独歩の独り世界・旅世界

他のサイトに書いていた'独歩の独り世界・旅世界'を移転しました

中欧 バスの旅 10) ベルリン その1

 ベルリンはガイドブックを持っていたからそのデカさはわかっていたのだけれど、いざ着いてみるとそこがどこなのか全くわからない、、どこの街でもそうだが右左がわかるようになるまでには結構時間がかかる、、かといってじっとしたのでは一向に埒が開かない、、ともかく動き出すことが肝心だ、、が、その前にやることがあった、、そのときは9時を過ぎていたから窓口はあいていた、、次の行先を決めておかなければならなかった、、候補は2つ、プラハ(チェコ)かクラクフ(ポーランド)だった、、あとからの結果論だが、このときクラクフにしておけばそのあとの展開はまた全く違うものになったであろう、、どちらを選んだとしてもどちらもそれなりの旅となるのだが、わたしはこのときの選択を後で後悔することになった、、第一候補のプラハはちょうどいい塩梅に2日後の9時の便(たぶんそれはこの時わたしがハンブルグから乗ってきたのと同じバスだと思われた)があったのでその場で予約してしまった、、そして勘を頼りに歩き出す、何しろドイツ語は全くチンプンカンプンだし人の流れもその時はなかった、、が、とりあえず勘はあたり近くに鉄道の駅があった、、そして今から思えばありがたいことにそこにキオスクのような売店があった(小さな駅ではほとんど自動券売機しかない)、ベルリン滞在が2日間となったので躊躇いながらも英語で2日間有効のticketはありますかと聞いてみた、、若いお嬢さんは英語がわかったと見えて1日券を2枚渡してくれた、、2枚で12.2ユーロ?そのときは安いと思った、、使い方を聞いてそのまま階段を下りてプラットホームに出る、、ここでも改札はないのだけれど1日券の使用時間を打刻する機械に通せとのことだったのでそれを探すのだが、それが見つけられなくてまた階段を上って聞きに行く、、そして再び階段を下りてようやくそれらしきものを見つけたがどうもおかしい、、わたしは2日間有効のウェルカムカード(公共交通機関乗り放題&美術館・博物館の割引がある)を買おうと思っていたのだが、これはいわゆる鉄道1日券を2枚くれたのではないか、そう思って再び階段を上がって2度目の問い合わせ、、どうやらわかってくれたようでそのウェルカムカードに替えてくれた、、そして差額分10ユーロくらいとられた、、その時お相手してくれたのは中年のおばさんだった、、またわたしは階段を下りて時間を打刻してどちらの電車に乗ればいいかを確認して来た電車に乗る、、そこはSバーンのMesseNordという駅でとりあえずベルリン中央駅に行こうとしていた、、で、電車に乗ってもちょっと腑に落ちないでいた、、差額が高すぎる、わたしの持っていた本には2日間有効のウェルカムカードは16ユーロくらいとなっていた、、ならば差額は4~5ユーロのはずだ、、で、ticketをよく見てみる、数字以外はわからない、が、その数字が72になってるのに気づく、、つまり72時間ということではないのか?2日間のticketなら48でなければおかしい、、戻ってそれを確認しようかこのまま諦めるか迷ったが、わたしは次の駅で降りた、、でまた来た電車に乗って前の駅に戻った、、3度目の同じ階段を上った、、このときはバックパックを背負っていた、、流石に躊躇いと怒りがごちゃごちゃになっていた、、ま、あの中年のおばさんに悪気があったわけではないのはわかっていたが、それにしてもいい加減すぎる、、もちろんわたしの不注意もあったかも知れないし何より言葉の問題であった、、だからどうなるかはわからなかったが、今度は若い男性が応対してくれて謝りはしなかったがあっさり48時間券に替えてくれ差額を返金してくれた、、4度目?の正直であった、、彼らはわたしのことをどう思ったかは知る由もない、、が、これにはわたしだけが知る後日談がある、、その後2日間このticketを有効に使ったつもりだが結局美術館・博物館にはほとんど行けなかったのだ、、つまり結果的には宝の持ち腐れとなり最初に若いお嬢さんが渡してくれた交通機関乗り放題の1日券2枚が実はこの場合正解だったのだ‥、、こういうことがそのあと何回かおこる、そんな旅となった、、

 まだ新しくて恐ろしく近代的な重層建築なのだが透明感のあるベルリン中央駅のインフォメーションで安宿はないかと聞いてみた、、親切に近くのホテルを紹介してくれたが50ユーロを越えていた、、ならばガイドブックにあった駅近くのホテルのほうが安そうだったので(それでも40ユーロは越えていたが)まずそこを打診してみる、、あいにく安い部屋はあいてなかった、、近くに安いホテルはありませんかと聞いたら、先ほどインフォメーションで聞いたのと同じホテルを教えてくれた、、仕方ないそこへ行ってみるか‥?、、住宅街の中歩いて10分ほどのところにホステルのような、しかし比較的新しく現代的なその建物はあり、そこにたどり着くまでいろいろトラブルはあったもののまだ10時半頃だったので空室はあった、、しかも35ユーロとのこと、、えっ?ラッキー !!、、インフォーメーションで聞いたのより安かったのだ、、その場でチェックイン、何日泊まるか聞かれたのでとりあえず1泊、場合によっては2泊するがその時はまたあとで支払いをするからというと了解してくれた、、が、この時に実は行き違い(言葉のニュアンスのズレ?)が生じていた、、わたしは延泊の申し出は明日のチェックアウト時間前ならいいと思ってしまったのだが、彼のほうは空いてればよいというつもりだったようだ、、つまり次の日延泊を申しでた時はすでに他の人によってわたしの部屋はブッキングされてしまっていたのだ、、そうとは知らずわたしは荷物を整理した後早速街に出る、、その日の午後48時間ウェルカムカードを使って電車・バス・地下鉄を乗り回しベルリンの中心部を歩き回る、、主にブランデンブルグ門からウンター・デン・リンデンアレキサンダープラッツ駅にかけて行ったり来たりする、、フランスドーム、ドイツドームあたりが特に気に入ってフランスドームの塔の上からベルリンの街を見下ろし写真を撮ったりしてお上りさんを楽しんだ、、その近くには壁博物館があったりして見どころはたくさんあった、、が、時間はそれほどなく博物館の島は次の日にまわした、、夕暮れ近く寒さと疲れがでてきたので、さて、ではどのように帰ろうかと例によってガイドブックと路線図を見ながら検討、地下鉄Uバーンで自然科学博物館まで行き、そこから中央駅まで歩くことにした、、結局自然科学博物館はもう疲れていたのでパス、黄色に色づいた落ち葉舞う道を中央駅まで散策した、、中央駅にはアジアンフードの店があったのを覚えていたので、そこを目指した、、そこには東南アジアフードや中華料理だけでなく日本の庶民的なメニュウも並んでいてしかもそれほど高くない、、だいぶ迷ったが旅先では日本料理は我慢しようと決めて(意固地?今から思えばつまらない決断)結局中華風ライス&炒め物を選んでしまう、、それをテイクアウトし途中でビールを買ってホテルの部屋で食事、、ボリュームもあり結構うまかった、、貧乏人の一人旅にとってはこの食事の問題がいつもついてまわる、、わたしはどうしても安さ&気楽さを重視してしまうので、結構テイクアウトしてホテルで食べることが多かった、、この日の夕食代は7.2ユーロで満足な食事だった、、ホテルもフランクフルトよりもっと小奇麗だったので延泊するつもりになっていた(このとき申し出ていればそれが可能だったのだ)、、

ベルリン3枚;ブランデンブルグ2010_1007004jpg_blog

ジヤンダルメンマルクト広場と写真右のフランスドームからの眺め2010_1007_230612p1020596_640x480_32010_1007013jpg_blog