独歩の独り世界・旅世界

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ザルツブルグSalzburg/Austria~ベルヒテスガーデンBerchtesgaden/Germany 2014,8,18

 ザルツブルグもわたしにとって初めての街だった、、なのでここも最初から、是非寄ってみたいと思っていたが、コースづくりしている段階でホテルがとれなくて、最終的には飛ばそうかと思ったところでもあった、、それが前回記したように、その前後にメルクとベルヒテスガーデンの宿がとれたことで、ま、半日だったが、その移動途中に寄れることになったのだった、、で、わたしはまずメルク→ザルツブルグの汽車のticketを、オーストリアもドイツに倣って早割りticketサービスを導入していたから、online で二人で28€という安さで取得してあった、、ただしそれは特急の指定であったから(Amtetten~Salzburg間の)列車は限定されていて、それに乗るためには遅くともメルク発8:19のローカル線に乗らなくてはならなかった、、ということは、前日チェックして宿から駅まで10分くらいだったから、ま、8時にチェックアウトすれば間にあいそうだ、ということであった、、

 が、実際は朝食は7時からと前の日に聞いたので、我々は朝が早いから7時にはそのダイニングルームに顔をだすと、まだ他の客は誰もいなかったが、そこのオヤジ(オーナー)が、どうぞ、どうぞと愛想よく迎えてくれたので、まずは宿代の清算をして朝食をいただき7:40ころには宿を出て7:50には駅に着いていた、、なので一本早い7:58の電車(列車?)に乗れて、がらがらのローカル電車は、8時半にはAmtettenというところに着いた、、そのAmtettenという駅であとから来るIC860に乗り換えて、ザルツクブルグ着は10:48だった、、つまりメルクの街から3時間でザルツブルグに着けたのだった、、もっともほとんどの特急はウィーン~ザルツブルグ間を2時間20分で結んでいたのだ‥、、

Amstettenまではドナウ河畔を行き、車窓も悪くなかった;2枚301_640x427303_640x427

Amstetten~Salzburg;3枚306_640x427308_640x427309_640x427Salzburgに近づくと山が見え始めた



 だから午前中にザルツブルグに着いたのだけれど、この街もツーリストに人気のある街で駅のインフォメーションはたいへんな混みようだった、、まず地図をもらい、旧市街への行き方、そして一日券の情報をもらうが、一日券よりザルツブルグカードがお得だと薦められてしまった、、それによるとすべての交通機関が無料になるだけでなく、郊外にあるザルツブルグが一望に見渡せるUntersbergという山1853mまでいくケーブルカーや現存する城の中では中欧最大といわれてるホーエンザルクブルク城へ登るケーブルカー、モーツァルトの生家やモーツアルトの家等々が無料になり、かつほとんどの史跡・博物館の入場料が無料または割引になるとのことだった、、少し迷う、乗り物一日券は3.4€、一方ザルツブルグカードは一日の場合26€(二日券は35€、三日の場合41€)だったからである、、で、決めかねていると後ろが長蛇の列になっていて、考えてからもう一度きてくるようにいわれてしまった、、慌てて、あと二点だけ確認してその場を去る、、ベルヒテスガーデン行きのバス乗り場ともう一点はみやげ物でない普通の雑貨等を扱う商店街はどこかということだった、、その二ヶ所を地図上に記してもらって次に荷物預かり所へ行く、、そこはロッカーではなく、人の手による荷物預かり所だった、、そこもたいへんな混みようだったが、それでもむしろロッカーより好ましいなと思っていると、そこのおじさんに予想もしないことを言われる、、何とその日荷物預かりは無料だというのだった‥、、どうしてなのかわからなかったが、ありがたくお願いした、、そして、もらった地図を見ながら、一日券かザルツブルグカードにするか検討するつもりで駅前あたりのカフェを探したが、ちょうどマックがあったので、昼時でもあったからそこでフィレオフイッシュを一個とコーヒー二つもらって、それを昼飯代わりにした、、そして、結論的にはザルツブルグカードは日数・時間に余裕がある人にはお得かもしれないが、われわれには高すぎるし無駄になるだけに思えたので一日券を購入することにした、、が、結果的には、それさえ無駄たったかもしれなかった、、

Salzburg中央駅312_640x427

 そういう意味では我々はちょっと特殊な旅行者だったかもしれない、、せっかくのご馳走を前にして、いらないといってるようなもんで、ザルツブルグという観光地の名所・旧跡を外から眺めはしたが一ヶ所も中を覗くということがなかったからだ、、ザルツブルグもツレのもっていた簡単ガイドブックに若干ページが割かれていたし、ツーリストインフォメーションで地図ももらっていた、、そこには前出のモーツァルトの家とかホーエンザルクブルグ城のほかにもレジデンツとか祝祭劇場といった入館料のかかるところがいくつかあったが、すべてパスしてしまったからである、、ひとつには時間的な余裕がなかったからでもあるが、そもそもは興味と関心の薄さであって、猫に小判を承知していたからでもあった、、ま、それはここだけでなく随所でその傾向にあったから、我々の旅の特徴のひとつだったかもしれない、、ともあれそういうことでザルツブルグ旧市街へ行くために乗り物一日券を取得したのだけれど、結局それは旧市街の往復のためにバスを2度使っただけだった、、ならばバスの一回券を2回(一回券;1,9€)買ってもたいして変らなかったということだった、、それでも世界遺産の旧市街には2~3時間いたと思うが、大方は歩きまわれたのであった、、

 その約3時間のうちの最初の1時間は、駅からバスで旧市街の旧市庁舎前までいって、そこから観光客で溢れるその界隈を廻って、レジデンツ広場、大聖堂Dom、そしてモーツァルト広場辺りをウロウロした時間で、そのあとの1時間は例によってツレをモーツァルト広場に残し、ひとりでホーエンザルツブルク城塞に登っていった時間だった、、もちろんわたしはその広場から歩きで最初ノンベルク尼僧院というところまで登って、街とは逆側の郊外の眺めを確かめてから、城の入り口に向かったが、その辺りは観光客の姿は稀であった、、そこから少し登ると城の入り口があったが、このときは時間的にパス、そしてさらにお城の裏側にあたるRichterhöheという展望台までいって引き返した、、山道歩きのようなものだったから、それでたっぷり1時間かかってしまった、、それからの1時間は旧市庁舎辺りから続くショッピングエリアと聞いていたゲトライゲガッセ(Getreidegasse,そこにモーツァルトの生家というのがあった)という、最も人通りの多い通りをブラブラしたが、そこはブランド品を扱う高級店ばかりで、わたしが探しているようなお店は一軒もなかった、、そこからカラヤン広場・馬の水飲み場、祝祭劇場といった辺りをチェックして、最後に両側の欄干が鍵で覆いつくされているマカルト橋(Makartsteg)を渡って、バスでザルツブルグ中央駅に戻ったのであった、、

レジデンツ広場;2枚342_640x427315_640x427

モーツァルト広場とモーツァルト316_640x427

ノンベルク尼僧院脇から南方向を望む319_640x427

城の下からDom大聖堂と旧市街322_640x427

歩きで登る人のための城の入場門;左下
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Richterhöhe展望台からホーエンザルツブルグ326_640x427

旧市庁舎付近の小路とゲトライデガッセ
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馬の水のみ場とその向こうが祝祭劇場338_640x427

左が聖ぺーター教会?後ろがお城、右が祝祭劇場341_640x427

ザルツァッハ川にかかるマカルト橋の欄干はいつまで鍵の重みに耐えられるか?後ろは旧市街全景

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橋を渡ったマカルト広場前にモーツアルトの家348_640x427


 ベルヒテスガーデンBerchtesgadenに行くバスはマックの横からでており、30分に一本くらいあった、、で、1時間後16:15のバスに乗ることにして、その1時間で今度は駅前のショッピングビルやスパ(コンビニのSPAがオーストリアハンガリーでけっこう見かけた)、少し離れたところにあった商店街を軒並みチェックし始めた、、しかしわたしの探しているものを置いている店はなかった、、いや、正確にいうとメンズを扱っている店が何軒かあってそこには男性用のアンダーウェアも置いてあった、、ところが、それもいわゆるブランド物?わたしのイメージする価格の5倍くらいしていた、、ここには衣料品・生活雑貨を扱うスーパーのようなところはないのだろうか?と怒りに近い想いで、それでも駅から300m圏内くらいを歩き回っただろうか?、わたしの納得する価格でそれは売られていなかったのだった、、この際、価格がどうのこうのといってる余裕はなかった、、それこそベルヒテスガーデンにいったら余計その類の店がないのは明らかだったから、悔しいけど2枚15€の下着を買わざるを得なかったのだった、、

 ザルツブルグ~ベルヒテスガーデンのバスは、一人5.5€で45分、17時にベルヒテスガーデンの中央駅に着いた、、ベルヒテスガーデンはすでにドイツ領内で、ザルツブルグからベルヒテスガーデンへ鉄道でもいけたが、それは遠回りで、例えばDBでその区間を検索するとこのバスしかでてこなかった、、その道沿いは、ザルツブルグ郊外の山間部となって、観光施設、宿泊施設、そしてハイカーや観光客を多く目にし、最も顕著だったのはマイカーで、ベルヒテスガーデン駅の手前15分くらいからは渋滞でほとんど動かない状態だった、、着いたところのベルヒテスガーデンというところも、いわば観光の拠点、登山基地といった感じで、駅前には宿泊施設が多く見られた、、その一角にツーリストインフォメーションもあったが、そのときは閉まっていた、、われわれはたまたまその駅前の一軒の宿に空室を見つけ予約してあったが、それも偶然というか、やっと見つけた一部屋で、ここは最も宿探しが難しいところであった、、なので今回日本から予約していったホテルの中では2番目に高い部屋となったが、それでも何とか確保できただけでもましだったかもしれなかったのだ、、

ベルヒテスガーデンまでのバスの車窓から350_640x427

ベルヒテスガーデン駅付近353_640x427

ベルヒテスガーデンの中心のある高台へ向かう道から駅方面;2枚
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 そんなことでわたしはこの地がかなり人気の観光地であることを知ったのだけれど、そもそもこの旅を計画する前までは、ここもわたしの知る場所ではなかったのだった、、しかしそのときは盗っ人氏に持っていかれて手元になかったけれど、計画時に参照していたドイツのガイドブックにはちゃんと載っていて、周知の通りドイツには、いわゆる****街道と名のつく観光コースが7つもあるのだが、そのうちの4つがドイツ南部にあって、しかもそのうちの3つ、即ち古城街道、ロマンティック街道、アルペン街道はいずれもバイエルン州を通っていて、このベルヒテスガーデンというところは、そのアルペン街道の基点となっているところだったのだ、、アルペン街道は、このベルヒテスガーデンから西へオーストリアと国境を接するドイツ南部の山岳地帯をガルミッシュ・パルテンキルヒェン<Garmisch Partenkirchen>とかフッセン<Fussen>を通ってリンダウ<Lindau>までをいうようだったが、必ずしもそのルートは道路ですべてが結ばれているわけではないようだった、、ということで今回もちろん全ルートは無理にしても、その一部に少しでも足跡を残したいと思っていたわたしは、この地を知りこの地に宿を求めたのであった、、それは次の日ここからフッセンまでがちょうどよい距離に思われたからでもあった、、

 そういう意味では駅前の川の流れが渓流の速さ、ちょっとした田舎街、山間の街といった感じで、似たような風景を日本でよく知っていたので、とても親しみを覚えた、、宿はほんとに駅前、駅から1分のところにあって、すぐにチェックインして、まだ明るかったので、この街の中心にでかけてみた、、なんでも城があるとのことでその方向の高台に向かう、、ま、歩いて15分のところ30分かけていったが、城というのか、教会があって広場になっているところがあった、、そこは人もまばらであったが、通りひとつ隔てたところが、いわゆるレストラン街?オープンテラスの店々のテーブルが路上に並び、楽隊の演奏(チロリアン?)があちこちから流れ、ほとんどはツーリストと思われる酔い客で賑わう一角となっていた、、ま、ここはすでにドイツで、ドイツらしい盛り場風景ともいえるのだった、、我々はそこからホテルまでが遠かったのと帰りの下り坂を思うと、そこでの飲食は諦めるしかなかった、、ゆっくり坂を下って戻り、駅前に見つけてあった中華料理屋にいってみた、、そこは思ったより安くて、付け合せとスープがついた中華定食ともう一品、あとはピールで久々の中華に満足することになった、、そこも宿から1~2分のところだったから事なきを得たが、そこを出るとポツリポツリときていた、、少し寒くなってきてツレにもわたしにも重ね着する服の予備はなかったが、わたしは何日かぶりに着替えができたのであった‥??、、

街の中心にある教会Sitiftkircheと教会前広場354_640x427

その広場に面した、もしかしたらこれがSchloss城の一部?358_640x427

この通りの先が次の写真に続くレストラン街359_640x427

オープンテラスのレストランはほとんどが観光客??360_640x427