独歩の独り世界・旅世界

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グアテマラ国内の旅 9)エルサルバドル その2,ホヤデセレンJoya de Ceren 他

 エルサルバドルはそれほど大きい国でなかったから(中米でもっとも面積が小さい)、行こうと思えばどこでも日帰りができそうであった、、が、特に行ってみたいところがあったわけではない、ここの国の第二の街サンタアナSanta Anaには行くつもりだったが、それはグアテマラへの帰り道に寄れそうだった、となるとあとどこか面白そうなところといえば、いくつかあった古代遺跡くらいしかなかった、、そのうちのひとつホヤ・デ・セレンJoya de Cerenという遺跡が何でも中米のポンペイ、つまり火山の噴火で埋もれてしまったマヤの村落跡として有名らしかった、、いずれにしろサンタアナもホヤデセレンも他の遺跡もすべては首都サンサルバドルより西に位置し、今回の旅ではそこより南下(実際には南東なのだが)つまりニカラグアコスタリカ方面までは足を伸ばすつもりがなかったから、そういう意味ではここサンサルバドルが折り返し地点でもあった、、で、そのサンタアナに行くにも遺跡に行くにもそのためにはまずサンサルバドルに三つあったバスターミナルのひとつ西バスターミナルへ行く必要があった、問題はここにあと何泊するかであった、、

 その朝、漠然とまだ予定が定まらないままホテルをチェックアウトしてしまった、、とりあえずその西バスターミナル近辺のホテルに移ろうと思ってのことだった、、で、もしホテルが見つけられなかったとしてもそのときはそのままサンタアナに行ってしまうことも考えていた、それらの遺跡は少々戻るがサンタアナからでも行くことができたのだ、が、厄介だったのはそのバスターミナルへ行くのが難しかったのだった、市バスは27,34番が、ミニバスならR4かR100がそこへ行くとホテルの人から聞いていたが、肝心のバスルートや乗り場を聞き逃していた、、だからホテルを出てからその界隈を1時間近くもうろつくことになってしまった、人に聞いたりもしたが、なかなか通じなかったり間違えて教えられたりで途方にくれる、最終的にはかなり広い通りの西方向へ行くバス乗り場で待っているわたしをR4のドライバーが拾ってくれてたどり着くことができた、、そのミニバスは0,25ドルという安さであったが、それでも20分くらい街中を走ってやっと西ターミナルに着いたのだから、歩いていける距離ではなかった、、ターミナルは各地へ向かうバス、乗客、簡易食堂や商店でごった返していた、バスターミナルのゲート番のような人にこの辺にホテルがあるか聞いてみる、二つあると教えてくれる、一つはターミナルを背にして左、もう一つは右だった、、最初に左に行ってみた、部屋は空いていたが奇妙なことをいってきた、そこは時間で料金設定しているとのこと、つまりまだ朝9時ころだったので、その時間から借りると結構高くついてしまうことがわかった(後で知ったことだけど、この手の安宿が多かった、エルサルのラブホだったのだろうか??)、もう一軒に行ってみた、そこは一泊10ドルで部屋は空いていた、ここもひとつ奇妙なことがあった、そのホテルが今朝チェックアウトしたホテルと同じ名前だったのだ(昨日のプエルトバスターミナル近くにあったのがⅡで西ターミナルのほうがⅠ)、、聞いてみるとオーナーが同じだといっていた、で、そこに決め、荷物を置くと早速ホヤデセレンに行ってみることにした、、バスターミナルから108番のバス、オピコOpico行きに乗れと教えてくれた、

 051_640x480西バスターミナル

 そのバスは結構本数が出ているようで、ほとんど待たずに発車した、サンタアナに向かう道だったからパンアメリカンハイウェイ・国道1号線だったと思う、片側2車線のかなりいい道を飛ばしていく、途中で右折し、サンサルバドルから約1時間、ホヤデセレン遺跡の前で下車、、この遺跡はそれほど広くなく、というかすべてをまだ完全に発掘し終わっているわけでなかったから、4ヶ所の発掘場所を見るのに30分もかからなかった、、昔の住居の壁の構造が現代の鉄筋と同じ、たぶん竹を使った竹筋構造?は興味深いものがあった、、ざっと回って一休みに売店に飲み物を買いに行く、何せ暑いところであった、、と、その売店の前の休憩場所にどうみても日本人らしい年配の方がいた、よく見るとどこかであったおっさん(失礼、人のことは言えない、相手から見ればわたしもおっさんです)、この旅に出る前にアンティグアの田代で同宿だったS氏だった、、ちょうどわたしと同じ年くらいで、やはりリタイア組みだった、、彼も昨日サンサルバドルに着いたといっていた、たたどうやらグアテから直通で来たようなこと、そしてここからはさらに南下する予定だともいっていた、、ま、ご同輩 !お互いに健闘を祈る !!、ってことでビールで乾杯したかったのだけれど、あいにくそこにビールは置いてなかった、、で、その日の予定を聞くと特に決めていないとのこと、わたしがこのあと、この近くにもうひとつサンアンドレスSan Andres遺跡というのがあって、たぶんそこまで行けそうだけど、どうですか?と誘ってみた、、即座OKしてくれたので、そこの事務所で行きかたを聞いて、日本の老人?二人またバスに乗ってサンアンドレス遺跡に向かう、、

038_640x480ホヤデセレン、上・下 035_640x480
032_640x480ホヤデセレンの博物館

 
 詳しい地図は持っていなかったがどう見てもそこは近そうだった、で、ホヤデセレンの事務所で聞くと、この前を通るバスで先ほど右折した国道まで出て、そこでサンタアナ方面のバスに乗り換えればすぐとのことだった、実際それは思ったより簡単にそこまで行くことができ、こちらのほうはグアテで見たのと同じような野外の、ピラミッドやグランプラザがあるマヤ遺跡だったが、ここもすべて発掘し終わっているわけではなかった、、が、そこはとても管理が行き届いた公園遺跡で、広々としてとても気持ちのよいところであった、、不思議だったのはたまたまそうだったのかもしれないがホヤデセレンは地元の観光客や外国人ツーリストも結構来ていたが、サンアンドレスのほうはわれわれ以外に入場者を見かけなかったのだ、誰もいない眺めのすばらしい草地で休んでいると吹き抜ける風が心地よかった、残念だったのは、ちょうどお昼ころであったがそこでもまともな食事もビールも無理そうだったこと、で、急遽サンサルまで戻ることにして、バスを待つ、最初に来たのはミニバスでサンサルバドルまで行くとのこと、値段はほとんど変わらず(少し高かったか?)バスより早く西ターミナルに着いた、彼のホテルは東バスターミナルの近くだといっていたから、どうやってここまで来たのか聞いてみると、やはり彼もバスがつかまえられなくてタクシーで来たといっていた、二人ならタクシーでも知れたもんだったが、わたしもセントロに行くバスがどの道を通るのか知りたかったのでバスで行こうということになった、、ちょうどミニバスを降りたところに34番のバスが来た、0,2ドルでセントロまで行けた、二人とも見覚えのある辺り、カテドラルの近くで下車、レストランを探す、が、なかなか適当なところがない、やっと見つけたところはビールを置いてなかった、、しばらくビール、ビール(スペイン語てはセルベサcerveza)と叫びながら探し回る、で、やっとビールがおいてあるところを見つけるのだが、それはわたしが昨日食べたトルタスの屋台であった、、ここは屋台が数軒並んでいてどこもビールを置いていた、いったいどうなっているのか(ビールを置ける基準が)わからなかったが、そんなことよりともかく喉がカラカラだった、、まずは乾杯し偶然の再会を祝す、こういうこともある、、でかいトルタスを昨日と同じ半分づつにし、喉が潤い腹が満たされたところで彼とは別れた、、

サンアンドレス遺跡040_640x480                              044_640x480047_640x480
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 その日は日曜日だった、、バス乗り場もルートもだいたいわかったし、昨日巡ったあたりをもう一度うろついて、インフォメーションセンターの場所を確かめ(日曜だから開いてなかった)34番のバスで西バスターミナルまで戻る、ホテルに戻ってシャワーを浴びて洗濯、この部屋はテレビつきでテレビで闘牛(たぶんメキシコ)の中継をやっていた、それを見ているうちに少しうとうとする、、夕食にバスターミナルに出かけてみる、驚いたことにまだ7時だというのに、もうほとんどが店じまいしている、ホンデュラスと同じだ、そういえば昨日セントロから歩いて戻るころもほとんど店は閉まっていた、、一軒だけ開いていた食堂で、ここはホンデュラス方式に近く、いろんな料理やププサを選択できたが、ビールは置いてなかった、で、例によってテイクアウトにしてもらう、ビールはホテルで頼めたからだった、こうしていつものように自室での夕食になった、、全体としてはホンデュラスエルサルバドルグアテマラのようにメニュウが固定されておらず食事に関しては多種多彩でおいしかった、という印象が残っている、、また人間はどちらかというとエルサルバドルは旅行者に無関心というか冷淡?に感じられたが、ホンデュラスの男性の横柄さのような感じはまったくなかった、女性はここでも優しく親切であった、、ま、国力は似たようなもの?物価が安いのは、わたしのような貧乏旅行者にはありがたいことであったが、実はひとつだけエルサルバドルは落とし穴があったのだ、、それについては次回‥、、