ベルリンの壁崩壊から早20年がたち、我々に馴染んでいた東欧という名称はすでに使われなくなっており、そもそも第2次大戦後に作られた東と西という分け方は、それ以前に使われていた中欧という概念に戻っているということを、今回の旅を前にして知ることとなった、、で、自分では東欧に行くつもりであったが、どうもそんな表現をしていると時代遅れ（時代音痴）を表明していることになりかねないので、今回そのタイトルを中欧の旅とした、、
で、その後に続くけちけち旅行なのだが、昔から貧乏旅行を旨としてきており、年とったからといってそれはいまさら改めることができず、また実際仕事を終えた現在、結局わたしは財をなすことができなかったので必然的かつ自然的にそうならざるを得ない状況にあったことと、加えてわたしは一つの目標をこの旅に定めていた、、即ちそれは‘一日5000円でヨーロッパを回る’というものであった、、もちろん自由気ままな一人旅、今までそんな旅をずっと続けてきたのだが、ほとんどは物価の安い国だったからたいてい一日の予算は2～3000円くらいだった、、で、ヨーロッパは?というと、あの若者向けの一人旅指南書でもだいたい10000円程度をみておいたほうがよいとのことだったので、余計やる気になって挑戦した次第、で、結論から言うとそれをやり通せたが、よって、それはすこぶるケチケチ旅行になったと言うわけ、その実態をこれから書いていこうと思う、、
もう一つの印象派というのは、旅の記録・記述は旅人の数だけあっていろいろのスタイルをとり得るが、わたしのような軽薄な旅人は描写力もなく歴史もあまり知らず、かつ語学力がまったくなかったから現地の人と話したり聞いたりすることもできていないので、所詮印象しか記せないという断り書きとしてタイトルにつけさせていただいた、、それでもなにぶんかの情報を伝えられればとの思いもあって、いつもながらの旅録となった、、その辺を了解していただけるとありがたいのだけれど‥、、
そういう意味ではひとつだけ気負いがある、これは今まであまり知られていない情報を伝えられるかもしれないと自負である、、即ちわたしは1ヶ月弱の中欧貧乏旅行をするにあたって強力なツールを見つけていた、、これまでにヨーロッパを長期に旅する際多くの人が使っていた手段の一つにいわゆるユーレイルパスなるものがあった、、わたしも30年程前に1ケ月だかのticketを持って旅したことがあったが、そのころはまだ安くて使いでがあった、、が、それがいつごろからどう変わっていったか知らないが、ずいぶん高いものになっていて到底もとの取れそうなものではなくなっていた、、こんなもの使ってたんでは貧乏旅行にならない、、それならむしろ行き当たりばったりで、そのつどそのつど安い移動手段を選んでいったほうが遥かに安くつきそうだった（実際結論から言うとわたしが選択したツールより、どうもそれが一番安い方法だったかもしれない）、、そのときわたしはユーロラインという1ヶ月（または15日）ヨーロッパバス乗り放題というパスを見つけていた、、価格はユーレイルパスに比べて遥かに安く15日33000円1ケ月47000円くらいだったか？15日にするか1ケ月にするか迷ったが、1ケ月バス乗り放題を選択、それを持ってヨーロッパに乗り込んだ、、その使い方・路線、タイムテーブルについての情報はインターネットで少しは得られたが、ほとんど未知数・得体の知れないものであった、、果たしてその実態はどうであったか、それをお伝えできればと思う、、ヨーロッパを安く旅したいという若い人たちの参考になればと思っている‥、、
(写真はオスロ発パリ行きバス＆コシチェ〈スロバキア〉発ロッテルダム行きバスのフロント表示)
