となった、その朝、実はホームステイ先もちょうどその日が最終日なのであったが、特にお願いして大荷物を置かせてもらって、土曜日に戻るということで8時にそこを出る、もちろん向かった先はバスターミナル、大荷物を預けたので代え着と防寒着の入った小さなバッグ一つだった~

 普通旅行者がシェラに行く場合アンティグアからは25~30ドルでシャトルバスが出ておりそれを利用するのが一般的だが、それはわたしの予定したチキンバスの7~8倍の金額であった、がシャドルバスと違って、そのためには一回乗り換えねばならなかった、それが面倒だったり、よくわからなかったりするのでシャトルバスに利便性はあった、それを承知でチマルテナンゴ行きのバスに乗る、チマルテナンゴはアンティグアのあるサカテペケス県の隣の県で面積がかなり広い、その中心都市が同名のチマルテナンゴというところ、グアテマラ市からケツァルテナンゴやウエウエテナンゴを経由してメキシコへ入るパンアメリカンハイウェイ(CA1)の幹線道路が通っている、アンティグアからは3~40分、そこでシェラ行きのバスに乗り換えねばならなかった、そこへ行くのは初めてであったので、どこで乗り換えるのかはわたしもわかっていなかった、たぶん大きな町なのでバスターミナルがあるだろう、と勝手に想像していて途中それらしい大きな道路を横切ったがそのまま乗車して終点まで行ってみることにした、が、3,4ブロック行った先で終着となり降ろされたところは普通の路上であった、バスターミナルは見当たらない、降りる際に運転手に一応聞いてみた、シェラ行きにはどこで乗り換えたらいいのか?たぶん3ブロックほど戻れと言ったように聞こえた、というか(その当時のヒアリング力では確信が持ててない)、ということはさっき横切った通りだな、と勝手に解釈してチマルテナンゴの繁華街をぶらぶら歩いて戻ってみた、その間5~10分?、幹線道路との交差点の角にはバス待ちらしい人だかりがあったのでしばらく様子を見ることにした、するとバスはすぐに来て何人かがバスに駆け寄った、車掌らしいお兄ちゃんにケツァルテナンゴ?と聞いてみた、シェラだ、すぐに乗れ ! との返事がかえってきた、あっさりシェラ行きのバスに乗れてしまった、空席もあったし(普通途中乗車の場合ほとんど満席になっている)その後やってきたその車掌のお兄ちゃんに、いくら?と聞いたら25Q、首尾よし首尾よし、であった~

 前にも書いたかもしれないが、この幹線道路CA1はほとんど片側2車線の完全舗装道路、しかしその道に直線道路はなくすべて山道を縫うように走っている、その山道を飛ばすこと飛ばすこと、あんな運転見たことがない、それはたまたま乗った一台のバスが、というのではなく、ここGuatemalaのバスの運転手は全てがそうするものと心得ているらしく、いちいちその危険性を心配していたらあのバスには乗れない、信じて任せるしかないようだった、しかし山道だけあって風景はなかなか楽しめる、からだを右に左に持っていかれるが、ま、それもご愛嬌?といったところ、一度乗ったらやめられなくなる、面白いのは山道だけあって、しかもほとんど何の対策も施されていないから、そこら中でがけ崩れや落石が発生している、せっかくの2車線道路も通行不能または作業中で実質は片側1車線と変わりなかった、そんなところはお国柄といったところか?そうやってバスの旅を楽しんでいたところに突然降ってわいたような災難が巡ってきた、うーん参った、しばらく、そう、それでも30分から1時間くらい我慢していたであろうか、しかしバスは目的地までまだ1時間以上かかりそうだったし途中休憩をとる様子もなかった、我慢しきれなくなって、そこがどこかわからないまま次で降りるしかなかった、その時その車掌は気づいてくれて、小便なら待っててやる、と言ってくれた、確かに小のほうであったが、待っててやると言われても乗客の視線に晒されてそれはできそうになかった、大丈夫次のバスで行くから、と言ってそのバスを見送る、たまたま何もない荒野?いや、そこは山の峠辺りだったので、適当なところを探してわれを取り戻す、そして次のバスを待つ、20分くらいして次のシェラ行きが来た、別の会社のバスで前のバスよりデラックスだった、満席で立ち身となった、それでもそこからシェラまで10Q1時間の距離であった、10Qのトイレ代となったか!?それまでメキシコ・グァテマラで有料トイレ(メキシコの場合1回4ペソ約30円?グアテマラの場合1回1~2Q10~20円?)を使ってこなかったつけを払わされたかと納得せざるを得なかった、そう思えば高くも感じなかった、昼の12時40分シェラに着、いろいろあったがAntiguaから4時間ちょっと、ま順調だった‥??

  なるほどGuatemala第2の都市ケツァルテナンゴは大きな街だった、といってもグアテ市ほどでかすぎる町ではなくまとまりはありそうであった、ミネルバのバスターミナルは各方面からのバスでごったがえしている、人々が行き交う、呼び込みも大勢いた、そんな連中にセントロへの行き方を聞いて、言われるまま隣接の市場に入る、迷路のようなバカでかい市場を通り抜けると大通りに出る、その時まだどちらの方角がセントロかもわかっていない、何回か聞いてやっと反対側に停まっていたセントロ行きのミニバス(ワゴン車)に乗ることができた、それでもどこがセントロかはわからない、地図を片手に窓外に目を凝らす、流石にセントロに近づくと活気が感じられた、親切な人が次がパルケセントロだと教えてくれた、セントロアメリカ公園という名称を持つパルケセントラルに面して市庁舎、カテドラル、銀行が建ち並ぶその一角に降りたち、大まかな方向をつかむ、そこから今夜予定した宿Tハウスは思いがけないほど近かった、そこはすぐに見つかった、ベルを押す、現れたのはTさん本人だった、わたしより若いのはわかったがそれほど年が違うようにも見えなかった、しかしそこに集っている(篭っている?)日本人旅行者は皆若者たちであった(その時女性3人男性3人だったと記憶している)、荷物が少ないね、と言われたのでアンティグアから来たこと、スペイン語学校の情報が知りたいこと、今回は一泊だけの予定であることを話す、ともかく人当たりがよく感じがよく親切な人であった、たぶんここに長期でいる人たちは、その立地や施設が気に入っている(料金が安い等)というよりも、Tさんの人柄に惚れて、といったところが感じられた、その夜ここに集う人たちで作ってくれた(夕食は皆で作って、かかった費用を割り勘にしていた)カレーの味が久しぶりの日本食だったこともあって忘れられない、うん、やっぱり日本食、やっぱり日本語、やっぱり日本人と改めて思わざるをえなかった‥、さてスペイン語学校について、ここのTさんが経営されているというスペイン語学校に連れて行ってくれた、そこは歩いて2,3分のところにあった、生徒は全て日本人でアンティグアと同じマンツーマンの授業がなされていた、ホームステイ代込みで120ドルとのことであった(授業料1日4時間週5日、ホームステイ代1日3食、全て込みで)、アンティグアのそれまでが160ドルくらいだったことを考えると3/4だ、確かに安い、今考えれば何故その選択をしなかったのかと不思議に思うのだけれど、実はひとつだけ問題があったのだった‥~

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