独歩の独り世界・旅世界

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アメリカ・メキシコ・キューバの旅 19)メリダ(Merida)

急がないと書ききれなくなってきた、時間は7月一杯、それまでもいろいろ忙しそうなので少し飛ばさないと(飛ばすの意味は、スピードを上げることと、面倒な説明・描写を省くの両方の意味あり、特に遺跡の説明は省くつもり)‥

 強烈な日差しを右側から受けて目を覚ますと、左手は一面海そこはカリブ海だった、カンペチェのあたりだったろうか、よほど疲れていたのか夜行バスでぐっすり眠れたようだ、約11時間かかってユカタンの州都メリダに到着、その昔30年前にメキシコを通過したときはまだカンクンは建設途上だったように記憶している、で憧れのマヤの遺跡へのアプローチはこのメリダからということで、残念ながらそのときは寄れなかったがずっとずっと思い続けてきた街だ、思ったとおりの大都会だったが逆に大都会ってのはわれわれのようなバックパッカーにはありがたくないもので、ホテルひとつ捜すのに難儀する、その時も疲れていたからかホテル捜しにタクシーを利用してしまった、が運の悪いときはあるもので最初のところで断られ(空き室がなかったのか高すぎたのか不明)次を捜すことになりタクシー代がかさんでしまった(足元見られてボラれたようだ)、つまり都会ってのは人が擦れており隙あらばぼったくろうという人が多いようにも思う、ホテルに落ち着き両替・洗濯屋探し・市場に買出し・翌日のウシュマル遺跡ツアーの切符の手配等で町中歩き回り午後はつぶれた

 翌4日、ウシュマルの遺跡めぐりに便利なツアーバスがあって、有名なウシュマル(Uxmal)遺跡の他周辺にあるカバー(Kabah)シュラパック(Xlapak)サイル(Sayil)ラブナ(Labna)の小さな遺跡も巡ってくれる(Tour a la Ruta Puuc)一日ツアーで70ペソだったからそんなに高くはなかったのだが、各遺跡の入場料は含まれておらずそちらがバカにならなかった、ウシュマルは流石にでかくてすごいと記録にあるが他の遺跡も含めて今となってはあまり記憶に残っていない、ひとつには人気の観光スポットとあってすべて公園化されており、遺跡自体はすごいのだがなんだか観光バスで名所旧跡を巡るって感じで面白みにかけたからか、実際そのツアーバスは特にアメリカからの観光客で一杯であった、だいたいそういう観光客ってのはカップルかグループなので、そういうときの一人旅はなんとも心もとなくなるものだ、どういうわけかそのバスでは日本人を一人も見かけなかった

 翌5日はもうひとつの有名な遺跡チチェン・イツアー(Chichen Itza)に向かうべくメリダを発った、メリダカンクンの中間にあるのチチェンイッツァーの遺跡にはメリダからもカンクンからもツアーバスが出ているが、遺跡の近くにピステ(Piste)という街(村といったほうが正確か?)がありそこまでメリダからバスで3時間、チチェンイッツァー見学は明日にし安宿を捜す、チチェンイッツァーに近かったから観光客相手に宿があるといった、他には何もない街道沿いの集落、安宿はすぐに見つかったが、造りも内装もひどくおまけに決して安くなかった、午後天気は珍しく雨模様、することもなく近くの酒屋で安酒(licor de cana サトウキビの醸造酒)を仕入れてきて飲んだくれる、安いだけあってうまくなかった、しかし夕食に食べたユカタン風焼肉は安くてもうまかった(この頃の一日の食費、だいたい3食&ビールや酒代入れて100ペソくらい、1000~1200円前後で何とかなった)