独歩の独り世界・旅世界

他のサイトに書いていた'独歩の独り世界・旅世界'を移転しました

2014の旅 9 , 一週間の中休み<2>サンチヤゴ(Santiago Atitlan)

 詳細を記すとキリがないし描写力も乏しいので却って面白みが半減するかと思い、記憶にあるところだけの大まかな粗筋報告となってしまうのだが、いずれにしろ、実際の人間(わたしのこと)が相当古いのと元々面白くない性質だから面白い旅はできないし、したがって面白い報告も文章も書けないことになる、、あー!!、自己嫌悪(という勢古浩爾氏の本を面白く読んだ記憶あり)、自閉症になる所以である、、ということでこのブログもなかなか先に進めなくなっている、、

 さて、パナの続きの話である、、実は次の日からの数日はMさんと二人だけの旅となった、、バカなわたしは喜々としてAtitlan湖のガイドを買って出たのだけれど、いまひとつ決定打は撃てなかった、、かえってもう一人いてくれたほうが旅は気楽になったかもしれない、、その頼りのT君とは、次の日の朝彼は同じ道を通ってAntiguaに戻るというので、エルソルで別れ、われわれはトゥクトゥク(世界中で走っているオート三輪タクシーとでもいえばよいのか?)でサンチャゴドッグ(Santiago Atitlan行きのボート乗り場)に向かった、、やはりこの距離は(歩くと30分くらい?)一人ならたぶん歩いたと思うが、一人5Qのトゥクトゥクは決して高いわけではなかったのだから‥、、《ついでにこれまでかかった費用について(今回のバナ旅行)参考までに若干記しておくと、、Antigua~Panaバス代36Q(前にも記したが今回の旅では1Q=約13円)展望台~Panaバス代2Q、ピックアップ;エルソル~サンアントニオパロポ~パナ市街、各間一人5Q、トゥクトゥク;パナ市街~エルソル、一人5Q(トゥクトゥクは市街は一律一人5Q)、、以上が交通費の目安、、エルソル宿代、ドミ(ここのドミはきれいなことで知られている)60Q、個室は泊まったことがないので記憶にないが100Q以上、、ただエルソルはまったく日本風の湯船があって、しかも湯は天然温泉、&コーヒー紅茶がフリーなので、ここはお得感あり(なのでリピーターも多いし、欧米人の宿泊者も多い)、、市街の安ホテルは50Qくらいからあって上はキリナシ、、飲食に関してはエルソルの和食弁当は40Q(うまかった)、花食堂のマグロ丼は60Q(ご飯大盛りプラス10Q)ビール20Q、お店で買うBrava(安いビールの銘柄)は5または6Q~(店によって違う、Galloはもう少し高い)、クロスロードのコーヒー10Q~、街での食事は30Q~、、だいたいこんなところか?ということでアンティグアからのPanaエルソル一泊の旅を想定した場合、安く上げるなら交通費は最低で70Qくらいから、宿代60Q、食事代ビール飲んでマグロ丼食べたら80Qプラス朝昼で50Qくらい?、ま、300Q(4000円くらい?)あったらわれわれが味わったレベルの贅沢な気分には浸れると思う‥??》、、で、わたしはサンチャゴドックまでのトゥクトゥクのドライバーにサンチャゴまでのボート代はいくらか一応聞いてみた、、サンペドロまでは何回も利用していたから25Qでいけるのはわかっていたが、せっかくだからこの日サンチャゴ経由でサンペドロに行くのはどうかとMさんに提案しOKをもらっていた、、で、これまでパナ~サンチャゴ間のボートは利用したことがなかったのと、このあたりのボートは外国人旅行者には別料金を設定していて、少し高めにいってくることが考えられたので現地人価格を聞いてみたのだった、、そして案の定、ボートに乗る際にその料金でもめることになったのだった、、

 サンチャゴ(Santiago Atitlan)については、これも以前に紹介している(トラベルコに書いていてそれ以上の情報は新たにはないが)ので繰り返しになるかもしれないが、ここも12あるアティトゥラン湖の湖畔の村のひとつでPanaに次ぐ規模の大きな街であった、、住人はトゥトゥヒルTzutujilで現在グアテマラインディヘナ人口比率で6番目に多い話者を持つトゥトゥヒル語族の街としてはナウワラ(Nahuala)と並ぶ、あるいはもしかしたら最大の街だったかもしれない、、その証にここはトゥトゥヒル独特の鳥が刺繍された、それは見事なウィピルをほとんど全員が、そのアイデンティティとして着用していることにそれが現れているように思う、、それはそのあと訪れるサンペドロとの対比という意味でも、またサンチャゴの素敵な民族衣装だけでも見てもらえたらと思って、たぶん事前情報は何ももってなかったMさんにサンチャゴ経由を薦めた理由だったのだけれど、そこへ行くボートに乗る前にちょっとしたトラブルが生じてしまったのであった、、そのボートの船長なのか呼び込みかわからなかったが、一応いくら?と聞いてみたら30Qといってきた、、その前にトゥクトゥクのお兄ちゃんに聞いていた額は25Qだった、、こういう場合、事前に聞かないでいた方がよかったかもしれない、という考え方もある、、そしたら言われるままに30Q払ったであろうし、そうするしかなかったであろう、、あとから知ったとしても5Qの差ならとやかくいうこともなかったであろう、、だが、事前に情報を入れてしまったので、なかなか、ハイ、そうですか、とはいかなくなってしまった、、が、トゥクトゥクのお兄さんに聞いたとはいい難い、、で、わたしは、そんなはずはない、前に乗ったときは25Qだったとゴネた、、お互いの主張は平行線になった、、埒があかない、、で、ひと芝居をうつ、、Mさんに他の船を捜してくれと頼んで探しにいく振りをしてもらった、、ま、それで折れたかどうかはわからないが、彼は他の人には内緒でといって25Qでの乗船を許可してくれた、、その後から乗ってきた外国人から30Q取っていたから、やはり外国人料金は30Qだったかもしれないのだけれど微妙なところだ‥??、、

 Pana~Santiago間はPana~SanPedro間と同じくらいの距離で高速艇は30分で着く、11時にはSantiagoに上陸していた、、わたしにとっては3~4度目の地であったから、ツーリストにまとわりつくプライベートガイドやトゥクトゥクの勧誘は一切無視し船着場からパルケセントラル(Parque Central;中央公園?)に向かう、、その道沿いは、これもサンペドロと好対照になるところで、サンペドロの場合はほとんどみやけ物屋はないのに、サンチャゴは沿道中ほとんどがみやげ物屋か飲食店でほとんど観光客相手の店が軒を連ねている、、ここの市は金曜で、その日はパルケ周辺は露店・屋台で埋め尽くされ身動きできないほどの人で賑わうのだが、この日はパルケの市庁舎前が人だかりで何か開催されているようだった、、スペイン語かトゥトゥヒル語か、いずれにしろ理解しがたかったがマイクを通して演説か解説がなされていた、、どうやら街の長老会議が公開で開かれていて、それに住人も参加しているといった感じであった、、この日は日曜日でもあったから教会もあふれんばかりの人で込みあっており、この日のパルケ周辺も金曜に劣らない賑わい、住民総出といった感じのサンペドロでは見られない活気というか盛り上がりが感じられた、、ま、しかしサンチャゴも見るところといえばこのパルケ周辺しかなく、しばらくうろついて戻ることにしたが、ふとマキシモンの話をしてみた、、というのはここはマキシモンでも有名だったからである(Maximon<またはSan Simonとも呼ばれている>についても以前に書いてるので繰り返さない)、、そのローカルな信仰を知っている?とMさんに聞いてみる、聞いたことはあるが見たことはないとのこと、しかし興味がありそうだったので行ってみることにした、、その場所は少し遠くてわかりづらかったのでトゥクトゥクを利用したが、思いもかけずそれが正解となった、、というのは以前いった記憶のあったところと場所が変わっていたのである、、今回でマキシモン詣では3回目だったが、3回とも場所が違うということは、一年おきに祀る場所(預かる人;cofradia)が変わる?、どうやら持ち回り制になってるのではないかということがわかる、、そこで10Q払って写真を撮らせてもらった(わたしはケチって金を払わなかったので今回は撮っていない、しかし観光客はけっこう訪れるようで、ま、ちょっと風変わりな偶像なので写真を撮る価値はあると思う)、、その場所は桟橋から近かったので昼飯の食えそうなところを探しながら歩く、、

 しかしこのときのレストランはハズレだった、、特にここがお勧めというところを知らなかったので、みやげ物屋の呼び込みに適当なメシ屋はないかと聞いて、教えてもらったところは凡庸な、何の変哲もない、しかも客が一人もいないところだった、、メニュウもありきたりのものしかなくMさんはPollo(ポヨ;鶏肉)、わたしはCarne(カルネは一般的な肉を意味するがレストランの場合はたいてい牛肉のこと)とどこにでもあって、ま、無難なものを頼む、、少し時間がかかったが急いでいたわけでなかったから、それはよしとしよう、味は凡庸、ところが勘定の段になってメニュウにあった値段より高いことをいってきたのだった、、ま、日曜とはいえ、ほとんど客がいないのだから経営は厳しいのだろう、、外国人ということで少し上乗せした値段をいってきたので、われわれはメニュウ表示と違うではないかと猛烈に抗議し、もちろん余計に払うことはなかったが、料理の味はともかくとしても後味の悪い思いをすることになる(メニュウ表示は25Qだったが30Qといわれる、ポートと同じだ)、、ポートにしろレストランにしろ、あるいはチキンバスも油断しているとぼられるよとMさんには説明したのだけれど‥、、

<写真説明、以下>Santiago Atitlanのパルケセントラル(中央公園)、市庁舎の前に人だかりあり(写真2枚目)その向こうに見えている山がVolcan San Pedro(山の反対側がSan Pedro)018_640x480_3

この街は住民参加の市民政治が行われていると聞いたことあり、たぶん街のお偉方がひな壇に終結している?

011_640x480

民族衣装の男性はグアテマラでも減少しつつあるが、ここの男性は着用率が高い、、013_640x480_2

パルケセントラル正面に位置するカテドラル(カトリックの教会)はこの日日曜でものすごい混雑振り015_640x480_2

ここの女性の民族衣装は素晴らしく、またほとんど100%の着用率、それがTzutujilの証、アィデンティティとなっている019_640x480

 

  サンペドロ行きのボートがでると呼び込みに促されて、あわててボートに駆け込む、、もちろん船代を確認しながら、、どうやらそれも高速艇だったので25Qに文句はつけなかった(たぶんこれも外国人料金と思われたが)、、もっと大きな大型船は時間がかかる分安かったのだけれどタイミングの問題である、、サンチャゴ~サンペドロ間はこれまで何度も乗っていたが、今まで経験したことのないほど波が高く、小型の高速艇は揺れに揺れた、、それでもなんとか30分ほどでサンペドロ着、、ちょうど14時頃だった、、‥

《本当は今回タイトルを‘サンペドロ’として中休みの旅はこの2で終わらすつもりだったが、なかなか書き進めなくてつまらないことを書いていたら逆に長くなってしまって、終止がつかなくなってしまった、、で、次回‘サンペドロ’を書くことにして今回は‘サンチャゴ’に急遽変更したのだが、最初に引いた勢古浩爾二の‘ああ、自己嫌悪’のなかで池田昌子(哲学者?)の文を評して駄文、駄文、と言い放つヶ所あり、それを思い出してしまった、、まさに、ワレ駄文しか書けずである、、ちなみに彼は自己嫌悪という行為(表現)は自己欺瞞と烙印を押しているがまったくその通りだと思う、、この本はわたしの文章とは違ってたいへん面白いのでおススメである、、》