独歩の独り世界・旅世界

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『独歩爺最後の旅』トルコ編 1,世界一周券の解説

2023年1月にスタートした『独歩爺最後の旅』はグアテマラ編を何編か一か月前に書き終えて、そのまま頓挫してしまった。なかなか気力がついてこないのである。何度も同じことを宣わっている呆け気味の後期高齢者にとって、最早このブログもどうでもよくなってきている。とりあえずグアテマラ編だけは書いたから、もう、いっかぁ!?ってな感じである。ネタ的にはあと2ヶ月分のヨレヨレ世界一周旅録は残されているが、ま、たいしたことないというか、誰も興味をそそられるようなものではないし、そもそも読者なんかいない(のを知っている)からである。

 

さて、で8月になって猛暑日の続く中、偏屈ジジイによくあるパターン、例のノーエアコンno airconditionを今年だけでなく従来からずっとそうしてきたわたしにとって、特に今年の暑さは厳しいとも思われないのだが、ま、それを凌ぐ一つの手段として他の何かに集中するという手を利用しようと再びこのブログを思い出したのであった。もっと他のことで集中できるものがあればいいのだが、戸外にでればもっと暑いし、風の吹き抜ける自室に籠ってする作業としては、案外効果的かもしれないと思ってのことであった。で、前回からの続きとなるのだが、それまでにどんなことを書いてきたか、いい塩梅にすべて忘れてしまっているから(読み返しもしないのである、またわたしは自分の健忘症で人生かなりの損失を被ってきたと思っていたが、この年になると健忘症はそれなりに利点もあるのではないかと思うようになってきた)、わたしの世界一周ルートでどうしてグアテマラの次がトルコになったかを改めて記しておこうかと思ったのである。

 

これは前に記していたと思うが、どうして世界一周券にしたかは、要するにそれまでそのticketの存在は知っていたが、偶々それを使える境遇(or チャンスといった方が適切?)にはなかった、せめて最後の旅は少々無理してみようかというのがそのきっかけであった。世界一周券のメリットとしては、使ったことがなかったがゆえに単にトータルフライトコストを比較した場合一周券の方が安くなるだろうと思ってのことだったが、実際使ってみた感じでは(詳細を比較してないからわからないが)そんなに変わらなかったかもしれないという実感があって、だったとすればコスト面からのメリットはたいしたことではないのではないかというのが使用後の結論であった。しかし、わたしにとってはその思い込みでルート作成をしていた時の面白さは、初めて経験し初めて味わう一周券作成から派生する旅の醍醐味の一端を発見できたことにあったといっていい。

 

以下は少し具体的な記述となるが、あるいは世界一周券の解説となるかもしれない。解説本はたくさん出ているが初心者向きにわかりやすく説明すると(いや、これはけっこう難しく面倒なのだ)まず、世界には大小合わせて航空会社はいくつくらいあるのか把握しきれてないが、たぶんアライアンス(エアライン系列とでも訳せるか?)という言葉は聞いたことがあるかと思う。そしてそれは今現在は三つしかなく、その三系列で世界一周券は販売されている。即ち①Star Alliance スターアライアンス(25社)、②One World ワンワールド(13社)、➂Sky Teamスカイチーム(19社) である。

(すべての航空会社はこの三つのうちのどれかに属しているか、系列には加わっていないかに分類される)。

それぞれどの系列にはどんな航空会社が属しているか、またある航空会社はどこの系列なのかは調べるとすぐにわかる。一周券のシステムはマイル制か大陸制かの違いもあり、また価格もそれほど大きな差はないが系列によってそれぞれ違ってくる。共通項としては、いずれも有効期間は1年とか、フライト回数16回まで(訪問可能都市数は15都市になる)といったところは共通しているように思う(他にもいろいろ細かい規則がある)。ここで重要なのはどのアライアンスの世界一周券を選ぶかにあって、それぞれのアライアンスにはどのような航空会社が属しているか、そしてそれらの航空会社はどことどこに就航しているかといったことを調べておく必要がでてくる。この辺りから、つまりアライアンスを選択する辺りからの確認作業が、先にわたしが申し上げた(そのアライアンス選びも含めた)旅の組み立てが面白くなってくるのである。たった一回でその面白さを知ってしまったわたしが、おこがましくも素人指南するとしたら、まずあなたが世界一周券を使っていってみたい都市(街、あるいは場所)を熱量順に5~10ヶ所リストアップしてみてください、と提案します(世界一周券を扱える代理店に任せればすべてやってくれますが)。今は飛行機の飛んでない大都市・有名な街というのはまずありえないから、世界一周券でいけないところはないはずだが、問題は例えば日本から熱量1(行きたいところNo.1)の都市に飛ぶのに選んだアライアンスに、次に飛ぶときの航空会社も同じアライアンスに属していないとこの航空券は成り立たなくなる、そうやって最後まで最初に選択したアライアンスに属している航空会社を利用しなくてはならないという規則があって、そのためにリストアップした10の都市すべてにいけるかどうかはわからなくなってくるのである。そうするとどこかを諦めたり、回る順序を変えたり、乗り継ぎのための都市を探してきたりと、実はこの作業が面白くてたまらなくなってくる、ということだったのだ。

<わたしはこの作業が面白くてたまらないので、希望があれば熱量1~10までの都市・街をあげてくれればアライアンス選びを無料でお手伝いします>

では、わたしの今回のticket発券までの流れを手順に沿って記していこうと思う。まずわたしの今回の熱量1~5まではどこだったか?熱量1はグアテマラシティ(その理由はグアテマラ編に記したと思うがよく覚えていない) 2はマリ(これは国名) 3はいくつかのアフリカ諸国だけだった。おかげさまで50年間けっこう旅人生を送ってきたので、西アフリカと東アフリカを除くとほとんど行ってみたい国はなくなっていたのだ。が、グアテマラとアフリカだけでも単独にticketを購入していくと恐らく世界一周券より高くなるのが見越せたので、なら世界一周券にした方が割安&他も適当に寄れるだろうとの想いから世界一周券の選択となったのであった。で次にアライアンスの選択である。これは以下の理由から①のスターアライアンスは即決に近かった。理由1はグアテマラへの直行便はなく、これまでの経験からメキシコシティ経由が一番楽なことがわかっており、メキシコシティへの直行便は二社しかなくANA①とAeromexico<AMX>➂しかなかったからである。理由2として、ここで➂のスカイチームを選択してしまうと、そのあとアフリカに飛べる航空会社がほとんどなくなってしまうのと、そのあとアジアを経由して日本に帰る便も含めると今回のわたしのルートでは①が必然となったのであった。よってそれ以降の便はすべて①に属している航空会社でルート組をしていくことになる。わたしとしてはグアテマラシティ(中米)からアフリカへ飛びたいのだがそんなルートを飛んでいる航空会社は①②③どこにもないことは調べなくてもわかっていた(なおメキシコシティグアテマラシティはAMXは飛んでいたが、①を選択したため利用できず、別途LCCで飛ぶ)。一番ポピュラーなルートとしてはメキシコ→USA→アフリカまたはメキシコ→ヨーロッパ→アフリカであったが、わたしが行きたかったマリに飛ぶにはアメリカからの便はなくヨーロッパからもエールフランス③くらいしかなかったのである。ここから航空会社検索が始まり恐らく(就航路線の多さで)世界最強と思われる航空会社を見つけることになる。それがTurkish Airline(トルコ航空 ①)であった。実はそれまでの間にマリ入国が不可能ということがわかり(コロナ及び政情不安)ルート変更を余儀なくされ、急遽グアテマラメキシコシティイスタンブール→マリは代案としてグアテマラメキシコシティイスタンブール→ナイロビ(ケニア)に変更して発券となったのであった。以上がグアテマラからメキシコシティを経由してイスタンブール(トルコ)に飛ぶに至った経緯だったのである、ということで次回以降その間の旅模様を2~3回記していきたいと思ってます。よって今回は写真はなしになります(何か出てきたら載せます)。