独歩の独り世界・旅世界

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ウィーン~ヴァッハウWachu渓谷~メルクMelk/Austria 2014,8,17

 相変わらず、お互い無言の行を続けていた、、わたしは朝から、前の晩に洗った二足になってしまった靴下が乾いてないので、ドライヤーを借りて乾かしていた、、この宿は朝食が別料金だったので昨日から何も食べてないツレを一人で行かせて、わたしは前の晩の残りのポテトと、それまでに蓄えてあったパンとインスタントのコーヒーを、たまたまそのホテルがアパートメントホテルといってキッチン付だったので湯を沸かしていれて、朝食とした、、その日の予定は9:30西駅発の列車に乗ればよかったのだが、それも今までのような列車指定のticketでなかったから、それに乗らなければ無効になるというわけでなく次の列車でもかまわなかったので、逆にちょっと油断が生じてしまった、、朝食から戻ったツレに1時間ほど出かけてくるといって、8時頃だったか?また一人で外出した、、わたしはその1時間の間に地下鉄一回券で西駅から6号線、そして4号線を乗りついでKettenbrückengasseという駅まで行き、そこで降りてメダイヨン・ハウス、マヨーリカハウス、そしてたまたまその日は日曜だったので人っ子一人いないナッシュマルクトの写真を撮って、普段の日ならないものはないといわれるウィーン最大?の市場の店店すべてが閉じている間を通って、数日前にそこから乗車した地下鉄カールプラッツ駅まで歩き(といってもその間は一駅で10分くらい)、その間にゼツェスィオーンの写真とカール教会、カールプラッツ駅舎の写真を撮って、そしてまた地下鉄でホテルに戻った、、写真を撮りにいったわけだが、むしろ意味合いは自分の目で見ておきたかった、ということだった、、それで今回ウィーンでチェックしていたところは一通り確認できたのだが、1時間の予定が少しだけオーバーしてしまって、当初9時頃にはチェックアウトするつもりだったのが15分ほど遅れることになった、、そのために9:30の列車も逃すことになったのだった、、

マヨーリカハウスとメダイヨン・ハウス;2枚228_640x427230_640x427

市場<ナッシュマルクト>の入り口?と日曜だったので開いてる店が一軒もなかった市場226_640x427232_640x427

アールヌーボーの拠点となった金色のキャベツ?のドームが有名な分離派会館ゼッエスィオーンとその建物からメダイヨン・ハウス、マヨーリカハウスに続く通り、、
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カール教会とカールプラッツ駅舎(ただし前回記したようにここは駅舎への入り口ではなかった)237_640x427238_640x427


 時刻表で調べるとそのあとにIC546 9:56発というのがあった、、ICはドイツの特急だったからドイツのどこかまで行く国際列車だったと思われるが、オーストリアのticketは別料金を払わずに特急も乗れると聞いた覚えがあったので、念のため駅員に聞いてみるとOKだった、、がらがらのその列車は10時半ころSt.Pölten着、そこからは40分の待ち合わせで11:12発のKrems行きのローカル列車があった、、なので少なくとも30分は街ブラできると思ってツレを駅に残し、ひとりでSt.Pöltenの街を時間ギリギリまで歩いてみた、、確か一両編成だった?そこからのローカル線は田園の中を走って、左手高台のお城を見ているとまもなく川(ドナウ)を渡ってクレムスKremsの駅に着いた、、12時少し前だった、、そこで9:30の列車に乗らなかったのが失敗だったことが明らかになった、、何日か前にウィーン西駅のÖBBインフォメーションセンターで、若い担当者がこちらの希望を聞いて一生懸命調べて作ってくれたタイムテーブルには、そこから11:05のデュルムシュタインDürnstein行きのバスが記載されていた、、何故そのタイムテーブル作成に時間がかかったのかも、そのときわかったのだけれど、そのバスを逃すと次のバスがなかったのであった、、わたしは行けば何とかなるだろう、バスもそう待たずにあるだろうと勝手に思って、そのタイムテーブルは参考程度にしか見ていなかったのが誤りであったのだ、、で、どうするか?ここでも思案に暮れることになった、、

St.Pöltenの駅舎と中心部の広場の教会240_640x427241_640x427


この城はStift Göttweig?Kremsからは結構遠そうだった、、最初は汽車の中から、次は船から
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 われわれはヴァッハウ渓谷というところを船で下る(われわれの場合は上りだった)つもりであった、、そこはドナウ川の両側に点在するお城を眺めながら下る?観光船が出ているということだった、、実はこのヴァッハウ渓谷というところをこの旅の計画を練る前までわたしは知らなかった、、たまたまツレが持っていた小さなポケットガイドに、たった2ページだったが、ごく簡単に紹介されていたのを目にして知ったのだった、、なんでも世界遺産にも登録されていてドナウで最も美しいところという紹介だったので少し興味を覚え、何とかそこを組み込めないかと試案し、クルーズ船のスケジュールを調べ、近辺のホテルを探してみた、、そしてメルクというところに宿を見つけ、その予約が取れたので、どうにかその希望は適えられそうになったのだった、、で、その船はクレムスから出ていたのだけれど、クレムスをでて最初に寄る街デュルムシュタインというところは、その間に点在する街・村の中で最も中世の街並みを残していて散策するにいいところとの記載(その本の紹介は逆コースでメルクから乗船してデュルムシュタインで下船がお勧め、とでていた)に、それならそこから乗船すればいいではないかということで、そのデュルムシュタインというところに行こうとしていたのだった、、が、しかし駅前と駅を出た左手にバス停が何ヶ所かあったが、どれがそこへ行くバス停かも、また表示されている時刻案内もまったく理解できなかったし、客待ちしているバスもバス待ちをしている人の姿も目にすることがなかったのである、、近くにインフォメーションもなく、お手上げとなってしまったのであった(日曜ということもあったが、もしかしたら駅でモタモタしているいる間にバスがでてしまった可能性もあった)、、唯一の頼りは何台かの客待ちしているタクシーであった、、しかしそれでデュルムシュタインまで行くのは距離がありすぎたから、そのときはもうデュルムシュタインは諦め、そのクレムスの船着場まではいくらで行くのか聞いてみた、、いや、歩けば歩けたかもしれないが、その方向も距離も分からなかったからだ、、ドライバーは6€といった、、ここの人たちは外国人観光客からぼろうする気などまったくなさそうだったし、恐らくそれは最低の基本料金くらいに思えたので、ツレの不機嫌もあったから了解して、この旅最初のタクシー利用となったが、ものの5分くらいでクレムスの船着場に着いてしまった、、わかっていれば歩けない距離ではなかったようだった、、そのクルーズは2社の運行があった、、時間はかぶってなかったから、その時間帯はDDSG社でクレムス発13:15メルク着16:05着のticketを買う、、当初デュルムシュタインから乗るつもりだった船も同じ便で、その場合デュルムシュタイン発は13:45だった、、面白いことにクレムス→メルクもデュルムシュタイン→メルクも同じ料金で一人23.7€だったことで、話は飛ぶがその頃にはツレの膝痛の原因が石畳歩行にあったことがわかっていたので、それと合わせてデュルムシュタインにいけなかったことの慰めとしたのであった、、

クレムスの船着場;2枚、1枚目の左手の建物がticket売り場とレストラン・みやげ物ショップ、2枚目は船から撮ったもの248_640x427
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 さて、それでも乗船まで一時間近くあったので、その間に昼食をと思ってticket売り場に併設されていたレストランに入ってみたのだが、ちょうど昼時だったのと、そのレストラン以外に近辺には食べ物屋がどこにも見当たらなかったからか、空いてる席がなかった、、わたしはそんな高そうなところで食事をしたくなかったので、これ幸いにすぐに出て、時間もあったからどこかで何か探してくるといって、街のほうへいってみた、、が、こんな大観光地の船着場のターミナルだというのに、その付近にお店が何もなく、かといって街までは遠そうで、そこまで行く時間はなさそうだった、、そんなはずはないとウロウロしててやっと見つけたのがガソリンスタンドに併設されていたコンビニだった、、はじめはガソリンスタンドに隠れていたからまったく気づかなかったのだが、中に入ればパンもサンドイッチもワインもあったから、船で飲むつもりでワイン一本とバケット風のサンドイッチを調達することができた、、たぶんレストランでの食事の半額以下で収まったはずであった、、それでなくとも船に乗船するとガラス張りの船室はすべてレストランになっていて、何も頼まずにそこに座るのが憚られたので、貧乏人は上のデッキに行くしかなかった、、少し寒くもあったが川風にあたりながらサンドイッチをほおばりワイン一本のみ乾すと結構いい気持ちになってしまったが、船のレストランで同じ量のワインを飲んだとするとどれくらいになったか?コンビニのワインとサンドイッチの持ち込み(あわせて8.7€)は正解のようであった、、

 定刻に出発した船は、上のデッキもそれほど混みあってはおらず、下のデッキやレストランも空席がかなりあるといった感じで、地元、ドイツ・オーストリア人が8~9割がた?ま、しかし大方はワインが入ってたからか、なかなか気持ちのよい遊覧だったからか、天気も景色も悪くなく、みんな陽気にはしゃいでいた、、ま、こういう飲みながらのクルーズは確かに最高である、、ついついラインの川下り(上り?)と比べてしまうが、両岸のお城やブドウ畑、教会のある村々の風景は甲乙つけがたかったのと、もちろんライン川のときも飲みながらというのは可能だったと思うが、そのときは一人だったし寒かったりで、そんな余裕がなかった、、その点今回のほうが季節もよく天気に恵まれて、そしてたまたまワインを持ち込めたので、それ故にわたしの経験だけでいえば今回のほうが勝っていた、、乗船時間3時間、ドナウ川クルーズは十分楽しめたし、楽しんだのであった、、それはわたしだけでなく、ワインのおかげかドナウ川のおかげか?少なくともツレの仏頂面は消えていた、、そして降りたところの宿を予約しておいたのもよかったかと思う、、思ったより時間のかかる道のりだったが、文句をいわず宿までついてきた、、

クレムスの街252_640x427

ブドウ畑と山の上の城255_640x427

ここから乗船しようと思った街デュルムシュタインが近づいてきた;2枚257_640x427258_640x427

デュルムシュタインの船着場259_640x427

行き交うBrandner社の船?逆行の船もけっこうあり、、
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シュピッツSpitz(比較的大きな街)付近;2枚263_640x427266_640x427

シュピッツの船着場267_640x427

遠ざかるSchwallenbach(?この右岸の村は寄ってなくて、どこか不明)、他3枚269_640x427268_640x427272_640x427274_640x427

Aggstein城?275_640x427

シェーンビューエルSchloss Schönbühel城;2枚279_640x427280_640x427

メルク修道院が見えてくる、、283_640x427

その前に対岸の街Emmersdorfに寄る284_640x427

メルクの船着場286_640x427



 最初に調べたとき、どうやらÖBBはウィーン(列車)→メルク→メルク修道院(入場券)→クルーズ船→クレムス(列車)→ウィーンという周遊割引ticketを販売してて、ウィーンからの日帰り観光コースとして人気があるというようなことを聞いていた、、なのでメルクというところに宿泊地施設はがあるのか?あっても少ないのではないか?希望日に空きがあるだろうか?といった心配があったが、これもたまたまだったと思うが、それほど高くないいわゆる民宿レベルの宿が一軒空いていて、そこを予約できたのは幸運だった、、そのとき同時にザルツブルグの宿を探していたのだけれど、むしろこちらのほうが適当な、というか安い宿が残っておらず、どうしようか迷っていたところだったので、この宿を決められたことによって、次の日のメルクMelk→ザルツブルグSalzburg(半日)→ベルヒテスガーデンBerchtesgadenというルートでうまく繋げることができたのであった、、で、メルクもそりなりの観光地で、そこには前述のメルク修道院というのが高台にお城のように聳えていた、、下船後桟橋から歩いて15分、街の中心にあった宿にチェックインして早速街に繰り出す、、宿から出るとそこは街の中心でオープンカフェが並び、そこでビール・ワイン・カフェ・アイスクリームを楽しむ寛いだ観光客で賑わいをみせていて、それほど大きくない街は、そういう意味でまさに観光地の雰囲気を濃厚に醸しだしていた、、特に必要はなかったがインフォメーションを訪ねると、そこは日曜で閉まっており、そこから地区教会(?Stadtpfarrkirch)の脇を通ってメルクの駅までいってみた、、ちょっとした上り坂になっていたので教会のところで待たせて一人で駅の下見、といっても宿から駅まで何分くらいかを知りたかっただけだが、それでもこの上り坂かあるから、ま、10分くらいかかることがわかった、、で、教会まで戻って今度は反対側のメルク修道院の登りにかかったが、そこは何とかついてきて、それでも下から15分、こちらの登りはきつかったのではないかと思う、、残念だったのはメルク修道院の庭園は時間切れで入れず、そこからの展望を眺めることはできなかったこと、その代わり修道院の中の教会は無料で見学できたのだった、、その夜の夕食は宿のレストランでとった、、ほとんどの宿泊客はそこで食事していたようで、オーストリア以外の人たちが多かった、、そのとき頼んだのは、ミニステーキ、ベイクドポテト、サラダをそれぞれ一人前と、ワインの大グラス二つで、いずれも安くてうまかった(特にポテト!!)、、そういえばどういうわけか他ではほとんどビールだったが、オーストリアではわれわれはワインしか飲んでいなかった、、ワインが安かったからであろうか?、、で、そのワインのおかげか疲れのためか、その夜も早く眠れたのだけれど、シャワーのあとの着替えがないのが、なんともやりきれなかった、、それにしてもウィーンもSt.Pöltenもここメルクも、日曜日だったので開いているお店は、みやげ物屋やレストラン以外まったくなかったのであった‥、、

宿の前から城のように聳えるメルク修道院287_640x427

街の中心教会前広場288_640x427

メルクの鉄道駅289_640x427

メルク修道院の中庭291_640x427

メルク修道院内の教会の天井画は必見?294_427x640295_640x427

メルク中心部の通りのひとつだが開いてる店はなかった
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