最初の予定ではバスか汽車でバンコクを朝発ち国境の町アランヤプラテートで一泊、あくる日の朝一番で国境通過、カンボジア側でピックアップでも見つけてたぶん午前中にシェムリアップに着けると踏んでいた、しかしカオサンの旅行会社が手配するワゴン車だとその日のうちにシェムリアップに着けるという、それも１０ドルは安い、たとえもっと安いバスや汽車で行ったとしても一泊していたら却って高くついてしまうことになる、しかし実はそれはそれでたとえ高くついたとしても旅の本質・本領としてはタイの庶民が乗っているバスや汽車で行くほうがどんなに面白いことか、それはわかっているつもり、だからあとは時間があるかないかでの選択となる、結局わたしはバンコクに着いた日に翌日のワゴン車を予約してしまった、そもそもこんなことを言うと奇妙に聞こえるかもしれないが、わたしはこのカオサンがあまり好きでなかった、だからスリランカへの往路での一泊は別のところに泊まっている、またそこへ行くにもリムジンバスは使わずに一般の人が乗るワゴン車でスカイトレインの終点オンヌまで２５バーツで行き、そこでスカイトレイン３０バーツで目的地に着いている、がそのときわたしは最初の失敗をしでかした、教訓のひとつといえそうなこと即ち‘ガイドブック・旅行情報は最新のものを用意せよ’この当たり前のことを貧乏人のわたしはケチって４、５年前のガイドブックを半額で手に入れ持参していた、で到着の翌日に探したカンボジア大使館はその時点で移転しており結局予定していたヴィザの取得ができなかったのだった、帰路に寄ったバンコクでカンボジアのヴィザを取得してカンボジアに入るためには時間的にカオサンの旅行代理店に頼むしかなかったのだ、で宿もカオサンにとり、そこの１階にあった旅行代理店でヴィザとシェムリアップまでのティケットを取得したというわけであった、でこれですべてうまくいったと思いきや、実はどんでん返しがもう一回起こる‥
