独歩の独り世界・旅世界

他のサイトに書いていた'独歩の独り世界・旅世界'を移転しました

ミャンマーの旅 2) 台北

 台北までのフライトはほとんど満席状態だった、台北経由を選んだのは前回書いたかもしれないけどまず他のルートより安かったことと、シンガポールやクアラルンプールより台北がより馴染んでいた?まぁ早い話わたしの好みに近かったからだ、よく日本からの安・近・短で韓国と台湾は比較される、わたしは躊躇なく台北を選ぶ、理由は3つくらいあるが最近さらに深い理由をある書物によって気づかされ目から鱗が落ちる思いをした、それはまた別の機会にゆずる、そんなわけで今まで韓国は2度しか訪れていないが台湾は今回で4度目であった、もっとも最初の2回は今から25~30年前の話し、バブル前にまだ社員旅行なるものがあった当時、最初は国内だった旅行は次第に近場の海外に出かけるようになった頃のことで、2回とも会社は違うが社員旅行で訪れていた、そのときの印象が悪くなかったのが今日まで続いているとも言えそうだ、で、その2回とも台北及び花蓮周遊2泊3日のコースだったので、2年前に知人と全島一周したのが3回目、それでおおよそ台北の地理及び雰囲気は承知していたので、台北ストップオーバーはむしろ望んでのこと、飛行機は1時間くらい出発が遅れて台北12時40分着が13時45分になったものの、西門町あたりをぶらつく時間は充分にあった、もちろん台北着が夜だったならば(そういうフライトも選べたかもしれない)わざわざ125元(約500円)も払ってエアポートリムジンで市内に出て宿を探して、またあくる朝早く空港に戻って、しかも300元のエアポートタックスまで払わされる馬鹿な選択はせず多少高くとも航空会社指定のエアポートホテルに泊まっただろう、しかし早めのフライトだったので日本で安宿を予約してバスで市内に出るほうを今回は選択していた、台北駅近くの安宿は歩いて5分のところにあったが、安い理由はすぐにわかった、いわゆるラブホテルをかねた様なところ、つまり旅行者用の部屋とカップルようの部屋を両方備えたホテルで、まぁ立地からすれば決して不自然さはなかった、周りにさらに安い同じようなホテルがあって、帰りの宿に当たりをつけておいた、ほとんど空荷に近い状態だったがチェックイン後、荷を置いて街へ出る、西門町(若者が集まる新宿みたいなところ)までも5分くらい、地元の人のような顔つきで歩き回る、が流石に中国語は喋れないので買い物や冷やかしはできない、しかしそこに集う若者のファッションも街の雰囲気もまったく日本と変わらない、30年位前に来たときはやはりある種懐かしき違いを楽しんでいた思い出はあるが、今や漢字だけの看板・広告等がなかったらどこを歩いているかわからないといったところ、そのうちサイゼリアだ和民だ佐野ラーメンだ、といった看板が出てきてなおさらその感を強くする、で、どこでどう間違えたか、決してやってはいけないミスを犯す、すなわちせっかく台北B級グルメを探していたのに、あまりの空腹に負けてその佐野ラーメンに入ってしまったのだ、もちろん日本で食べるよりは安かったけれど決してうまいものでなかった(というより、入ってすぐに後悔したので、味わえなかったということかもしれない)店を出て己に対する激しい叱責、その償いに屋台の肉まんやら餃子やらやたら買いこんでビールを7-11で買ってホテルで自棄食い、そして怒りを沈めてまた街に出て、今度は地元の庶民の味牛肉麺を安く(50元)美味しく食べて一応の決着(お腹の満足とミスの償い)をつけた‥