独歩の独り世界・旅世界

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ミャンマーの旅 3) ヤンゴン

 わたしの防寒着は南国を想定して最小限のベストだけだったのだが、これは台北では決して邪魔になることはなかった、出発時の成田は5゜C~10゜Cくらい?台北は10゜C~15C゜くらいだったので、日本で少々寒く感じた分むしろ台北ではちょうどよかった、あくる朝のヤンゴンへのフライトは10時頃だったので7時半頃リムジンバスで空港へ、ここでちょっとしたトラブル台北桃園空港の出国税300元は日本で払い込みのはずだったが、未収とのことで、まぁわずかな額だったのでそれ以上ことを大きくはせずに支払う(帰国後旅行会社に問い合わせたらその分返却してくれた、わたしの記憶が正しかったようだ)、しかしちょうどこの10ドルくらいの額が、旅するにつれて大金に思えてくるから不思議だ‥

 ヤンゴンについての最初の失敗がちょうど10ドル分相当だった、昨日の満席の台北便が信じられないほど、一回り小さいボーイング737ヤンゴン行きは空席が目立ったし、日本人の、いやヤンゴンの少し小ぶりだが立派な新しい空港に降りたったとき外国人のバックパッカーも一人も乗っていなかったことを知る、というのは、前もって調べてはいたのだがヤンゴンエアポートから街までリムジンバスはない、念のため空港職員に聞いてみたのだが15分くらい歩いたところからバスはあるとのことだったが、初めてのミャンマーでいきなりは難しいと判断(彼らもタクシーを勧めた)、では相乗りできそうな同類はいないかと探った結果一人もいなかったのだ(ちなみにも帰国時はヤンゴンの町から路線バスで空港まで来た)タクシー代は何人かに聞いたがみんな6ドルくらいとのことだった、まぁそれが相場なのだろう

 ミャンマー行きを決意したときやれヴィザだ、入国審査が厳しいとかの情報が入ってきたが、拍子抜けするほど簡単に入国手続きは終了、荷物も手荷物ひとつだったので待ち時間はなく到着30分後くらいには残念ながら一人でタクシーの乗客になっていた、やはりヤンゴンでは冬物のベストは不用品であった、窓からの風が心地よい、南国に来たという感じ、初めて目にするヤンゴンの町、車の数や建物状態、街の様子人々の様子、ついつい半年前のスリランカと比べて見ている、まぁ同じくらいかなぁ、車の速度は少し遅いかなぁ、ロンジー(腰巻、スリランカではサロン)の人が多いなぁ、どことなくのんびりしているなぁ、なんか順調にことが運んでいること、またまたスローな国に来たことに満足し油断がでた、後から思えばよくある手口そんなものに引っかかる素人でなかったはずなのだが、コロッとだまされてしまった、タクシーの運転手には注意しろ、必ず両替の話をしてくるから~そこまでは聞いていた、しかし致命的なミスは本屋で立ち読みして情報を収得していたとき時肝心の両替のレートが漏れてしまったことだ、もとより空港での両替レートは話しにならなかったので街で両替するつもりだったが、タクシーの運転手が言うレートが正しいのか騙そうとしているのか(普通は調べてあるのでそんなのには引っかからず逆にそれを利用するのだが)このときは判断がつかず信用してしまったのが間違い(まぁこの手合いにまともなのがいることは少ないのだが)結果的にわたしは彼に10ドル分くらいを恵んだことになってしまった、いや、それはすぐに気づいたのだがなにぶんそのときの両替相場を知らなかったから取り返すことはできなかった、しかしタクシーを降りる際に‘おい、いくら儲けたんだ’って少し脅し気味にせまったらタクシー代6ドルのところ5ドルにまけてくれた、その顔には久しぶりにカモが引っかかったわいと描いてあった、悔しいがわたしの負け、大いに悔やんだが早々にバカやっちまったなぁと諦めるしかなかった、しかしこのドジはその後の教訓として活きた、そう旅はいいこともあれば損をすることもあり~

 われわれにとっての10ドル(約1000円として)は、日本ではちょっと贅沢な昼飯を食べれば吹っ飛んでしまう、ミャンマーでの一日は、この日日本で知人に紹介されたホテルホワイトハウスはあいにく安い部屋がいっぱいで14ドルの部屋(バス・エアコンつき)しか空いてなかったのだが、その後泊まったホテル(ゲストハウス、つまり安宿)の平均は7ドル、それに食事代やら移動費等々で結果として今回の旅での一日の滞在費は40ドルくらいだった(食費と宿泊費だけならドルくらいか?まぁいずれにしろ最近あまりケチらなくなっている)、だから彼らミャンマーの労働者にとっての10ドルは一日の稼ぎに匹敵したかもしれない、こうしてわたし自身にとっても10ドルは相当な大金となっていく、この日ホテルにチェックインしたあと早速町に出、イギリスの統治時代の建物が並ぶヤンゴンの中心部を歩いて回る、ヤンゴンの中心スーレーパコダから南に向かってヤンゴン川の船着場へ、川向こうへ渡る橋ができているのか船着場は往来客で賑わっている、まぁそういうところには屋台というか直接地べたにたくさんの商品を並べた青空露店が所狭しと並んでいるのだが、お腹をすかしたわたしは地元の人たちが2種類の山盛りになってる麺を何かをかけて食べてる様子を見て同じものをとまだとし若い女の子に注文した、皿に盛った面にスープのようなものがついてきて、そのスープをかけるのかそのスープに浸すのか、あるいはスープは別に飲むのかわからないまま、日本の風呂場で使う高さくらいのプラスチックの椅子に腰掛けて、あっという間に平らげた、いっぱい200K(チャット、約20円?)安くてうまい、そしてまた歩き出す、思ったほど汗ばむこともなく今度は北に向かう、ヤンゴンレイルウェイステーションを目指した、ともかくバックパッカーは歩けなければ話にならない、そしてヤンゴンの町は充分歩いて回れることを把握していく、とどこからともなく日本語で声がかかる、見ればミャンマー人、日本語ができるから日本語での会話が始まる、どうやら日本語学校で日本語を学んでいるらしい20代の青年だった、まぁこういう手合いもどこにでもいる、お互いのことを話ながら彼は何を望んでいるのか探る、ただ単にお役に立てることがあればということであったので、駅までの間いろいろ情報を聞きながら歩いていると駅の近くで今度は串揚げのようなものを食べさせる露店が目に入ったので早速彼を促がして食べてみたいというと彼はたぶん不衛生だからという理由で断られてしまった、わたしは彼に通訳してもらって二人の女子高校生(が学校帰りに食べていたのだ !)と一緒にまた例の高さ10cmくらいのプラスチックの椅子に座って、おばさんがくしに刺して並べてあるどうやら豚の臓物らしい得体の知れない何種類かの串を目の前の油の中にしばらく浸して何種類かのタレを好みでつけてひたすら食うのであった、日本で言うと衣のついていない豚の臓物の串揚げ1本5円 ! それを彼の通訳に助けられてまだ日の明るいうちに女子高生と一緒に食べるなんてなんと楽しいひと時 ! !

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