独歩の独り世界・旅世界

他のサイトに書いていた'独歩の独り世界・旅世界'を移転しました

アメリカ・メキシコ・キューバの旅 20)チチェン・イツァ-(ChichenItza)

 いやー1ケ月こちらのほう手がつけられなかった、実際間にあわないかもしれない、できれば大きな旅の区切りは次の大きな旅に出る前につけておかなければならないのに、やはり次の旅の準備に追われて1ヶ月の空白を作ってしまった、次の旅来月からのスリランカは着々と準備が整いつつあり目途がついてきた、残る4回の日祭日にどこまでか片付けられるか、とりあえず全力投球~

 このユカタン最大のマヤの遺跡は世界文化遺産のなかでも価値の高く、かつ有名なのでその観光地化にはメキシコ政府も力を入れたものと見える、その観光基地となるこの後わたしが向かうカンクンとともに、ここは多くの観光客で賑わっていた、わたしは遺跡近くの安宿に泊まっていたから開門とともに入場、やはり公園化されている広大な遺跡を午前中いっぱい歩き回った、観光客の多くはアメリカ人それとヨーロッパ系、どこにでもいる日本人とはこの日は出会わなかった、いずれにしろ一人旅はほとんどおらず団体のツアー客ばかりだった、かの有名なセノテや急傾斜の92段の階段を登ってエルカスティーヨ(城)と呼ばれているピラミッドの頂上から遺跡全体を眺めため息をついた

 午後1時のバスでカンクンに向かう、その昔30年前に訪れたときにはまだ建設途上で当時はエルビスプレスリーで有名になったアカプルコがメキシコのリゾート地として脚光を浴びていたのだけれど、このカンクンができてからアカプルコはすっかり影を潜め、欧米各地からのリゾート客はこぞってここカリブ海へやってくることになった、それだけにいわゆるリゾート、バカでかい世界的なホテルが林立し大都市化していた、約3時間のバス旅で全然憧れてなかったカンクン着、貧乏旅行者にとって大都会はあんまりうれしくない‥ひとつには安宿探しが大変だからなのだが、ここはメキシコシティと同じく情報誌を頼りに日本人の経営とされるペンションを捜す、シティと同様評判はあまりよくなかったのだけれど背に腹は代えられない、というか他のほとんどのホテルはカップル向きのダブルルーム使用になっているので、一人旅向きのドミトリーはこういうところしかないのだ、評判に違わず応対してくれた管理人さんは愛想なく泊めてあげるという態度が現れていた、がとりあえずベッド(部屋ではない)は確保できた、しかしシティの場合もそうだったが、ドミトリーに泊まっている旅行者(流石にここは日本人ばかりだった)は、長期滞在者を含め旅慣れたツワモノばかり、一癖もふた癖もある連中との(相手からすればわたしもそんな一人かもしれないが)出会いというか顔合わせは結構厄介なことが多い、一通りの旅暦を披歴しあって順位付け(どの世界にもある男の習性)がなされる、まぁそういう場合こちらは年も取っていることだし、だいたい相手に譲って場を収めてきたのだが‥

 カンクン第一夜はそれでも先住者からの貴重な情報というものを得ることができ、食べもの屋等も教えてもらう、近くにはスーパーもあってなんでも手に入りそう、少しゆっくりして洗濯もして今後の進路を決めることにした