独歩の独り世界・旅世界

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バンコク~シェムリアップ 7) 帰国

 1ヶ月の旅もいよいよ大詰め、カンボジアも5日目、帰りのバスも再びホテルでバンコクまでのticketを買ったから、カンボジア人手配のプライベイトバス(30人乗り位だった)が迎えに来て7時半ごろ乗車、そのあと何件ものホテルをピックアップのため回りだした、で、またまた何かの手違いで途中で乗った日本人二人は降ろされ、別の日本人二人を待つことになった、すでにほぼ満席の状態にもかかわらずなかなか出発しないもので一部の西洋人が怒りだしカンボジア人の手配師と口論になる、30分以上待たされやっと現れた若い日本人二人もその間の事情を知ってかしらずか謝ることをしなかったのでたぶん彼らの問題ではなかったのではないかと思う、こういうプライベイトバスにはよくあることなのかも知れない、で結局スタートは9時近くになったが、それもはじめからの予定だったとも考えられる、でバスは来たときと同じようにわりと静かな運転で2回休憩して(内1回は1時間の昼食休憩)13時前に国境到着、何の面倒もなく歩いて国境通過、タイ側ではこれも来たときと同じように12,3人乗りの大型ワゴン車が2台待っていて全員がそろうとすぐに出発した、そして午後の猛烈なスコールの中やはりタイの運転手は100km以上のスピードで走り続け、カオサンには17時半着(今記録を見ているのだがタイとカンボジアに時差があったか記録がなく不明)喧騒のバンコクに戻る、宿は予約してあったし、そこに荷物の半分は預けたあったのでカンボジア行は他のバックパッカーたちの大荷物とは違って10kg以下の手荷物ひとつでまことに身軽であった、だから到着するとその足でカンボジア行きのヴィザやバスのticketを手配してくれた旅行会社に出向いた、えなりかずき似の中国系の若者はわたしを覚えていて‘お帰り、どうだった?’と聞いてきた、まぁ最初はソフトにお礼を言いつつ話があるといって彼に詰め寄る、そしておもむろに50,000リエル札2枚を取り出し‘なんだこれは!’と怒ってみせた、帰りのワゴン車の中で対策を練っていた、もしそんなの知らんと無視するようなことがあったら、今まで幸いに一度もお世話になったことのなかったツーリストポリスに行くしかないか、とその場所まで調べていたのだ、が、ちょっと拍子抜けする感じで彼はあっさり謝りその偽札を最両替してくれたのだ、確か当初40ドル分相当だったと思うが30ドル戻してくれた、まぁ10ドル分くらい損をしたが30ドル戻ったことでヨシとした、ツーリストポリスに行く手間が省けたこと、丸々40ドルの損失が10ドルで済んでなんかとっても晴れやかな気持ちになった、いろいろなことがあったがまぁまぁいい旅だったと最後の晩はいつもなら屋台で食べる夕食をホテルのレストランでとった(ま、安宿だから、それでもたいしたことはなかったが)

 あくる朝、7時半のフライトだったので5時のエアポートバスで6時には空港着、順調に手続きを終え、昨夜買っておいた朝食を空港内でとり残金もほとんど使い切り、あとはゲートで待つばかり、ゲートに向かう途中に手荷物検査がある、まさかそこで引っかかるとは夢にも思わず通過したところ突然stopの指示、手提げ袋の中身を見せろという、何事かと思ったら友人への土産にスリランカで買ったアラック(椰子酒)2本持ち込めないとのこと、昨夜ホテルでパッキングしてて、どうしようかと悩んだ末やはりビンだから手荷物のほうが安全かとわざわざ手荷物にした代物、実はわたしはこれまで何度も海外に出向いていたが、今まで一度も酒類を土産としたことがなかった、ビン類の持込はダメと聞いていたような記憶もあったのだが、タックスフリーで買って持ち込んでいるのだからOKだろうと思い込んでいた、アー、その椰子酒2本は空港の係官の手によってどこかに消えることとなった、いやどこでも買えるお酒ならまだ諦めもついたかもしれない、いくら安かったといえ椰子酒はなかなか日本では手に入らない、もちろんわたしは無駄だと知りつつ抗議した、が、それはただ(自分への)怒りと、悔しさを増すことにしかならなかった、最後のどんでん返しに意気消沈してゲートに向かった‥

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