さて、この辺で今回の旅の目的みたいなものを書いておこうと思う、前にちょっと触れたがひとつは本を買うこと（これはスペイン語の独学をしようと思って捜してたのだが、結局メキシコシティで手に入れて持って帰ったものの１度も開くことなく今日に至っている）そしてユカタン・キューバに行ってみること等々をあげることができるけれど、メインテーマは以下のようなものだった
すでに何度も述べているように今回は２度目のメキシコ、３０年前にここを通って南米に向かったわけだが、その時約１年に及ぶ中南米放浪で出国前は一言も知らなかったスペイン語が多少話せるようになっていた、そしてある意味わたしはスペイン語に惚れてしまったのだ、その当時知り合った現地の人にスペイン語が世界で一番美しい言葉だと聞かされたことがあったが、帰って来るころには実際そんな気がしていた、そしてテレビ等でほんとに時々スペイン語が流れると懐かしささえ憶えた、しかし現実は日に日に覚えたスペイン語はわたしから離れていき、３０年後のこの旅の時にはほとんど使い物にならなくなっていた、それでもスペイン語を自分のものにしたいという気持ちは衰えることなく、熱い想いとなってある決心にまで至っていた、それは老後（現役引退後）中米のどこかに語学留学して（といっても正式な留学でなく、ただ現地滞在して語学の習得を目指す、といったもの）２～３年で何とかものにしてやろうという意気込みだった、そしてその時はもうあと２，３年に迫ってきたわけだが、１０年前の旅で実はそれに相応しいのはどこかを捜すのが一番大きなテーマ・目的だったのである、相応しいとはどういうことかというと１）スペイン語圏で日本からそれほど遠くないところ、即ちメキシコｏｒ＆中米諸国、２）長期滞在するには物価の安いところ、３）大学等の大きな学校でなく、プライベートスクールのような語学を学ぶところがある街、４）気候がよかったり文化遺産のあるところならばなおよし、５）個人的な興味でインディオの多く住む町、等々がその条件となる、そこで日本にいるときに上記条件を満たしそうだなぁ、とひそかに狙いをつけてた街、それがこのオアハカだったわけである、だからここオアハカは今回のひとつの目的地でもあったわけだ、その３０年前のメキシコ通過時うろ覚えだが、どういうわけか（たぶん安かったからだろうと思うが）メキシコシティから南はグァテマラの国境まで汽車で行った記憶がある、つまりメキシコ東部＆ユカタン半島はわたしにとって未知の部分、したがってここから先を大いに楽しみにしていたのは間違いなかった、でそのオアハカ、どうだったかというと‥
