独歩の独り世界・旅世界

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2015 last in Guatemala 番外; ‘バックパッカー貧乏旅派’の解説

 これは予定外の項目である。流れからすると、ちょっと逸脱。当初こんな解説をするつもりだったわけでなく、偶々こんな感じかと思って‘バックパッカー貧乏旅派’という言葉をひょいと使ってしまって後からその解説が必要か?と気づいた、というわけなのだが、だからこの言葉はわたしが勝手につけたネーミングにすぎず、そんなカテゴリーが存在するわけではないことをまずお断りした上で、ま、旅している人なら、なんとなくその意味合いは了解してくれると思うのだが、それは一般的にはどういうことをいうのか?あるいはわたしは何を持ってそう称したのかを少し説明しておこうかと思ったまでのことである。

 で、あくまでこれはわたしの勝手な分類に過ぎないのだけれど、ま、わたしは旅人を以下のように見ているということである。まず旅人分類その1は、ツアーの旅をする人と自分の旅をする人。2になると今度は、いわゆるキャリーバッグ(?正式名称を知らないのだけれど車のついているトランク?、ガラガラといっているのを聞いたことがある)を使っている人か、ザックあるいはバックパックを使っている人か?、それはおのずから旅のスタイルが違ってくるので、わたしはここでザック・バック類を使っている人をバックパッカー派と称したまでである(これは、ただスタイルの分類にすぎない)。さて、ここからは少しマニアックになるかもしれない。バックパッカー派を更に細分化してみるとノーマル(普通)派とこだわり派に分けられる。大雑把な言い方だがノーマル派はこだわり派の定義を外れる人の総称と思っていたたけば、どんなこだわり派が存在するかを説明することによって、それは明らかになると思われる。簡単にいうとそれは普通の旅人のことである。では、こだわり派にはどんなスタイルがあるのか?わたしが知りえた範囲で、というかこれもごく常識的な分類に過ぎないのだが以下である。わたしの知る最強の旅人、その1はチャリ派、あるいはチャリヤサン?チャリダー?、自転車で世界を巡っている人たちのことである。数は少ないが現実にいる、2.3年前にアンティグアであった皆見さんは同い年だった。今どうされているのだろう‥?、目を悪くされたと風の便りで聞いたが‥、、いや、これはわたしにはできないから、この人たちには脱帽‥、、(&その同類といっていいのか、更なるツワモノといったらいいのか?かって日本人でリヤカーを引いて砂漠を越えた人、ヨーロッパまでずっと走り通した人もいた、、)。その2はテント持参派、テント一式を持参しているということは荷の重さが相当に違ってくる。その分何処でも泊まれたり宿泊代が浮いたりするが、しかしこれもなかなかマネできない。荷はできるだけ軽くのセオリーに逆らっているのだから‥、、今回、グアテマラ/サンペドロSan Pedro la Lagunaで出会ったTomoさんは、そのスタイルで8年間世界を旅しているツワモノだった。その3として、わたしがかってやりたかったのだが、実際やれなかったスタイルのひとつに飛行機を使わずに世界を周るという旅がある。もちろん船はOKだが世界一周クルーズなどは論外で、あくまで定期航路または貨客船利用に限るが、これが今やなかなか難しくなっている。1970年から80年頃までは、まだ定期航路があって、流石に世界一周まではできなかったが太平洋あるいはオホーツク海、つまり日本からは船で出国したことは何度かあった。今は韓国に渡る、あるいは上海に渡ることはできるが、ユーラシア大陸からアメリカ大陸にどう渡るか?というこだわりの旅も可能性としてはまだ残されていると思う(そういえば、かの有名な‘深夜特急’は、バスを乗り継いでヨーロッパへだったし、汽車の旅にこだわる人たちもいる)。

 さて、で、最後にわたしの貧乏旅について、どんなこだわりがあるのかを明かしていきたいと思う。要するにわたしの旅は、前にもどこかで述べているが、無駄金は一切払いたくない、ま、いいかたを替えればケチケチ旅ということになる。できるだけ少ない出費で旅をするということに尽きる。その一例としては、たとえばよほどのことでない限りタクシーは使わない、といった類で、では、なぜそうするのかというと、実際資金が潤沢にあるわけでないからである。しかし、それでも旅はしたい、今までの経験からそれほど予算はなくても、いけるところはあるし旅のやり方もあるというわけである。では、具体的にどんな場面でどうするのか?、まずは移動費については前々回のブログの中で述べていると思うが、航空券は予算内の安いticketがでるのを待つ、でなければ行かない。近距離の移動については、先に述べたようにタクシーは、1,徒歩、2,バス、3,トゥクトゥク・バイクタクシー、4,コレクティボ(乗り合いワゴン車・ミニバス)、5,,鉄道・地下鉄といった手段がない場合のみの利用となるから、たいてい一回の旅で一度か二度くらいしか利用することがない(タクシーのシェア乗りはあり)。また同時に旅行者にとって大変便利なシャトルバス(旅行者専用のワゴン車による移動手段)も最近はほとんど使ったことがない。メキシコのバス移動は一等バスと二等バスとでは3:2ほどの差があるので一等バスには乗らない、といったところか?

 次に宿について、予算は(アメリカ・ヨーロッパを除いて)2000円以下を基本としている。バス・トイレ共同なら1000円以下で泊まれるところもまだまたたくさんある。ただ、今回も何度か利用したが、基本的にドミはなるべく敬遠したいと思っている。食事についてはレストランは利用しない。いろいろな意味で(一番大きな理由はアルコールが置いてなかったりするので)テイクアウトが多く、アルコールを別に仕入れての部屋食することが多い。よく利用するのは店名のない安食堂、市場の飯屋、屋台、ファーストフードといったところ。寝食の予算はグアテマラの場合1500円~2000円で十分。そして土産は極力買わなかったり、金のかかる施設(たとえば美術館・博物館といったところ)も興味のないところは入らない、といったところだが、もっとも苦労するのは両替にまつわる話。中途半端にドル以外の通貨は残したくないので、持ち金だけでやりくりしようとして今回も相当しんどい想いをした。そりゃ、余裕のある旅ができればそれに越したことはないと思っているが、貧乏性が身についてしまっているので、いまさら、でもある。で、その持ち金でのやりくりに関して恥ずかしい話を最後にすると、たった1Q2Q(Q;はケツァル、グアテマラの通貨単位で1Qは15円くらい)つまり10円とか20円の買い物をするのに、いちいちこれいくらと聞いて、買わなかったりしたときの相手の表情、そう、わたしははるかに経済レベルの低いグアテマラ人にもバカにされていたのであった。