独歩の独り世界・旅世界

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2017 Guate y Mexico 12)フローレスでYご夫妻と会う、、

 前日まで不当に徴収されたと思い込んだtax?分をなんとか取り返しつつあったわたしは、次の日あのYご夫妻に出会うことになるのだが、そこでさらなる事実を知らされ、再び落ち込むことになるのである。

 フローレスに到着した日はそんなんで、まだ気分は高揚しており、近くのレストランで食べた魚料理もそれほど高くなかったし、珍しくハッピーアワーで酒も飲みすぎ、また、ドミもその後一人のおっさんがやってきただけで、ほとんど一人使用と変わらない状態だったから、ま、快適に過ごしていた。次の日も、せめて朝食くらいそのホテルで頼んであげようかと思ったが、ここはどうもメニュウがすべて高すぎ、おまけにWiFiが繋がらず、それならと以前利用したことのあったフローレスのカテドラルのある高台まで登って(歩いて10分)、そこのレストランミラドールEl Miradorでパンケーキの朝食をとった。開店早々で、まだ他に客のいなかったこのレストランは、フローレスで最も展望よいところにありながら、決してツーリストプライスでなく、味もそこそこよかったから、むしろ地元民ないしグアテ人ツーリストの人気のレストランのここのパンケーキセットもコーヒー付きで25Qは他より5Q~15Qも安く、かつWiFiもつながり朝のひと時をのんびり過ごすには穴場といえたのだった(もちろん朝に限らずだが‥)。

フローレス島の高台にある教会Img_5555Img_5558レストランEl Miradorの朝食は、他と比べると安くておいしい、、

 そのあと特にすることもなく、サンタエレナ(フローレスというところは、レジェノ橋puente Rellenoで繋がるツーリストエリアのフローレス島と市場、バスターミナル、飛行場等のあるサンタエレナ地区に分かれており、地元民はほとんどサンタエレナに居住していた。なので物価等も場所によっては著しい違いがあって安宿はこちらの方に多くあり)まで歩いて出かける(トゥクトゥクなら5Q、歩くと30分?)。そして、市場、旧バスターミナル、現在のバスターミナルと徘徊、、その市場の中にあった旧バスターミナルが、新たに造りかえるのか工事中で、そこから発着していたコレクティボの姿が見えなかった。どこか臨時のターミナルが造られていると思われたが、そこまでは探さなかった。そのあと現在のターミナルまで足を延ばし、前日にエージェントのお兄ちゃんから聞いた情報を今一度確認してみた。ま、このターミナルは毎回毎回寄っていたが、大きく変わったところはなく、また、お兄ちゃんから聞いた情報もそれほど食い違いはなかった(前回記した情報は確認後のもの)。前からあったのかもしれないが、ちょっとした驚きはフローレスから、チキムラ<Chiquimula>、フティアパ<Jutiapa>そしてエルサルバドル方面のバスが出ていることだった。そしてFente del Norteのバスは(エルサル方面のバスもこの会社)みんな新しく、大きくなっているようにも思えた。そんなんでこのターミナルでは、どこに行くのか<donde vas>?と、みんな気軽に声かけてくるので、とても話しやすく楽しかったのである。で、また歩いて戻るのだけれどこの時はちょっとした失敗をしてしまう。昼時も近く、適当にどこかでハンバーガーもしくはトルタス(tortas;サンドイッチ)でも買って帰ろうとお店を物色していた。で、たまたま見つけた店がひどく、そのあとでフローレス島に入ったところで偶然昨日のエージェンシーのお兄ちゃんに出会ったのだけれど、その時たまたま彼もtortasを持っていてそれがとてもうまそうだった。で、どこで買ったのか聞いてみると近くの屋台を教えてくれたのだった。値段は半額の7Qとのこと、それでたぶん味は倍おいしかったと思われた。まさに、タイミングの問題で先に彼と会っていれば、悔やむこともなかったのだった。

この写真の向こうにレジェの橋Puente Rellenoがあって、向こうに見えるサンタエレナとつながっている。この橋のたもとがフローレス島の入り口で、アンティグア、グアテマラシティ方面からの夜行バスはここに発着、また、エージェントのお兄ちゃんがおいしいtortasを仕入れたのもこの場所

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Img_5560サンタエレナの中心街

サンタエレナのバスターミナル;6枚Img_5566Img_5572Img_5564Img_5567
Img_5565チキムラ行きのバスImg_5570Fentes Del Norteの大型バス


 しかし、その悔しさが頂点に達したのは、Yご夫妻と出会ってからだった。午後はビールを飲みながら、そのまずいパンの昼食、それでもオーナーいまいちだったが、ここのホテルのテラスは気持ちの良いところで、そこで繋がらないWiFiに悪戦苦闘していた。とくにこの時はairbnb関係のホストとして予約の返信、そしてこのあとメキシコシティでお世話になるホストへゲストとしての連絡であった。彼らが到着したのは16時ころだったか?、で、再会早々歓迎の宴が始まるのだが、この時もミイラ取りがミイラになる失態を演じてしまった。わたしは一応フローレスの先人として彼らを待っていた。このホテルもわたしが紹介し、彼らがわたしに合わせてくれて予約を入れてくれたのだから、当然わたしが宴の主催者にならなければならなかった。が、その気はあったのだけれど頼りになるものが乏しかった。こういうときに、ついついわたしの欠如たる性格がでてしまって、そのための両替をしていなかった。つまりその日一日分のケツァルは残っていたが、それ以上の余裕がなかったのである。そこで実は、このとき使い残したメキシコペソを引き受ける約束をしていたので、その支払いを円で払うが、その際その分は上乗せさせてもらうといって、何のことない宴会用のビールの調達を彼にお願いしてしまったのである。いや、カッコがつかないというのは、こういうことだと思う。まったく卑しい性格に自分で呆れてしまうのである。そうやって他人の金でピールを飲ませてもらったのだけれど、この時のビールはしかし、暑いところであったが心地よい風に吹かれて、積もる話が山とあってなんとうまかったことか ! !、時のたつのも忘れて、日が暮れてビールも尽きて、そろそろ飯にいこうかと気づくまで続いたのであった。そして、その時のビール代くらいは上乗せしてペソと円の両替は済んだのだが、結局そのあとの晩飯もほぼご馳走になってしまうというお粗末、挙句に次の話が最後の決め手となって<達人>は沈んだのであった。

ホテルの前の道を行くと船着き場があるImg_5574Img_5575_2
湖岸の道、この向こう右側に今回滞在したホテルがある

Img_5576安宿だが、眺望の良かった湖岸のホテル


 彼らの報告で、わたしにとって重要なことが3点あった。1)はパレンケ~フローレスルートの検証 ; これまでパレンケ~フローレス間は途中国境となっている河まで、パレンケからはメキシコ側の業者の車できてボートで渡り、そこからはグアイマラ側の業者の車でフローレスまでが一般的で、それがだいたい500ペソ(US25ドル)くらいと聞いていた(何年か前はもう少し安かったかもしれないが覚えてない)。で、それは確かパレンケ朝6時発で、フローレス15時着くらいだったと思う。ところが今回Yご夫妻の話だと、確かにそのシャトルもあったが、少し高いが9時発のシャトルがあって河をポートで越えないルートがあって、その道で来たという話だった。えっ、そんなルートがあるの?と興味を覚え聞いてみた。はっきり断定はできなかったが、どうやら昔のジャングル道を(307号線? もちろん今の河ルートもこの道を行く)途中から左に折れて、どこかで橋を渡り(353号線?)テノシケにでて、そこからはテノシケTenosique エルセイボ El Ceibo ナランホ Naranjo フローレス(テノシケ~フローレスルートは前に紹介済み)に達するルートのように思われた。それだと途中陸路の国境越えをするが、道がずっと良いし時間も短縮されると思われる。その分少し高くて680ペソとのことであった。彼らは9時にでて16時着だったが、朝6時発もあったとのこと、道中が楽なら今後利用者も増えてくるかと思う。さて、ここで重要なのは、その2)として、このルートの国境越えでは、一銭も支払うことはなかった、と聞いたことだった。やはり、そうだろうな、と改めて思ったのだが、ということはメキシコ~ベリーズの国境越えではやはり不当にtax?をとられたことが決定的になったということだった。いったいメキシコの陸路による国境越えはどうなっているのか、ますますわからなくなったのであった。しかし、どうやら、わたしが不当に払わされた思っている500ペソ(US25ドル相当)は、まだ被害が少なかったことが、次の話で判明することになったのである。もちろんその被害者もこのわたしであった。ま、そんな旅の話が延々続いていたのであるが、なんかの話で少し戻ってアメリカ経由の話になり、彼らはすでにわたしのlost baggageのことは知っていたのだったが、わたしはその件も含めてESTAの高いのに怒っていた。なんで昔14ドルだったのが、今5倍も高くなってしまったんだ、と嘆いたら彼らはきょとんとしているのである。どうしたの?と聞かれたので、わたしは今回ESTAの再取得が必要で、いつものようにネットで取ったのだけれど、その請求が70ドルもきていたのでびっくりした話をしたら、彼らも今回ESTAを取り直したが、昔と変わってないというではないか !!、え?、そう!? それを聞いてすぐにわかったのだけれど、やはり騙されたのであった。なので、その3)は、改めてESTA取得注意 ! を呼びかけておこうと思う。わたしと同じ被害にあわないために、、正確にいうと、よく確かめもせず手続きしたサイトは、どうやら合衆国の正式なサイトではなかったのである。非常に紛らわしいのだが、ESTA申請でネットを開くと、英文のサイトがやたら出てきて、どこも同じと思ったら大間違い、ま、正式なところを見つけるのが一苦労かも知れないが、あとはみんなダミーである。つまり法外な手数料を取る、いわゆる業者だったのである。この件は無知というか、うっかりが招いた災いだった。こうして一生懸命、不当tax分回収に精を出していた努力も、さらなる50ドルの被害が判明して、水泡に帰していることがわかったのであった。すでに達人返上宣言はしていたが、それを知ってか知らずか、その達人と呼んでくれていた友人の前で、過分なレッテルは一枚一枚剝がされていったのであった。

Img_5579Yご夫妻との楽しい夕食