独歩の独り世界・旅世界

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アメリカ・メキシコ・キューバの旅 21) カンクン(Cancun)

 とりあえずメキシコの端っこカンクンまで来て余すところ後約2週間(1月20日LA発)、ここからの選択肢はいくつかあった、①カンクンから南下しベリーズ経由でグァテマラに入る②キューバへ飛ぶ、その場合はカンクン~メヒコ~ティファナも飛行機を利用するしかない③このまま陸路を別のルートをとってアメリカへ入国、日本を出るときはまだ希望だったキューバ行きはこの時点で日数的な余裕と経済的にもまだ何とかなりそうだったので迷うことはなかった、1月7日はカンクンの旅行代理店を回ってまず帰りの飛行機カンクン~メヒコ~ティファナ1月17日の便を予約した、ついでにキューバ行きの情報を聞いて回った、だいたいの相場が2泊3日のツアーで300ドルくらいだということがわかった(飛行機カンクンハバナ往復、ホテル2泊空港ホテルの送迎付き)

 午後は暇だったのでホテルにいてもしょうがないからバスに乗ってruinas del Rey レイ遺跡までカンクンの街並み&20kmにも及ぶ長い洲の上に林立する超豪華ホテル群を一目見ておこうと出かける、レイ遺跡はそれまで見てきたマヤの巨大遺跡に比べれば小さなものだったが、それでもかつてここもマヤの港として重要な場所であったことが偲ばれた、それと対照的に現代建築の粋を集めた超高層のバカでかいホテル群が遺跡の背景に眺められる、いつの日かこの巨大ホテル群も遺跡と化し未来の人から偲ばれる日が来るだろうことを思わず想像した

  宿に帰ると本日到着した日本人が二人連れがいてなんとなく話があったので久しぶりに近くの安そうな飲み屋だか飯屋だかわからないところで、わいわいがやがやビール飲んで飯を食う

 翌8日、結局2泊3日286ドルで9日からのキューバツアーを予約、しかし実際は9日にキューバに渡り15日にカンクンに戻って来ている、その辺の事情はどうだったのか今になっては定かではないのだが、どうやら当初ツアーでキューバに渡り3日目から自分でホテルを探して15日まで滞在したようだ、ツアー予約時に最初から15日に戻る飛行機を予約しているから、どうやってキューバに渡りいつまで滞在できそうか、一日かけて思案した結果だったのだろう、いずれにしろその日から10年たった今でもキューバに関する旅情報は日本では極端に少ない、それに今でも変わらないが米国・キューバの関係が多少改善しつつあるも基本的にいまだ没交渉だからキューバへはアメリカからは渡れない、そんなこともあってキューバ行きのプランニングは実際カンクンで現実化し構想化されたといってよい(どことどこへ行けてどこに泊まればよいか等)、明日からのキューバ行きを決め残った時間その日の午後はビーチの美しさで名高いイスラムへーレス(Isla Mujeres)まで行ってみることにした

   カンクンの沖合いに浮かぶ‘女御島’とでも訳したらいいだろうか、女性の島という魅力的な名前に惹かれてカンクンからフェリーで約1時間、北部の船着場周辺はレストランやペンション民宿があちらこちらに、そもそも海は苦手でリゾートなんかには行ったことのないわたしには、猫に小判だったかもしれない、わたしの目的はただひとつ、もしかしたら美味しい海の幸が味わえるかもしれないという淡い期待だけでやってきたのだけれど、ガイドブックに良心的な値段と書かれていた店に入ってみたものの、やはりそこはリゾート値段であった、ま、ここはやはりカップルで来てまったりする所のようであった、それでも流石に海はきれい、空も真っ青、ビールを買ってしばしココビーチという浜辺で一人まったり、帰りのフェリーでは陽気なメキシカンのバンドが船内ライブ、やんやの喝采を浴びていた、わたしも思わず投げ銭するほどアマチュアにしてはたいした実力であった、明日はそのサルサの本場いよいよキューバ