独歩の独り世界・旅世界

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フィリピン語学留学体験、その3 ; motivation,diligence

 今やフィリピンの英語留学は、その経済性とスキルアップの実績から、相当認知度を高めているようだが、スマホを持っていないからラインもSNSにも縁がなく(その学校で知り合った若者で持っていない人はいなかった)、テレビ・新聞等からの情報もないわたしが、それを知った経緯はかなり特異なものであったことが、現地で知り合った同期生たちの発言から知ることとなった、、というのも、どうしてフィリピンの英語学校を知ったか、何故数多ある英語学校のなかからそこを選んだのかという問いが、英語留学の目的は何かという質問とあわせて入学時に何度も聞かれた質問であったからだ、、で、ほとんどの若者は、すでに大学卒業している人も含めて、大半は英語のスキルアップを就職に結びつけるものとして(つまり就活のため?)高いmotivationをもってそこに結集していたから、その真剣な眼差しにいつも感心させられていたのだが、わたしなんかは、すでに目的意識も希薄で、たとえ少しでもスキルアップできたとしても、その動機は積年の英語が話せない聞けない不様さをいくらかでも解消したいといった程度のことでしかなく、切羽詰った緊張感はほとんど持ち合わせていなかった、、しかるに、わたしがフィリピンの英語学校のことをはじめて知ったのは、実は前回か前々回にグアテマラにいたとき、そこのスペイン語学校で知り合った日本人のうちの何人かが、フィリピンで英語を学んできたという話をしてくれたからであった、、そのときは、グアテマラスペイン語学校は、おそらくスペイン語を学ぶ場所としてはどこよりも安く、また、その学校の多さに関しても、おそらくもっとも世界に誇れる場所かもしれないと思っていたから、その英語版はフィリピンにありか?と、わたしはその情報を新鮮に受けとめたのであった、、で、わたしはフィリピンの英語学校の初日のオリエンテーションで、そこを知った経緯をそのように説明し、逆に、もしスペイン語を学ぶならグアテマラに安い学校がたくさんあることを、その場に同席していた同期生、そしてその後に知り合う同窓生達に薦めたのであった、、それで、そのオリエンテーションのときに、その学校での固有のニックネームEnglish nameを自分で決めるよういわれたときに、その流れでわたしはスペイン語のSeñor<セニョール>をわたしのニックネームとしたのだけれど、それはスペイン語&グアテマラという意外性?ほとんど日本人にもフィリピン人にも知られていない国の情報を持っているということで、また、数少ない高齢者ということもあって、どうやらそのときからほとんどの人がその名前を覚えてくれたようだった、、そして同期の仲間をbatch mateと呼ぶらしいこともそのとき教わり、Arisa、Frankという日本人の仲間二人、Korean三人、モンゴリアン二人の計8人の同期生とそのときから仲良く同じ釜の飯を食べるようになったのであった(同期生については次回)、、

  さて、では、何故そこにいってみようと思ったのか、どうやって、その学校を見つけたのか、どうしてそこにしたか、を少しばかり書いておこうかと思う、、その動機としては、先に少し触れたように、これまで不得手としていた英語の聞き取りが、もう少し何とかならないかと思ってのことだったが、なによりもすでにリタイアの身で、いつもの繰言 - 暇つぶし - の意味あいがたぶんにあって、そのための場所と時間として、つまりそれほど高くなく、しかも遠くないところで、少なくとも一ヶ月以上の期間を、もしかしたら有意義に過ごせるかも知れないという期待があってのことだったが、それはほとんど当たりだったといっていい、、なので、そのための学校の選択基準はまず費用であった、、日本での暇つぶしは、次の旅の候補地選びや航空券探しというのがあったが、フィリピンの英語学校探しも、けっこう暇つぶしになるほど多数を極めていた、、しかしその内容・詳細は口コミ情報だけでは実際はつかみきれず、わたしはどこもそれほど変わらないと判断した、、となるとあとは費用ということになり、その比較と、もうひとつ重要な要素としてわたしはフィリピンにあってそれほど暑くないところという条件で探した結果、ほとんど迷うことなく、わたしのいった学校を選択できた、、おおよその概算は、わたしの申し込んだコースのその時点での価格(その後少し値上がりした)はレギュラーコース;週5日一日マンツーマン授業4コマ、グループクラス2コマ、3食付の一人部屋で、一ヶ月(正確には4週)10万円強だったから、それは決して高くはないと思えたのだった、、コースや部屋の選択、期間の選択は自由で、たとえば集中強化コースとか、もっとハイレベルを目指すもの、逆にわれわれのような中高年を対象とした一日2コマコースといった楽なもの、部屋割りも2人部屋、3人部屋等の選択が可能で、期間は普通2ヶ月くらいから長い人は6ヶ月くらいの人もいて、それぞれ価格は違っていたが、希望に応じたアレンジが可能であった、、

 では、その結果はどうであったかを簡単に述べてしまうと、まず、学力においては、それぞれのレベルとその努力いかんによって、いかようにでも進歩し、または伸び悩むかは全くその人しだい、、ただし、先生の質はおおむね上(優れていたということ)といって差し支えないと思われた、、授業の進め方やカリキュラムの組み方も生徒のレベルに合わせてくれるし、弱点克服の希望や重点科目の選択ももちろん可能、学習環境は悪くないと思われた、、生活面をみてみると住まいも食事もわたしには不満はなかったが、この感想は人によるかもしれない、、もちろん上を見ればきりなしだが、ひとつの基準としてグアテマラのそれと比較してみると、フィリピンはグアテマラよりも経済的に少し上をいっていて、生活レベルも一ランク高いか?といった感想を持ったが、少なくともグアテマラよりは日本人向きの食事と住居が提供されていたといっていい、、ただし、グアテマラ贔屓でいえば、グアテマラスペイン語を学んで生活するとしたらフィリピンの2/3の費用で足りること付け加えておきたい、、なので、それなりというか、まぁまぁだったということなのだが、フィリピン留学生活のあれこれについてはもう少し多面的かつ具体的な記述を日を改め章を改め書いてみたいと思う、、ということで、ここですべての結論を述べるのは早すぎると思うが、真に英語のスキルアップを望んでいる若い人たちには、あくまで本人のmotivationとそれなりの強い意志を持って望むという前提をつけたうえで、非常に有効な場になりうることは確認できたし、また、暇をもてあましているリタイア組みにとっても、若い人たちの一生懸命な姿に触れ、同じ釜の飯を食うという経験もって、決して無駄にはならないときを過ごせるように思えたのだった、、