独歩の独り世界・旅世界

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ガイドブックのない旅

 これまでにずいぶんと旅してきて、それもベテランを気取ってけっこう上目線?的な記述をしてきてしまったかもしれないけれど、なんだかんだいってもそれらの旅にはアンチョコ(この言葉はもう死語か?若いひとにはわからないかもしれない)があった、、つまりガイドブックに頼るところがあった(ガイドブックの活用法のひとつに、そこに記載されている場所を避けるというのもあって、それを含めて)、、そして今や世界中ほとんど隈なく、かの地を旅する人のためのガイドブックが出版されている、、

 かつて、それらがまだ日の目を見ないころから旅していたわれわれであったが、いつのまにか気づくとそれらを手にして旅をしていた、、いまやほとんどガイドブックなしで旅をしているメキシコ・グアテマラにおいてでさえも3年前はそれを手にしていた、、そう、だからエラソーなことは何もいえない、、が、今回はやむにやまれず、というか手にしたくても手にできない状況から、久しぶりのガイドブックなしの旅が始まったのであった、、その旅を思いついたのが日本でではなくグアテマラにおいてであったからである、、

 今回もグアテマラ滞在は半年を予定していた、、贅沢な話かもしれないがここ数年、冬の寒い時期の半年はグアテマラで、という暮らし方を目指していた、、目指していたというのは、いつまでもそんなことができる保障がなく、できるうちはという意味合いなのだが、ひとつにはこの間の往復は体力的に結構きついことと、東南アジアあたりと違って、その費用が安くないということを指している、、だから、それが可能なうちは航空券を入れてもトータル費用は日本で半年暮らすのとそれほど変わらないので続けたいと思っているのだけれど、一番問題となるのは、ではかの地で何をするか?ということ、、よく、その話をすると聞かれることだけれど、向こうで何をやっているんですか?というそれである、、いまやグアテマラでも老年退職組みが増えており、なかには多彩な能力をもって趣味やボランティアに打ち込んでいる人も目にするが、ほとんどのリタイア老人は、わたしも含めてただぶらぶらしている人のほうが多いのではないか‥??、つまり日本にいてもかの地にいってもやることはそんなに変わらないし、早い話やることはそんなにないのである、、(それでも住みやすさや刺激はあるのでお勧めではあるが‥)

 さて、そういった状況において、ひがなぶらぶらしているときに思いついたというか閃いたのが、旅することくらいしか能力がなく趣味のないわたしにとって、またどこかへ行ってみるか、ということだった、、が、グアテマラ国内及び近隣諸国はすでにだいたい回っていたし、この地を訪れる若い人たちが目指す南米は、だいぶ昔のことだったが一度訪れていたのと航空券が高かったりちょっとめんどくさく思えたりしたので除外していた、、となるとどこに‥??、どうしても行ってみたいというところはなかった、、それにどこかに行くとしてもまったく予定していなかったことなので予算がそれほどない、結局相変わらずの貧乏旅しかできそうになかった、、なので、まずは安いticket捜しから、その暇つぶしは始まったといっていい、、そして見つけたのがカンクンリスボン往復63,000円というticketだった、、これ、結構安いんじゃない?と、そのとき思ったのである‥、、

 しかし、そのticketはどうしようかと迷っているうちにすぐになくなってしまった、、しかしなくなったとなると妙にそれが悔しく思えてきて、なんとか別の日で同じくらいのがないか必死になって検索をかける、、それでもいつでもいいというわけでなかったから、結局希望に近い日付で落とせたのが同じルートで73,000円、ほんのわずかなタイミングのずれで結局10,000円もアップしてしまったのである、、そんな感じでこの旅は始まった‥、行き先はポルトガル・スペイン、ついでにモロッコということになった、、出発は12月の初旬、約40日間を予定していた、、が、その地のどこへ行くかは、つまりそれぞれの地の情報はまったく持っていなかったのである、、

 ちょうどその頃、タイミングよく友人が日本から南米目指してグアテマラに来ることがわかっていた、、何でも頼める間柄であったが、しかしガイドブックは嵩はともかくその分重くなるので旅する身にとってはないにこしたことはない、、まして、それが自分に関係ない他人用のものまで持っていくなんてことは考えられないことなので、それは頼めなかった、、しかしその先輩は日本でも世界遺産めぐりにかけては一、二を争うほどの達人でたまたま上記エリアを近年回っていた、、で、わたしは彼に出来れば地図だけでもコピーをお持ち願えないかと頼んでみた、、地図さえあれば何とかなる、、それがわたしの矜持でもあったのだ、、11月の終わり頃彼はそのエリアの地図を4~5枚コピーしてグアテマラに持って来てくれた、、そしてアンティグアで再会したとき、その地の見所等について俄かレクチャーをしてくれたのであった、、

 ガイドブックを持たなかっただけでなくその旅は極端に少ない荷となった、、ひとつ5kgくらいのコンパクトな荷が二つ、それにはわけがあった、、ticket取得後に情報を集めていたとき、そのエリアを飛ぶLCCを見つけて、そのticketも手に入れていた、、が、そのticketは安い分、普通の航空券に比べ制限が多くあった、、そのひとつが荷の嵩と重さで、それを超えてしまうとバカ高い超過料金を払わねばならなかった、、、そうなるとなんのためにLCCのticketを手に入れたかわからなくなるので、その制限に従って荷造りをしたというわけだった、、そうして12月のはじめ、まずはカンクン目指してアンティグアを旅発ったのであった、、

<これからこちら方面-中南米-を目指す人たちへの情報>

メキシコ・グアテマラには多くの素敵な日本人宿?があります、、グアテマラでいうとアンティグア/ペンション田代、パナハッチェル/El Sol、シェラ/タカハウス、メキシコではカンクン/Casa吉田、サンクリ/カサカサCasa Kasa(メキシコシティは最近泊まってないので省きます)等々、で、それらの宿はいつも旅人がいっぱいなので旅情報は事欠きませんが、なによりそれらの宿には先人が置いていった例のガイドブックが(ちょっと古いのもあるが)たくさん残されています、、また、これも世界に類をみない、実際お会いしたことがないのですが、天才地図作家?富永省三さん作成の富永mapが、そのガイドブックより詳しい情報を提供しております、、なので、それらの宿に着くまでは少々心配かもしれませんが、とりあえず高くて重くなるガイドブックは必要ないといえそうです、、