独歩の独り世界・旅世界

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バンコク~シェムリアップ 1) 2009,8,25~2009,8,30

 ミャンマーの旅を書く前に順序としては昨年夏のアンコールワット詣でを先に書いておかなければならない、わたしはこの世界的に有名な東南アジア3大仏蹟のひとつカンボジアアンコールワット(世界3大仏跡らしい、もうひとつはインドネシアのボルブゥドール1990年頃訪問、そしてミャンマーバガン・今年の1月)へ、それまで40年も旅してきたにもかかわらずチャンスを逃してきた、たまたま昨夏スリランカの帰りバンコク乗り換えのタイミングで寄り道する機会を得、バンコクから陸路アンコールワットのある街シェムリアップへ向かった‥

 シェムリアップへはベトナムやタイその他の国々から毎日何本もの航空便があり、今やプノンペンを抜いてカンボジア第一の国際空港となっているのではないか(未調査だが)?それほどある意味国際都市となったシェムリアップには世界中からの観光客が絶えない、よって街も一大観光都市の様相を呈していた、ま、それはそれでカンボジアの発展に繋がることなので大いに結構なことだけれど、われわれ旅人にとっては物価上昇・人心の荒廃等々あんまり歓迎したくないことではある、しかし時代の勢いというものには逆らえないし所詮旅人の視線、彼らからすれば死活問題だからアンコールワットはさしずめ彼らの救世主となっているのだろう、さて、そこへ行くのに飛行機を使わずに陸路を選択した理由は経済的な問題もさることながら、可能な限り行けるところは飛行機を使わないという旅人としてのこだわり?なんて言うとちょっとかっこつけすぎに聞こえるかもしれないので、ま、わたし個人の好みということにしておいて、情報は事前にもっていたからあとはバンコクから国境の街アランヤプラテートまで汽車で行くかバスで行くかワゴン車で行くかの選択だった

 タイの汽車も何度か乗ったがなかなかのんびりしていていい、それにこれも個人的な好みなのだけれどあのフアランポーンの駅舎がまた趣があってなかなかいいのだ、ただし列車はバンコク発が朝の6時と昼の13時頃の2本であった、所要時間5時間半?今回バンコクに寄って驚いたことのひとつに高速道路が縦横に延び、同じく頭上をスカイトレインなるものが走っていたことだ、それもどちらもまだまだ延長されていく様子、あちこちで建設ラッシュの観を呈していた、これで少しはあの渋滞が緩和したかと思いきや、それよりも車の増加スピードのほうが早いのか渋滞は相変わらすであったが、市内移動にスカイトレインの使い勝手はよかった(一日券なるものもあったし)、まだ全市を網羅しているわけでなくもっと延長されると、例えば旅行者としては空港&カオサンあたりまで利用できるようになるとありがたいのだが‥話がずれたが、わたしがバンコクを訪れたのは15年ぶりだったか?高速道路はそれほど造られていなかったと記憶しているが、それでも昔から(初めて寄ったのが1973年?)タイのバス事情はよかったのだ、だから一番安くてスムースに行くにはモーチット・マイから長距離バスを使う手、これだと4,5時間で行くし一日何本もバス便はあった、が北バスターミナルのモーチットマイまで行くのが少々面倒‥

 世界中から集まる旅行者の東南アジアの拠点というべきところがいまやバンコク・カオサンになっている、昔はマレーシアホテル界隈だの谷恒生の本で有名になった楽宮旅社のあったフアランポーン駅界隈が貧乏旅行者のたまり場であった、しかしいつの頃からかその中心はカオサンへと移り(15年前はもうカオサンが栄えていた)、四路線ある空港からのリムジンバスの一系統の終点となっている、そのバスは毎日毎便(1時間に1~2本)ほとんど外国人旅行者を運んでいる(ちなみに150バーツ約500円)、で、そのカオサンは一大外国人旅行者ゾーンとなっているから、もちろん安宿から中級ホテル、屋台から少々高級なレストラン、数多の旅行代理店、7-11等々ともかくないものはないといったくらいに雑多なお店がひしめき合い毎日毎日すごい活況を呈しており世界中からの旅行者で賑わっている、ここの旅行代理店は世界中のフライトをかなり安く扱っているので有名だが、もちろんタイ国内および近隣諸国へのツアーや各種チケット・ヴィザの取得等なんでもござれ、当然カンボジァへのツアー(足だけ)も扱っていた、このカオサンからカンボジアシェムリアップまで10ドル、朝7時頃ホテル前で待ってればピックアップしてくれシェムリアップには当日夕方着とのことであった