独歩の独り世界・旅世界

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アメリカ・メキシコ・キューバの旅 31) ティファナ

 しかし問題はまだ残されていた、あくる朝早く目は覚めたもののトゥーラ遺跡の開門時間は9時、シティに戻るバスは8時40分のに乗らないと間にあわない、ともかく教えられたとおり遺跡までバスに乗っていってみることにした、遺跡の周辺は民家が立ち並んでいたが人の気配はほとんどなかった、もちろん正門は閉ざされていた、周辺からでも中がうかがい知れないかと遺跡の柵に沿って歩き出す、どこかには入れそうなところはないか、しかしよく覚えていないのだが気がついたときわたしはトゥ-ラ遺跡の石柱の前に立っていた、人っ子一人いない、たった一人のトゥーラ遺跡、なんか不思議な体験であった、見つかったら事が大きくなると想いメインのところだけ見て泥棒猫のように入ったところから外に出た、その足取りが怪しげだったのか外に出るとやたらに犬に吼えられた、そのまま早足でトゥーラの街まで歩いた、そして8時40分のバスでシティに戻り空港へ行った、11時前には空港に着く余裕で間にあった、12時の飛行機は昨日と違ってほとんど赤い大地・砂漠の上を飛行して14時40分にティファナに着いた、メキシコとティファナの時差が2時間、現地時間16時40分だった、ティファナセントロまでバスで行きホテルを捜す、ティファナまで来るともうアメリカ色が出てきて街が喧騒に包まれていた、ま、何とか安宿を探すも他の町に比べると高くてあまり上等という感じはしなかった、ティファナはそういう意味ではもう大都会、商店街に活気がありなんていうか猥雑感とでもいうようなものが感じられた、アメリカから最初に入国したときもアメリカとの違いが如実に感じられたのだが、出るときもまた他のメキシコの街々とはぜんぜん違うように思えた、長居をする街ではない、土産物としてテキーラを買い夕食にタコスと果物とビールを買う、明日はもうアメリカだ