独歩の独り世界・旅世界

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2019の旅 サンチャゴ Santiago de los Caballeros

  その朝はたぶん6時ころからmailのチェックを始めたと思う、まずサンチャゴのホストからの返事はなかった。日本のairbからの返事は入ってた、すごいと思った、いや、ほんとに日本からのサポートは強力かつ確かであったのだ、感心してしまった。そのときは担当はAmiさんという女性に代わっていたが、用件はきちんと引き継いでくれていた、おまけに何度もわたしあてに国際電話をかけてくれたようなのだが、この時時差が13時間あって、こちらは真夜中でそれでなくても寝入っている時間、ただわたしは国際電話は受け取れない設定にしてあったから、いずれにしろ出られなかったのだ。が、そこまでしててくれたことにはほんとに驚いたし有難かった、で、彼女が言うには、サンチャゴのホストにmailとtelを入れているが連絡とは取れないとのことだった。ではどうするかということになって、わたしは、まずこのホストの予約はキャンセルするしかないだろう、ただこちらからキャンセルを申し込んだら、予約金は没収されてしまうが、それはないのではないか? まずその点を明確にしてくれれば他を探すと提言、それはすぐに認められたのだ(この辺がインターネットの力だと思うが、全く時差関係なく、日本でmailしてる感じですぐに返事は受け取れたのだ)。さっそくわたしは次の物件を探して予約を入れてみた、そしてこれも即予約は成立したのだ。もちろんそこには住所の表示はあったので、問題はないと思われた。金額も一泊2300円だったから、まぁまぁといったところ、ただやはりすべて機械上のことで、その時点では前の予約はキャンセルになっておらず、同じ日に予約がダブっているというメッセージが届いた。さっそくAmiさんにmailを入れて新たに予約を入れたこと、ただキャンセルの処理が行われてないようだと報告、直ちに後処理はすべてAmiさんの方でやってくれるという回答を得たので、一件落着かと思われた。そのあとも何回かmailのやり取りがあって、日本語のサポートは日本時間21時までといわれたが、それはドミニカ時間の朝8時ということで(その時は7時半ころだった)それまでには全てかたはついていた、日本のairbのサポート力に改めて感心するとともにほんとにこちらの身になって対処してくれる対応には感謝、感謝であった。出かける前に、サンチャゴの住所を確認し、airbの地図から場所の目星はつけて、さらにLidiaにたのんで先方のホストにtelを入れてもらいこれから出る旨伝えてもらった。Lidiaは電話で話してドミニカ人ではなかったと言っていたのが少々気になった。ちょうど9時ころに二日後に戻るからといって、ほとんど荷物は置いたままLidia宅をあとにした。わたしはまず昨日バイクが溜まっていたLa Sirenaの角に行ってみた。たぶん昨日のお兄さんではなかったと思うがあたらためて交渉して、Espinalのターミナルまで75ペソでいってくれることで了解が取れた。さっそく後部座席に座り、大通りを超えてバイクだと7~8分くらいでそこに着いた。前日にわたしがスペイン広場で地図をもらったインフォメーションで聞いたところによると、ドミニカ国内を走る長距離バスは数社あって、最も大手がCaribe Tour社で、そのほかにEspinalとかMetroという会社があると教えてくれた。問題はそのターミナルがどこにあるのか、ということだったのでそれも聞いて、もらった地図でだいたいの場所を教えてもらった。そのなかではLidiaの家からはEspinalが一番近かったのでドライバーにはそこに行ってほしいと頼んだのだった。ターミナルには発車間近のバスが一台停まっていたので、ドライバーらしき人にどこ行きか聞くとサンチャゴとの答え、これに乗りたいのだがTicketはどうかするのかとさらに聞くと窓口を教えてくれた。そんなんでいいタイミングで9:30発のバスに乗ることができた。料金は285ペソで、Caribe Tourの300ペソよりわずかだが安かったことをあとから知った。バスは市内を抜け、ところどころ停まりながら幹線の1号線を北上していく、高速道路ではなかったが、広い片側2車線の道路はほとんど渋滞はなかった。12時ころにはたぶんそこがサンチャゴの街だろうと思われる大きな街に入ったが、その辺りからどこで降りたらいいのか気を揉みだした。つまり、そこがサンチャゴである確証はなかったし、サンチャゴのバスターミナルがどこかも知らなかったからだ。そもそもわたしはサンチャゴのどこで降りればいいのかが全然わかってなかったのである。唯一の目印はLidiaおばさんに聞いていたmonumentで、それらしき塔はバスの中から確認はできた、が、バスはその近くでは停まらなかったし、そのあとどんどんその場から遠ざかっていったのである。いや、この時は言葉の問題もあって聞くに聞けず、そのうちターミナルにつくだろうと思ってまだかまだかと待っているうちに街の中心部からどんどん離れていってしまった。バスは最初にその塔を目にした辺りから30分くらい走って(街中では何カ所も停まりながらだったので)ようやくターミナルに着いた。が、そこでまた次の問題が生ずる、地図がないから今そこがどこかがわからない、そしてどこへ行けばいいのか?ま、早い話今朝予約した宿はairbの地図上ではたしかそのmonumento a los Heroes de la Restauracion(どう訳すのだろう?祖国復興英雄記念塔?ま、そんな意味だと思うが、よくわからないので以下ただ記念塔とする) の近くだったし、そのmonumentoくらいしかサンチャゴの目玉はなさそうだったので、相当離れてしまったとはいえ、まずそこに戻るのが賢明ではないかとの結論に達す。これだけ離れてしまったらタクシー代もばかにならないだろう‥!? やれやれであった。そのときバスターミナルと対角線の角にバイクタクシーが待機しているのを見つける、これしかないだろう、そこまでいって交渉する。足元を見られたか150ペソといってきた、いや、距離からしたらそのくらいあるかもしれないと思って了解してバイクの後部座席にまたがる、確かに距離はあってやはり20分くらいはかかったであろうか、ちゃんとその場に連れてってくれたのだった。

 道中;2枚

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Espinalサンチャゴターミナル

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↓この場でバイクを降りる

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 いや、立派なmonumentoであった、高台の上に建てられていてそこからの見晴らしは抜群だった、ま、一見の価値あり一訪(?)の価値あり?サンチャゴまできた証しであった。しばらくそこで休みながら写真を撮ってサンチャゴの街を眺めていた、なんか自転車競技のゴールになっていたようで、その日は日曜だったか(3月10日)訪れている市民の数も多かった。その朝予約した宿は(airbの地図では)そこから歩いても15分くらいで着くだろうと予想して13時半ころ丘を下って、頭の中の地図にしたがってその家を探しに歩きだした。その住所はCalle D №4 と表記されていて、そのCalle Dは確かにairbの地図にあった場所にあったので、その地番?№4を探したのだけれど、なんといくら歩いてもその№4がなかったのだ。その辺りは高級住宅街で立派なお屋敷が並んでいて、№3と№5はあった。普通偶数と奇数は反対側にあるから逆側に№4があってもよさそうだったが、そこは№2の広大な屋敷になっていた。それらの屋敷は一応インターフォンがついていたから、軒並み突然の訪問を詫びて№4の家を知らないか聞いてみたが、どこも険もホロロに追い返される。それはそうだろう、そんな高級住宅街にまったくどこの馬の骨かわからないやつがきて、言葉もしどろもどろな奴の相手なんかしてくれるわけがない、で、おかしいとは思いながらその界隈(Calle A~Fまで)を1時間ほど歩き回って探してみたが結局見つけられなかったのだ。高級住宅街だから普通のお店もなく(歩いてる人もおらず)人に聞きようもなかった。その一角に一軒だけ、会社というかお店(ケータイのshop?)のようなところがあったので、そこに助けを求めてみた。Calle D №4を探しているのだがこの辺りで間違いないかと聞いてみた、間違いないとのこと、で、また同じ道を行ったり来たりして、ついにgive up、先ほどのケータイ会社に戻って、そこは英語が通じたので事情を話し、まことに申し訳ないがホストに連絡をとってくれないかとお願いした。わたしのスマホは海外対応になっていなかったからだ。天の助け?そこの青年は誠に親切ですぐにtelしてくれたのだが、朝Lidiaが言っていたように、どうもスムースに話がつながらなかったようだ、それでもその青年が根気よく説明してくれて相手(ホスト)は納得してくれたようで、今から迎えに行くといってくれたようだった。それを聞いて一安心、それまでそこで待たせてくれるようお願いした。彼はお水を持ってきてくれたりして非常に親切に対応してくれたのだった。が、そのホストはなかなか現れなかった。わたしは近くにいるはずだから5分くらいで来ると思っていたが、なんと30分以上かかってようやく現れたその男は、こいつはちょっと?と思うような態度で確かにスペイン語圏の人間ではなかったのだ。あとで素性を知るのだがフランス国籍を持つ黒人だった。が、そんなことよりも彼がきてようやく全貌が解明することになったが、それはまったく驚くべきことであったのだ。その青年には丁重にお礼を言って、もっていた日本円のコインを記念にと受け取ってもらった。そしてホストのフランス人Yves氏の車で彼の家へ向かう途中、- そう、彼の家はそこからなんと車で20分もかかったのだ - 彼の話で分かったことは、要するにCalle Dという住所はサンチャゴ市にはそこら中にあって、その前の地域名が書かれてなかったことにあったのだ。つまり住所に不備があったこと、ただ、それでもairbの地図が正しい場所を示していればわたしはその場所のCalle D №4にいってるのでこんなことにはならなかったはずだ。そのairbの地図自体が間違った場所のCalle D №4を指し示していたということだった。こんないい加減なことがあっていいのだろうか?ましてや今やworld wideのairbnbである、だが日本のairbの素晴らしい対応とは裏腹に、お国によってはそのレベルはまちまちであるということを如実に物語っていたのだ。だから、最初のホストの住所がなかったこと、連絡しても返事がなかったこともさることながら、次のホストも間違った住所を表示していたのだから結果は50歩100歩だったのである。ただ、もちろん自分のところの住所のチェックをきちんとしてないのはホストの責任としても、どうやら地図の表示も含めて問題はホストにあるというより、たぶんairbnb Dominicaがそうとういい加減なのではないかと思わざるを得なかったのである。それがわたしを1~2時間近く歩かせた真相のようだった。もちろんわたしが現地対応のケータイを持ってて言葉に不自由しなければ、また状況は変わったとも考えられるが、さらに驚かされたのは、ホストYvesの車で戻った彼の家が、なんと最初にサンチャゴに到着したEspinalのターミナルのすぐ近くだったことである。確かにそこはCalle D №4だったのである。やはり正確な住所と地図の表示は信頼できるものであってほしいと恨めしく思うのだった。

 

monumentoとそこからのサンチャゴ市の眺め

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自転車競技の表彰式?

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人通りのない高級住宅街

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この家はたしかCalle D №3 ?

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わたしを救ってくれたケータイ会社?

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 この癖のあるフランス国籍の黒人Yvesは、しかし話すと根はやさしく気持ちの良い男だった。彼の話では元パイロットをしており、今は引退してドミニカに家をもつようになったことなどを話してくれ、わたしが歩き回った高級住宅街の豪邸ほどではなかったが、それなりの悠々自適な生活を送っているようだった。キッチンには高級なお酒やワインが並んでいて、勝手に飲んでくれと言われ、早速その夜、例によって近くで(近くには適当なレストランもお店もなかなかなくて少し歩き回って)夕食のネタを仕入れてきて一人でワインを楽しませてもらった。その夜は、朝の続きで担当者が変わっていたが、その日の出来事を報告した。引き継いでくれたSayuriさんがまた丁寧な方で、わたしの報告をわがこととして聞いてくれ、恐縮と同情の言葉を惜しみなく綴ってくれたのでまたまた感激してしまったのである。なんという違い ! あらためてairbnb Japanの対応力の高さ、レベルの高さを海外で身に染みて実感させてくれたのだ、つまりguest & hostからの信頼がいかに大切かを彼らは知っているということだった。そしてわたしの旅を想いやってくれるその気持ちに、いつになく安らかに眠れたと思う、、いや決してワインのおかげではなく‧‧‧、、