独歩の独り世界・旅世界

他のサイトに書いていた'独歩の独り世界・旅世界'を移転しました

アメリカ・メキシコ・キューバの旅 11)オアハカ 2

 今となってははっきり覚えていないが、12月23日はオアハカのNoche de los Rabanos大根祭りの日だということを知ってて、それに間にあうようにその地へ行こうとしていたような節がある、バスがオアハカのバスターミナルについた時、それはもうすごい人出だった記憶は残っている、で記録によると大根祭りに間に合ったと書かれているのだが、果たしてカテドラル前のソカロは大根で装飾された絵・図形や人形のような飾り物などの多数の展示と深夜だというのにたくさんの人で賑わっていた、ここオアハカはだいぶ南に下ったせいか今までの高地に比べとても暖かく感じられた、だがそんな深夜にどうやって宿を探したのか今となっては定かではないのだが、逆にお祭りの日だったから深夜でも受け入れてくれたのかもしれない、ガイドブックにある安宿に泊まっている(Tolucaのときと同様タクシーを使っていた)深夜にバスターミナルに着いたときは少々高くついてもタクシーを使うのが賢明だ、タクシー代25ペソは決して高くはないのだから、そしてソカロに近かったその宿から荷を置いてお祭りに駆けつけたというのがどうやら真相のようだった、で、そこの屋台で腹を満たしたようだ

 あくる12月24日はクリスマスイブ、なんともさわやかな風が吹くとても住みやすそうな印象の街だった、近郊には見所がいっぱい、近くのホテルから16ペソで日帰りのモンテアルパン遺跡ツアーバスが出ていて、遺跡まで20分遺跡巡り2時間、そしてまた市内まで連れ帰ってくれた、まことにリーズナブルの遺跡半日ツアーだったからか、そこでデスマスクなどの何点かの土産を買ってしまった、オアハカの町に戻った午後落ち着いた町並み・見所がほとんで歩いて回れる範囲にあったので、歩き回る、洗濯屋を探す、市場で食糧と酒(ロン・ラム酒)の買いだし、スペイン語学校をあたってみる、と結構忙しく一日が過ぎる、ともあれ気候がよく思っていたとおりいい街だった、しかし当初のテーマに照らすと難点はひとつ、物価&スペイン語学校の学費等がそれほど安いとは思われなかったこと、よってその問題は保留とした、さてクリスマスイブのその夜ひとり寂しく部屋で酒を飲みながらテレビを見ていた、夕飯をどうしようかと考えながら‥かえって時間的に余裕のあるときのほうが迷ってしまう、ともかく外へ出ることにした、クリスマスイブの人出は相当のものだった花火が上がる、楽隊が行進している、そんな華やかな街路に今まで気づかなかったのだが物乞いの母子がいた、インディオ風だった、なんかとっても気になってしまった、で夕飯は適当なレストラン・日本料理店等々いくつかあり迷いに迷っていた、がどれもピンとこない、そういう時は最悪の選択をしてしまうものだ、なんとピザを買ってしまった、それをホテルにもって帰って食べるも食べきれない、さっきの物乞いの母子のことがチラついてくる、余計なことかもしれない、食べ物を恵むっていやらしい行為かもしれない、等々またも迷いに迷うが思い切って半分食べ残したピザをその物乞いに持って行くことにした、が実際渡すとなると何といって言いかわからない、彼らの前を何度か行ったりきたりして何も言わずにただ渡して部屋に戻った、良かったのだろうか、失礼だったろうか、なんとも言い難い感情のまま酒を飲んで寝た(しかし、このことは今でも鮮明に記憶に残っている)