独歩の独り世界・旅世界

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中欧 バスの旅 11) ベルリン その2

 ベルリンの2日目はまた振出しに戻って宿探しから始めねばならなかった、、前回記したようにわたしとホテルフロントとの食い違いで、わたしの延泊希望は叶えられないこととなったのだ、、言葉の問題もあって多少クレームはつけたが喧嘩にならないと思ったので諦め、4ユーロ払ってしっかり朝食を食べ荷物は預かっててもらうことにしてチェックアウトした、、あてがないわけではなかった、、たまたま昨日夕方にここに帰ってくるときに通った道沿いに安そうなホテルがあったし、さらにその先の地下鉄の駅の近くにはバックパッカーの安宿として有名なゲストハウスがあることを知っていたからだ、、で、その道を丁度昨日とは逆方向に歩き、まずゲストハウスに行ってみることにした、、まだ朝も早かったのでその夜のベッドは空いていた、、宿代17.5ユーロ、もちろん安くて申し分ないのだが昔よく利用したこの手のドミトリーは若者のたまり場だ、、そこへ60を越えたオヤジがのこのこ入っていく図を想像して少々のためらいを覚えた、、ま、しかしその時はその時、たった1泊だから別に考えすぎることもなかろうとすぐに宿代を払ってしまった、、で、荷物は夕方持ってくることにしてそのまま市内見物に出かけた、、ちょうどそこから近いところにベルリンの壁記録センターと実際の壁や監視塔が残されているところがあって歩いてそこに行ってみた、、そしてそのあとはトラムや電車を乗り継いでもう一か所の壁、イーストサイド壁ギャラリーにも行ってみた、、一通り壁確認を終え残された時間はあとわずか、どこまで行けるか地図とガイドブックをにらめっこ、、で、また地下鉄やバスを使って以下を巡る、、まずポツダム広場に出、100番と200番のバスを使ってカイザーウィルヘルム記念教会・ベルリン動物園(入り口だけ)戦勝記念塔・ドイツ連邦議会議事堂、そしてまたアレキサンダープラッツ駅周辺まで戻って毎日がお祭りみたいな広場の屋台群で遅い昼食、残された選択は二つのうちの一つペルガモン博物館かシャルロッテンブルグ宮殿のどちらかになった、、もちろん迷うことなく博物館の島(中州に5つの博物館があるのでこう呼ばれているらしい、それが世界遺産に登録されているとのこと)にあるペルガモン博物館に向かう、、ペルガモン博物館はドイツ考古学のひとつの頂点?即ちヨーロッパ列強は19世紀から20世紀にかけての植民地主義時代に世界各地の重要遺跡発掘調査を行い、もう一つの近代史というべきものを彩ってきたがトルコの遺跡はドイツの縄張りだったのかもしれない、、それはそれは見るべきものが豊富な見応えのある博物館であった、、日本語の音声ガイダンスもあってウェルカムカードの割引はなかったが10ユーロの価値は十分ありだった、、博物館を出るともう夕刻が迫っており、いったん今朝チェックアウトしたホテルに預けてあった荷物を取りに戻って、地下鉄を使ってゲストハウスに向かった、、ドミトリーは10人部屋だった、、空いてるベッドは2,3しかなかったが宿泊者は誰もいなかった、、自分のベッドを確保して食事をしにまた街に出る、、地下鉄の駅を出たあたりゲストハウスから1~2分のところにトルコレストランがあって入りやすそうだったので、ドイツ料理とはいかないがトルコ飯とビールでその日の夕食とした、、宿に戻るとハッピータイムでビールが安かったのでまたビールを飲んで早めに床に就く、、その時は若い宿泊客が一人いたが話はしなかった、、夜中にかけて何人かが戻ってくるが皆周りに気を使って静かにしていた、、ここはただ寝るだけの場所になっているのがありがたかった、、どうやらわたしの隣のベッドで寝ていたのは女性のようだった‥、、

 翌朝早く目覚めてしまったわたしは、やはり気を使って物音をたてないように荷物を全部持って部屋の外に出る、、そしてその階のラウンジのようなところで身支度を整えた、、7時にはチェックアウトしまだ有効時間内のウェルカムカードを使って地下鉄とSバーンを乗り継いでバスターミナルのあるMesseNord駅の一つ手前の駅で降りる、、荷物があったのでちょっとしんどかったが、そのWestend駅から10分ぐらいの距離で昨日行けなかったシャルロッテンブルグ宮殿があることがわかっていたからそこまで歩いてみる、、まだ朝早く人通りもまばら、ちょっと寒さも応えたが閉ざされた門の外側から建物の写真1枚撮って気がすんだ、、また一駅電車に乗ってMesseNordの駅へ、一昨日4回も訪れた売店を横目に見ながら心の中でゴメンお嬢さんあなたが正解だったと呟いて通りすぎ、駅前の道を右方向へ歩いて5分、ここのバスターミナルはハンブルグほど新しさはなかったが20くらいの乗り場があってこれまでの中では一番大きなターミナルであった、、待合室も売店もあったからコーヒーとパンの朝食とりながらバスを待つ、、ドイツはバスも鉄道もどうやら遥かに日本の上をいっているなぁとその印象を振り返りながら‥、、特に鉄道のシステムは日本が一番かと思っていたがどうしてどうしてドイツの緻密ダイアも大したものだし、何より前に述べたような無駄な経費を使わない合理的精神は見習わなければならないのではないか?また公共交通機関が多くの民間企業によって賄われている日本と違って、ひとつの企業体によって営なまわれている点も学ぶべきことのように思えた、、ま、こと交通機関に限ったことだけでなくドイツという国の大きさ(広さではない、むしろ進んでいるに近い)をあらためて思い知らされたということが短期日ながら少なからずあった、、バスは10分遅れて9時10分に出ると、すぐにアウトバーンに入ってチェコに向かって走っていく‥、、

ベルリン;5枚連邦議会議事堂2010_1008_203359p1020609_640x480

カイザーヴィルヘルム記念教会2010_1008_195040p1020606_480x640

ベルリン大聖堂2010_1007_220011p1020585_640x480_2

べルリンの壁記録センター付近2010_1008004jpg_blog

ペルガモン博物館2010_1008018jpg_blog

安い食事はトルコレストランで2010_1009003jpg_blog

次の朝寄ったシャルロッテンブルグ宮殿(外観だけ)2010_1009_144219p1020627_640x480