独歩の独り世界・旅世界

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メキシコ・キューバの旅 13)再びメヒコ、そしてプエブラPueblaへ

 1時間半のフライトでキューバ時間16時メキシコ時間15時にカンクン着、入国手続きは簡単だったが、ターミナルが違っていてバス停はよくわからなかった、、うん、やはり雰囲気が違う、、何がどう違うか説明は難しいのだけれど、なんか違うように感じた、、バス停を探したりそのバスを待ったりしてダウンタウンのADOのバスターミナルに着いたのは17時ころだった、そこで1時間半またバスを待つことになる、、

 しかし、その選択は実のところ失敗したと思っていた、それはそもそも旅の計画を練っていた3ヶ月前に決めたことだったのだが‥、つまり大まかのプランニングのとき、キューバinは12月24日カンクンから(これも日にち的には問題があった)outは1月2日やはりカンクンへ、という予定を立てていた、しかしこれは別のルートも可能ではあったのだ、即ちハバナからメキシコシティへ飛ぶというルートも、、それは知っていた、確かにカンクンのほうが距離的に近いので航空運賃はぜんぜん安かったが、そのあとバスでメキシコシティに移動するとなるとトータル的には変らなくなる、、もしメキシコシティに直接飛んだ場合のメリットはそのほうがぜんぜん楽だということと時間の余裕が生まれるということ、ではなぜその選択をしなかったか、そこが問題で後に後悔することになったところだった、、

 余計な思惑が頭を掠めた、1)メキシコのバスは快適である、、以前にわたしはアメリカとの国境の街ティファナから丸2日かけてメキシコシティまでバスでおりて来たことがあった、バスは48時間ぶっ通しで走るのだが、さすがに乗りっぱなしはきついので途中で寄り道しながらであったが、24時間以上走り続けるバスはざらにあった、、2)途中下車しないまでもバスの旅は、途中途中いくつかの街により、途中途中の景色が楽しめる、、3)そのバスの中や途中途中の人間模様を見ることで庶民の生活に一部触れることができるのではないか、、4)メキシコが初めての奥さんには面白い経験かもしれない、、問題は以上のことを説明もせず本人の希望も聞かずに、わたしの思惑だけで決めてしまったことにあった、、で、その心配は見事に当たってしまった、、

 カンクンからプエブラまでのバスのticketはだからすでに12月23日に前売りで確保していた、、それは23,4時間かかることも知ってのことだった、、もちろん安くはなかった、それでもメキシコのバスはグレードがあって最上のものは椅子のつくりが違ったり車内サービスがあったり、時間が少し早かったりしたが、それよりはクラスが下で少し安かった、一人1400ペソ8~9000円、100ドルを超えていた(だからハバナからメキシコシティに直接飛んでもそんなに変らない)、一応カンクン18時半発でプエブラ着翌日の17時ころの予定だった、で結果的にそのバスを楽しんだのはわたしだけで、わたしのツレは完全にへそを曲げることになったのだった、、まずわたしが楽しんだ理由、、1)そのバスがどの道を通っていくか、どこに何時ころ通過するかに興味があった、2)その間の景色を楽しんだ、3)大きな街で待ち時間が長いとき下車して近辺をうろつくことができた、、ツレがへそを曲げることになったと思われる理由、、1)ともかく長すぎた(やはり24時間は身体的にきつかった)、2)トイレ付きのバスだったがドアが開かなかったりしてトイレがままならなかった、3)これはメキシコのバスの特徴でわたしも閉口したのだが、サービスのために上映しているらしいテレビ映画を拒否できない、つまりうるさい、4)これもたびたび悩まされることだがエアコンの調節ができなくて寒い、5)、1)3)と関連することだがバスの中は面白くもないし飽きる、6)途中休憩のときに手に入るが飲食の不自由、、等々であった、、要するにわたしの勝手な思惑は明らかに裏目に出たのであった、、

<付記:わたしの記録でのチェックポイント、プラヤデカルメンPlaya delCarmen 19時半ころ、トゥルムTulum 21時ころ、フェリペカリヨプエルトFelipe Carrillo Puerto 23時ころ(少し長い休憩)、チェトゥマルChetumal 1時ころ、エスカルセガEscarcega 5時ころ、6時35~40分ころ日の出、テノシケTenosiqueへの分岐 7時ころ、 ビィジャエルモサVillahermosa 8:45 コアツァコアルコス Coatzacoalcs 11:15~12:00 その後はだいたい高速道路を行く、、こんな感じだった>

001_640x480たまたまわれわれの前を別のADOが走っていた

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 結局ちょうど24時間かかって18時40分プエブラのバカでかいバスターミナルにようやく到着したのであった、、わたしのツレの(わたしに対する.)怒り・憎悪は頂点に達しており、そこからホテルまで連れて行くのにたいそう骨を折った、、まず今回の旅でプエブラは最初から予定に入っていたがここだけホテルは予約していなかった、だからまずホテル探しから始めなければならなかった、持っていた情報ではそのターミナルはセントロからだいぶ離れているということでセントロに出るにはタクシーしかないだろうと(着いたばかりの街でいきなりバスなんか乗れない、まして大荷物を抱えて)それから調べ始めた、ここはメキシコシティもそうだがターミナルに乗り入れているタクシーは許可制で事前にticketを購入して乗ることになっていた(安全・安心・廉価)、ticket売り場はすぐに見つかったがその前にどのくらい行列になっているか確かめてみた(この辺は、ま、われながら冷静に対処している)、ところが、そういう意味ではメキシコもその日は三が日?その混雑振りその行列は尋常のものと思われなかった、、タクシーは無理そうだった、、一番いいのはこの近くに適当なホテルがあればいいのだが‥人に聞いて奥さんをターミナルに残して探しに出かける、すぐに前の大通りを渡ったところに見た目立派なホテルを一軒見つける、早速そこまで行って交渉してみた、2人で800ペソ(5000円くらい?)‥高い、しかしそれもそのはず4ッ星とのことだった、われわれの泊まれるところよりひとつ格上だった、、しかしこの機に及んでほかを探す余裕も気力もすでになく(そこへくるまでにほかに見つけていれば別だったが)一日だけだからということでそこに決めてしまった、収拾つかなくなっている奥さんの手前もあったし‥

 それでもそのくらいのことで機嫌がおさまる人でないことはわかっていた、、荷を置いてとりあえず夕食に出かけるが、レストランも適当なところがなく一番手ごろそうだったファミレス(Vipというメキシコでは大きなファミレスのチェーン店?)に入った、が、そこで彼女は何も食べようとしなかった、で、話にならないから先に帰ってもらった、そこのステーキは上等でうまかったのだが、なんとも不愉快な食事となった、わたしも相当機嫌を損ねてホテルに戻る、お互いに口はきかない、、それでもそのホテルにはバスタブがあり久しぶりに湯に浸かった、が、いい気持ちになって湯船を出たところで滑って転倒、腰と左腕(手首)をしこたま打ってしまった、ヤレヤレである~

 プエブラメキシコシティから120kmくらいのところにあるプエブラ州の州都で大都会であった、メキシコシティからバスで2時間、シティから十分日帰りのできる距離であった(だからもしハバナからメキシコシティに飛んだとしても日帰りで来られた)、1987年に世界遺産都市に指定され、見所の多いところ、また食べ物のおいしいところとしても知られていた、わたしはシティ周辺の街はたいてい訪れていたがここはいつも通過していたので今回はぜひ寄ってみようと思っていた、で、次の日豪華な朝食をしっかり食べて、まだ手首、腰の痛みがひどかったが(最終的に手首の痛みが消えるまで3週間くらいかかった)ツレの機嫌がだいぶ持ち直していたのでプエブラ歴史地区の見物に出かけた、見所はセントロに集中しているとのことでまずセントロへの行きかたを聞いて、タクシーは使わずコレクティボで(ミニバス、ここのはワゴン車より大きかった、一人6ペソ)セントロに出た、歴史的建造物が多く、装飾タイルで施された建物の壁面がすばらしい、どれが何という建造物かもわからずに写真に収めながらカテドラル周辺をうろつく、市の中心カテドラル&パルケセントラル・アルマス広場の前に市庁舎があって観光案内所があった、そこで地図・パンフレット類をもらいチョルラCholulaという郊外にあるアステカ時代の遺跡を含めた観光バスツアーRecorrido2(1時間くらい市内だけ回るツアーRecorrido1、55ペソもあり、なおrecorridoとは散歩とか歩き回るという意味らしい)があることを知り、それに参加してみることにした、それは11時半から16時くらい、ひとり100ペソだったが、チョルラの神殿及びその周辺の教会、帰りにプエブラの特産品?タラベラTalavera焼きの工房を巡る良心的な観光バスツアーだった(参加者全部で10人くらい、われわれ以外はすべてメキシコ人だった)、、市庁舎前まで戻ってパルケセントラルの一画に出店しているオープンテラスのレストランで食事、このころにはすっかり機嫌も直っているように見受けられた、、夕方またコレクティボでホテルに戻り預けた荷物を受け取る、ちょうど日没ころでだいぶ冷え込んできていた(ちなみに昼間は比較的暖かだったが、昨夜の冷え込みはこの旅一番のもので持ってきていたダウンの防寒着が始めて役に立った)、18時半のバスでメキシコシティに向かう、シティのホテルは予約を入れておいたので、バスターミナルTAPOからはticket制のタクシーを使ったが、ホテルに着いたのは22時に近かった、、近くにあった7-11でビールを仕入れてきてやっと落ち着くのであった、、

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032_640x480プエブラの街並み
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以下はチョルラ
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038_640x480050_640x480038_640x480_2観光バス

パルケセントラルで食事
058_640x480050_640x480_2プエブラの日没