独歩の独り世界・旅世界

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台北 2012,09,10

  台北はわたしにとっては3度目か4度目で、特にここ台北あるいは台湾が好きというわけではなかったが、決して悪い印象は持ってはおらず、むしろ好感を抱いていた。その理由はたぶんこの国の人々のやわらかさ?暖かさ?といったようなもの、その温和な国民性とうまい食べ物によるところが大きい。しかし今回ここは目的地でもなんでもなく、ただ米国に行くための乗り換え地点でしかなかった。なぜ台北乗換え?

 早い話が、数ヶ月前に米国往復の格安ticketを探していたとき半年間有効航空券でもっとも安かったのがエバー航空という台湾の航空会社で、台北乗継が条件としてあった。そしてそれは望むなら台北ストップオーバーが無料にて可ということであったから、長旅の一日二日はどうってなかったので、台北にいったことのない息子のため一日滞在にしたというわけであった。それで駅近の安ホテルをネットで予約しておいたのだった。で、そこは可もなく不可もなくで一泊4500円くらい?(もっと安いホテルがあるかと思っていたが、立地等を考慮するといい物件はなかなか検索できなかった)朝食が悪くなかったのでOKとした。何組かの日本人が泊まっていた。

 台北の見所といっても、それほど面白いところがあるわけでなく、さりとて夜の8時まで一日たっぷりの時間がある、観光バスなんか決して乗ろうとしないわたしだから、考えた策は地下鉄の一日券を使って何ヶ所か、これまで訪れた地に息子を連れて行くという案であった。月並みだがそれは、中正記念堂、西門町、籠山寺、台北101といったところで、このうち101はわたしも初めてだったので上まで登ろうと思ったが、高すぎたのでやめにした。そんなんで午前中はつぶれたのだけれど、日中かなり蒸暑くなってきて疲れてきたので、昼食後(ここで念願のそば-牛肉麺ともうひとつはなんだったか控えない、ちょっとすっぱい味のそばだった-と餃子を食べる)は高架を走る地下鉄?文湖線に乗って高いところから街を眺めるとともに休息していた(インドで使った手であった)。そこで驚いたのが高架を走るこの4両編成の乗り物(電車といっていいのかわからない)が完全無人運転だったこと、それは乗り心地もよく大まかに台北の街を見物することができた。残念だったことは昔の国際空港だった松山空港にはそれでいけたのだが、今の国際空港の桃園飛行場まではつながっていなかったことである(そこはだいぶ遠いから仕方ないか)。そんなことで桃園の飛行場までは松山飛行場からバスで行った。だいぶ時間が余っていたが、先のながい旅なので無駄な金は使えなかった。前日に両替したのは日本円5000円分、それでそこまで何とか収まっていた。残った金で缶ビール2本買うと残りは30台湾元(約80円)になって、もう何も買えなくなった。そうやって2時間くらいじっとロビーで待っていた、、

<101と龍山寺>

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