独歩の独り世界・旅世界

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19歳の四冠達成、凄すぎる ! ! 黄昏れゆく中原世代のわたしは・・(東北土砂降り紀行) ?

またも偉業 ! というか快挙 ! ですね? いや、もはやこんな言葉も彼には陳腐でしかないのかもしれない? こんな超人が出現するなんて、数年前には誰も思ってもいなかった大天才、藤井聡太の最年少四冠は、もう凄すぎて言葉にならないのだが(何が凄いって、あの年にして頂点を極めたにもかかわらず全くおごり高ぶらない謙虚さは、今や日本人の鏡のように思う)今日のSNSはほとんどその話題ばっかりだった。わたしも一年前に、彼の初タイトル最年少記録の樹立の記事を書いた記憶があったので、本日改めてお祝いの記事を書きたくなった次第、、すでに棋界No,1となり、藤井一強、藤井時代が始まって、果たして何十年間くらい続くのか?確実なことはその最後をわたしが目にすることはないのだけれど、生きている間にこんな超人を瞼に収められたことは幸運だったとしか言いようがない。本年は彼とともに大谷選手の活躍があって、(今時点ではコロナは下火になっているが)世相が翳っている状況に、ほんとうに明るい話題を提供してくれたことに感謝したい。

 

さて、すでに棋界の話くらいにしか興味を示さなくなっている、黄昏れゆく爺さんは、やはりコロナの鬱屈が溜まっていたのか、先行き短い行く末を慮ってか、先日気晴らしに(久しぶりに)旅に出た。いや、正確にいうとわたしの旅定義からは外れる小旅行だったのだが、ま、ついでながらその顛末を添えさせていただくことを、お許し願いたい。それにしても、昔はどこどこに行ってきた、ドーダ ! 的、まったく鼻持ちならない報告の仕方をしていたものだが、もうそんな旅もできなくなっているし、今回は3日間振られっぱなしで、自称ハレ男も、まったく形無しというか落ちぶれ方が甚だしい、という旅となってしまった。いや何の変哲もない普通の国内旅行、ほんと、ただ行ってきましたという単なる備忘録、しかもいつもと違うカメラを持参したら、そのカメラが不調でシャッターが降りなかったり、バッテリーが切れてしまったりで、載せられる写真もほとんどなかったという有様、ますます旅から遠ざかってきた、よってこのブログもますます終焉に近づいてきたということをお伝えするだけの話となります。

 

行った先は青森県。そこを目的地にした理由を少々グタグタと・・、もともとわたしは世間の流れからはずいぶんズレまくっている輩なのだけれど、世の中のブームからから遅れること2,30年にして近頃ようやく縄文遺跡・縄文時代に目覚め、何冊かの本を読んでのことで、となると必然的に三内丸山遺跡をみてみたくなったのだった。そしてプランニング、これは最も楽しい旅の過程のひとつで、しばらくはそれだけで暇つぶしができた。が、驚いたのが交通費の高さ。それまでの国内旅行はほとんどLCC利用だったから、四国も奄美も往復で1万円以上出すことはなかったのだが、どういうわけか東北はLCCが飛んでおらず新幹線を利用するしかなく(知らなかったのだ)、しかもその新幹線も全席指定席(自由席がないことも初めて知る)で、なんと片道2万円もかかることを初めて知ったのだった。これはネックというか、一日一万円以内の旅を信条としていたわたしには躊躇いしかなく、一時はこの旅は断念するしかないかと諦めかけた。それで一応ネット上のツアーなるものを探索してみた結果、一日一万円以内は無理にしても、個人で手配するよりは若干お得な<新幹線+宿一泊+レンタカー付プラン>なるものがあるのを見つけ、ま、いいか、で先週の火曜(11/9)~木曜(11/11)に出かけてきたのだった。が、それを見つけて予約した10月の終わりころから、その日の天気予報は全日雨で、その予報は変わることなく当たってしまったのである。そんなこともあるのだ・・

 

以下ざっと経路だけでも簡単に~

11月9日 (火) 東京駅発7:32 はやぶさ5号 10:24 八戸着 速い ! 高いから新幹線はほとんど利用したことがなかったのだけれど、東京~八戸間3時間かからないなんて、驚異以外の何物でもなかった。乗車率50%くらい?もっと安ければor自由席があればもっと乗るのに ! と思わなくもなかった。八戸からは、そのフリープランにセットになっているレンタカーで早速走り出す。一路下北半島に向かう、その時は有難いことにまだ雨は降ってなかった。カーナビ付きだったが、カーナビの指示を無視して自分で前もって探しておいた道(太平洋岸を北上するルート)454号→19号→338号をむつ市までひたすら北上した。11時前八戸発で、これも前もって探しておいた食事処(なんとそのルート百数十キロの間にそこ一軒しかなかった)に12時半着で、ラーメン寿司のセット(1000円)をいただいて、再びほとんど車の往来のない道を再び走り出す。曇り空ながら秋色の道はなかなか素敵だった。太平洋はほんのときたましか見られなかったがこの日の海はあれていた。むつ市内に入ったあたりからポツリポツリきて、最初の目的地恐山に到着したときは土砂降りになっていた。恐山着14時半、最初雨だからかと疑ったのだが、何と恐山は閉山中だったのだ。人っ子一人おらず、わたしたちの後にやってきた車が一台あったがすぐに引き返していった。ここは事前に調べておらず、そういうこともあるのかと自分の愚かさを呪ったが、開いていたとしてもこの土砂降りの中歩きまわる気にはなれなかったと思う。我々も写真を撮るために雨の中ちょっと降りただけで来た道を引き返し、その日の宿のある下北半島突端の下風呂温泉に向かう。下北半島北岸を行く道は快適で晴れてれば北海道を見ながらの海辺のドライブを楽しめたであろうと天気を恨んでみたが始まらない。16時頃到着した下風呂温泉郷はけばけばしさがなく、海辺の小ぶりな温泉街、期待してはいなかったが、温泉も食事もよかった。その上翌日の勘定書きがびっくりするくらい安かったので、なお気分をよくさせてくれたのだった(ちなみに、ここはセット外の宿で事前にわたしが探して予約しておいたところ)。

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恥ずかしながら74歳にして初めて乗った東北新幹線 八戸駅にて

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寿司とラーメンのセット 武寿司さん 温かみのあるお店だった

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人っ子一人いない恐山 上下4枚

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その日の宿は風呂もよかったし食事もよかった、その上良心的なprice


11月10日(水)夜半まで雨はやまなかったが、朝雨はやんでいた。食事前に散歩に出たとき海の向こうに北海道が見えていた。雨だったら行ってもしょうがないと思っていた大間に、8時ころチェックアウトしてまず向かった。大間まで30分ほどの海沿いの道は前日と違って、素敵なドライブウェーだった。おのぼりさんよろしく、本州最北端の地大間崎に8時半着、風が強く、何枚かの写真を撮ってそれで終わり、愚奥はお土産漁りに余念がなかった。大間の街に戻って魚港を見て、きた道をむつまで引き返す。大間~青森駅までは150kmのドライブ、その日は右にむつ湾を見ながらの、幸い天気も回復して快適なドライブだった。途中お土産屋さん、道の駅に寄ったりしながらで大間発9:00ころ青森駅着12時半ころだった。愚奥は、青森駅近くのねぶたの家ワ・ラッセ見学、わたしは今は博物館となっている昔の連絡船八甲田丸の写真を撮ったりして付近をうろつく、が、われわれが青森駅周辺に到着したと同時に、また雨が降り出したのだった。三内丸山遺跡に到着したときはまたもや土砂振りで、すでに時間的余裕もなくなっていたので一計を案じて、遺跡には興味のなかった愚奥を隣接している青森県立美術館に送り、わたし一人だけ三内丸山遺跡に戻って入場、それぞれ約1時間を見計らって15時ころ迎えに行くことにしていた。何の予備知識も持たずに立派な遺跡のエントランスビルでticketを買ったら、ボランティガイドによる案内ツアーが10分後14:00~(毎時00分発、一日7回)開催されますが、よかったらどうぞと勧めてくれた。せっかくだからそれに参加してみたが、愚奥との待ち合わせには少し遅れることになった。わたしは10日前から天気予報が変わらなかったのと、敷地の状態が想像できたので、この日のために実は長靴を持参していた。これが大正解で、他に十数名の参加者がいたが、普段ならむしろ快適な見学会も、何十年のベテランガイドさんをしてこんな雨は初めてと言わしめた大雨の中の見学会は、大変為になったが、けっこう厳しいものがあった。少し時間オーバーしていたので最後の質疑応答やエントランスビルでのビデオ鑑賞ほか、すべてを端折って急いで県立美術館に向かい、愚奥を拾ってその日の宿泊先十和田湖に向かった。すでに15時半近くになっていて、16時には八甲田の山の中にあってもう暗くなりだしていた。傘松峠を越え下り始めたあたりからは、とり目のわたしにはほとんど視界がきかなくなって、とても危険な状態になってしまった。もちろん街灯はなく道幅、進路を示すのは反射板のみ、愚奥がナビを見ながら進路を示してもらうといったノロノロ運転で(後続車が来るとどんどん追い越してもらった)何とか無事に17時半ころ、その日の宿にたどり着けたのだった。

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下風呂温泉郷、写真ではわかりにくいが海の向こうに北海道が見えている
以下宿周辺何枚か

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大間崎 8時半ころ着 何枚か写真を撮る ↓ 

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 ↓ 大間漁港 3枚 

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今回の旅で最も気に入った地点 ; むつから青森に向かう途中、吹越というところから下北半島縦貫道路を下ってきて、野辺地木阿木明インターで下道に降りたあたりにあった馬頭観音神社、踏切を渡ったあたりからの景色が素晴らしかったのだが、そこで停められず下まで降りて写真を撮る。以下の写真はその付近から撮った陸奥湾 4枚
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,ねぶたの家ワ・ラッセ

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博物館として保存されている八甲田丸停泊の桟橋付近

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三内丸山遺跡エントランスビル 以下は場内見学ツアー数枚

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萱野高原からの八甲田山

11月11日(木)セットプランに含まれていた十和田湖畔の宿も悪くはなかった。8時にチェックアウトしたが雨は降り続いていたので、せっかくの十和田湖も散策できず(車で出かけてわたしだけ十和田神社に詣でたが)、初めて十和田湖に来た愚奥は車の中からちらっと十和田湖を見ただけとなった。散策はあきらめて向かった先は十和田市にある現代美術館、その道すがら多少小雨になってきて、前日恐怖の道となった奥入瀬渓流沿いの道も、こんないいところだったの?と愚奥を喜ばせた。途中から晴れ間も覗いて、およそ1時間で到着した十和田市の現代美術館は、前日の県立美術館より全然いいと愚奥に言わせるほど、なかなか面白い(興味深い)ところではあった。そこは約1時間、そのあとは八戸に向かい、ガイドブックに載っていた八食センターに行ってみた。確かに海産物を中心としたこの市場は見ごたえもあったし(しかも価格が断然安かった)、食事場所としてもどこにするか目移りしてしまうほどの充実ぶりで、その中の一軒で昼食をとる。その時点で13時ころ、帰りの列車まで4時間も余していた。そんな時のために見つけてあった場所に行ってみた。蕪島神社というところで八食センターから30分くらい、その辺りは八戸港の近くで、そこから種差海岸というところあたりまでの海岸線が観光スポットになっていて、平日だというのに若い観光客を多く目にする。というのもそれまで回っていたところに若い観光客の姿はあまり目にしなかったからだ。愚奥は蕪島神社より、その先にあった葦毛崎展望台の方が気に入ったようで、そこにあったカフェで時間潰しをして、そこを今回の旅の最後の地とした。途中でガソリン満タンにして16時ころ車を返却(3日間の総走行距離はちょうど540kmになっていた)、はやぶさ38号で帰京、何年ぶりかの東北の旅を終えたのだった。

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十和田神社

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土砂降りの十和田湖

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十和田市現代美術館 以下数枚

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蕪島神社とその付近数枚

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葦毛崎展望台から 2枚 ↑↓ 

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ここでバッテリーが切れる

以上 取り急ぎ2泊3日の東北土砂降り紀行 でした・・