独歩の独り世界・旅世界

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メキシコ・キューバの旅 5) ハバナ

 ホテルカリビアHotel Carribeanはハバナの安宿にしては思っていた以上によかった、メキシコのホテルはカンクンメキシコシティだけ事前に予約を入れておいた、今はネットでホテル検索と予約ができ、しかもメキシコシティのホテルなんかは結構前に予約をいれたので50%オフで、中級(三ツ星~四ツ星)のホテルが何と一泊3千円台(二人で、しかも朝食付き)だった、これは利用しない手はないと最近は思っている(いくつかサイトがあるがわたしが一番多く検索したのはExpedia)、、

 が、その世界中のホテル検索ができるということがうたい文句のExpediaでさえ、キューバのホテルは扱っていないのだった、で、キューバは別のサイトから検索した、参考までに今回利用させてもらったところはhttp://www.cubatravelnetwork.comで、検索をかけるとハバナの高級ホテルがづらづらと出てくる、みんなびっくりするほど高い(どういうわけか一万円以上した)、しかしいずれもどこにあってどんなホテルかは知っていたから、ま、それ相応で納得はいくものであった、しかしわれわれの泊まれるところではなかった、われわれ相応のホテルは、せいぜい一泊4~5,000円(これでも高いと思っている、一人になってからは一泊1000円以上のところに泊まったことがない)を越えないあたり、ではキューバには安宿がないのかというと、昨日紹介した認可制の私営レストラン?と同じように認可制の、ま、いわば民宿みたいなもので、個人宅の一室を宿として提供してくれるシステムができあがっている、Casa Particularといって実はこれはたくさんある、だいたいひとり一泊朝食付きで25cuc、2000円強といったところで、ま、われわれ向きといえた、12年前にもっぱらそこを利用していたから、それは承知していた、が、問題は個人的に手紙でも出さない限り日本からの予約は難しいということであった、ましてハバナの民宿の知り合いはいなかった、そこでネット検索をかけたのだけれど、なんとかわれわれの条件にかなうホテルは2軒しかなかった、一軒はhotel Lidoリド、もう一軒が今回利用したhotel Carribeanカリビアンだった、、

 どちらも5~6,000円くらいの中級ホテルだったと思うが、リドは以前に泊まったことがあって、ま、確かに安宿でおまけに大通りから少し中にあるという立地があまりよい印象として残ってなかったので、今回はカリビアンを予約してみた(最初の二泊だけで、後はCasa Particularを探すつもりであった)、ま、宿自体はそこそこ、値段相応ながらバーやレストランが併設されていて、オールドハバナ(旧市街)の大通りPaseo de Martyに面したベランダからは左手遠くに海とその手前のプンタ要塞が、右手奥にはオールドハバナの象徴的建物Capitolio Nacionaというワシントンのホワイトハウスとよく似たつくりの旧国会議事堂まで見渡すことができるという好立地にあった、またオールドハバナには歩いていける範囲で、前の大通りPaseoの真ん中も散歩道となっていた(Paseoの意味が散歩道という意)、そして併設のレストランの朝食(朝食付きだった)も悪くなかったのであった、、(今当時の記録を読み返していたら大通りに面していて少々うるさい、とあった‥??)

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 もっと暑いのかと思っていたキューバの12月はエアコンつきの部屋であったが、むしろ毛布がもう一枚ほしいくらい朝は涼しかった、朝食後早速オールドハバナ見物に出かける、、キューバの魅力は何かと聞かれても返答は難しいのだけれど、また人によってその惹かれるところは違うと思うけど、わたしはよくこう答えていた、キューバには目玉になる人物が3人いる、一人は現存するカストロ、そしてその相棒の今でもカストロ以上の人気をほしいままにしているキューバ革命の英雄チェ・ゲバラ、そしてもう一人、これも過去の人だけれどアーネスト・ヘミングウェイ、この3氏がキューバの代表、象徴ではないかと??

 ま、この3人でほとんどキューバを語りつくせてしまうのではないかと思われるほど彼らの存在は大きい、現にわたしの奥さんのキューバに惹かれている最大の理由はチェ・ゲバラであった、、チェ・ゲバラの関連グッズ・写真・ポスター、その他もろもろはいたるところでみやげ物として売られており、ゲバラという存在の経済効果はいくばくのものか計り知れないほど大きく、今もキューバ経済に多大な貢献をしている、どうやら奥さんはその目指すものが手に入ればよかったのだろうけど、やはりキューバハバナの魅力は古き懐かしき良き時代、そう、ちょうどヘミングウェイが滞在していたころのまま、そのまま時がタイムスリップしてしまったような街オールドハバナ(旧市街)にもその魅力がたっぷりあった、、

115_640x480_3ホテルアンボスムンドスの外観
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                                                                                                                                  そこにはヘミングウェイが常宿としていたホテルアンボスムンドスHotel Ambos Mundosがあり、その511号室は当時のままの残されmuseo博物館として一般に公開されている、また行きつけのバーFloriditaやレストランLa Bodeguita del Medio、ヘミングウェイdrinksといわれている飲み物モヒートmojito、ハバナクラブとして有名なラム酒ハバナクラブ博物館等々、見所はつきない(詳しくはガイドブック参照、オールドハバナの観光ポイントに触れてないガイドブックはないと思う)、ざっと歩いても1~2時間?、また半日~一日ぶらついていても飽きない街である、ま、ただ少し暑いところなのでわたしは奥さんの機嫌を損ねないよう(わたし一人だったらずっと歩き回るし、また前回も歩いているので)交渉して自転車リキシャ2時間8cucに乗ってみた、ま、これだと効率的にオールドハバナを楽に見物できるかとも思ったのだけれど、こいつはパワーがありそうだと思ったお兄ちゃんは結構いい加減で何かと理由をつけてサボろうとする、それでも一通り裏道を行ったりきたりして(わたしは前に来ていたので行き先を指示できた)大方は回ってくれた、それで概略をつかんだであろうと勝手に判断して、しばらく別行動をとることにする、その辺から雲行きが怪しくなってきた、いや天気の話しでなく、感情の問題である、、

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146_640x480_2モヒート

112_640x480オールドハバナを歩くワタシ
 

 わたしにはすることがあった、ひとつは両替所Cadeca(ここの両替所は国営だが、場所によって多少レートが違った)を探して両替すること、とハバナバスツアーの観光バスの乗り場を探すことであった、そんなことまで付き合わせるとまた不平がでそうだったので待ち合わせ場所と時間を決めて別れた、30分くらいで両替を終え、別れた場所待ち合わせ場所のオールドハバナの中心アルマス広場Plaza de Armasに戻る、が、いない、しばらく待つ、が、来ない、結論からいうとお互いに相手が探してくれるだろうと30分くらい、ほんの10mも離れていないところで待っていたことになる、ただお互いがお互いを見つけられなかっただけ、見つけようとしなかったところがわれわれの関係を象徴している、、こうしてお互いに面白くない雰囲気ができてしまった、、口をきかなくなる、食事場所に行っても食べるんだか食べないんだか、、もう、こうなるとちょっとのことでは元に戻らない、それを知っているから無理やりツアーバス(ハバナの要所を巡る観光バスで一人一日何回乗っても5cucというリーズナブルな観光客向けの2階建てバスで2階部分はオープンエアーとなっている)に乗せて別々の場所に座った、このバスは一周2時間くらいでハバナ全域オールドハバナから、いわゆる新市街VedadoやLaSierra、Miramarといったところを周遊しており、決められたバス停では乗り降り自由、一日乗り放題という大変重宝な観光バスであった、前回ここの市バス(一般市民が利用するバス)に乗ろうとして、結局乗れなかったことを思い出して、ずいぶん便利になったなぁと、その好企画に感心したものだ、それに乗って一周するとハバナの要所は網羅したことになる、、しかしわたしがこれに乗った目的は別にあって、あるガイドブックに紹介されていた一軒のCasa Particularを訪ねるためであった、その家はこのバスルートの近くにあるはずだったのだ、で、口をきかなくなった相手にオレはその家を探して帰るから、このバスにそのまま乗っていればオールドハバナの象徴的建物カビトリオ旧国会議事堂のところまで戻る、そこで降りれば5~10分くらいでホテルへ戻れるだろうと言い残して、途中のNecropolis de Colonコロン墓地で一人降りてしまった、そうしてその近くにあるはずの一軒のCasa Particularを住所だけ頼りで探しにかかった、最終的にそこは降りたバス停から10分くらいのところにあったのだが、そこを探しだすまでに30分以上はかかったと思う、それでもありがたいことに相手の人がいて来訪の目的を告げた、つまり今日は宿があるが明日から世話になれないか、そして一泊の後荷物を置かせてもらって少しキューバ国内を回って戻ってきたいのだが、と相談を持ちかけた、彼女は理解してくれて、明日の一泊はOK、たた゜年末に戻られたときに泊められるかどうかはわからない、しかし近くの知り合いを紹介しますといってくれた、、苦労して訊ねた甲斐があったというものだ、、で、その帰り道に明後日のバスの予約をと思って外国人旅行者用長距離バスのViazulにタクシーで行ってみた、それもそこからなら5cucで行くと聞いたので、タクシーを呼んでもらったのであった、、前回タクシー嫌いがたたってオールドハバナからViazulまで2時間近く歩いたことを思い出していた、5cucならそれは馬鹿らしい行為でしかなかった、、が、そのViazulでの応対はこの国が基本的に何も変わっていない、もしかしたら悪化しているのではないかという懸念、そう12年前はみんなもっとみんな親切で思いやりがあったように思えたのであった、、

120_640x480_3オープンデッキまツアーバスから(上下とも)
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 確かに12年前よりはViazulの路線もダイアも増えていたようだ、しかし基本的な運行システムに進歩はなかった、つまり明日のバスの予約をしたいといったところが、まず最初の返答はすでに席は満席だというものであった、、ただ空きがある(出る)かもしれないのでバスの出る30分くらい前に一度来てみてくれ、というものであった、、最終的にいろいろ詮索してわかったことはこういうことだった、つまり未だにバスの運行に(座席の販売が)コンピューター管理されていないということだったのだ、だから誰も座席の空席情報を把握していないということだったのである、、つまり出発前にならないと空いているかどうかわからない、ということだったのだ、そうとは知らずそのときは、どうしよう、予定していたところにいけないかもしれないと悲嘆にくれてしまった、で、考えついたのはキューバ人向けの長距離バス会社Astroはどうだろうかと思って、そこまで乗ってきたタクシーがまだそこにいたのでAstroまで行ってもらった、、そしてAstroのターミナルでうろうろしてどこでticketが買えるのかとだれとなく聞いてみると、ここへ行けとひとつの事務所を教えてくれだ、そこはなんとViazulのアストロターミナル内にある事務所だったのだ、そこでまた仕方なく明後日トリニダがサンチャゴデクーバに行きたいんだというとトリニダならこの時間、サンチャゴデクーバならこの時間にここへ来るようにという返事だった、要するに事前にチケットは売れない、ということにようやくそのとき気づいたのであった、、なんという遅れ ! !、そんな国は今やどこにもないではないか ! もう腹たつやら呆れるやら、再びツアーバスに乗ってホテルに戻ったときはもうクタクタだった、、で、そのまま少し寝てしまう、、その間奥さんは一人で下のレストランで夕食を済ませたようだ、わたしが寝覚めてからもお互いの関係は改まっておらず、わたしも一人でそこに夕食を食べに行った、、ヤレヤレである、、果たして予定のトリニダTrinidad、&サンチャゴデキューバSantiago de Cubaまで行けるのやら‥??