独歩の独り世界・旅世界

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メキシコ・キューバの旅 6)ハバナotra vez もう一回

 キューバハバナ以外でどこへ行く予定だったか?というと、われわれは(正確にいうとわたしは)次の3つの街はできたら行ってみようと考えていた、①サンチァゴデクーバ Santiago de Cuba ②トリニダ Torinida ③サンタクララ Santa Clala、簡単に説明を加えると①はキューバ第2の都市、歴史の街でもあり音楽の街でもある②も世界遺産に登録されている古都で植民地時代奴隷売買の中心地だったとか③はチェゲバラの霊廟があるところして知られている、その他にも④キューバの最大のリゾート地として有名なバラデロや世界遺産に登録されている街として⑤シエンフエゴス⑥カマグェイ、特に何があるわけでもないがわたしが個人的に行ってみたかった⑦バヤモといった街々が観光スポット・見所として知られていた、、、

 さて、われわれが泊まっていた安宿ホテルカリビアンにも一応ツアーデスクなるものがあったが、担当者がおらず開店休業状態だった、レセプションでたずねると、近くにある大きなホテルを紹介してくれて、そちらに行ってみるよう勧めてくれた、、もしかしたら何らかの旅情報が得られるかもしれないと思って、朝食後1ブロック先にあるそのホテルに一人で行ってみた、、そこで素敵なセニョリータに暖かく迎えられ、こちらの希望を伝えてみた、つまり実はサンチャゴデクバかトリニダへ今日か明日行きたかったのだけれどバスのticketが取れない、何かいい方法、例えばバスでなくてもいいからは汽車とか飛行機の情報があったら教えてください、と訊ねてみたのだ、、

 訊ねたといっても中途半端な英語ならびにスペイン語を駆使しての話だ、が、こちらの意向は十分汲み取ってくれた上で完璧な英語でこちらのリクエストに答えてくれた、まず汽車の選択は普通の旅行者には難しいかもしれないこと、飛行機は今日明日は無理であろうとのこと、しかしバスは可能性があるとバス会社に電話を入れてくれた、たぶん問い合わせ先は昨日わたしが訪れたViazul以外は考えられなかった、で、どういうわけか明日のトリニダ行きのticketをとってくれたのだった、、そして時間的余裕があればトリニダからサンティゴデクバに行けることを教えてくれた、、そう、サンティアゴデクバは、キューバの島の東端にあり、ハバナから直線距離で約700km強、バスだと15時間くらいかかる所に位置していたから上記の街の中ではハバナから最も遠かった、最悪サンティアゴデクバは今後の予定次第では断念せざるをえなくなる可能性はすでにその時点であった、が、それでも何とか(まったく理解不能なのだが)トリニダ行きのticketが取れたことを喜んだ、、そのお嬢さんはViazulのticket代以上のものを請求しなかった、基本的にキューバ人は皆親切である、が、とくにわたしはこのお嬢さんに格別の好感を持ってしまった、しかし通常の感謝の言葉をスペイン語で述べる以上のことはできなかった、、こういうときにもっと気のきいたことが言えるようにならなくては‥??

 まだ完全に関係は改善されていなかったが、ホテルに戻ってトリニダへのticketが取れたこととホテルをチェックアウトしカサパルティクラル、ガリアさん宅に移ることを説明した、で、このときの移動にも流石に大荷物を抱えてのことだったのでタクシーを使った、午前中は在宅しているとのことだったので、昼前に移り荷物を置かせてもらって、今度は昨日乗ったT1のツアーバスを街へ出る手段として使った、残りの半日はまたオールドハバナを前日に行ってないあたりも含めて歩き回る、サンフランシスコ広場を皮切りに昨日訪れたラム酒ハバナクラブ博物館の隣のカフェDos Hermanosでモヒートを飲んでいたら早速専属のバンドがやってきて何か音楽を奏でだした、われわれの席でわれわれのために演奏しているようなので何がしかの心付けを渡さねばならなくなる、昼間っから少しいい気分になって、しかし頼んでもいないのに押し売りされてるようでちょっと納得いかない気分にもなってまた歩き出す、海岸通りに沿ってしばらく行くと12年前にはなかったものだが岸壁の倉庫がみやげ物市場に改修されているところがあった、サンホセ民芸品市場Centro Caltural‘Antiguos Almacenes de Deposito San Jose’という名がついていて、それこそありとあらゆるみやげ物の類が出店している何十もの店で売られていたが、興味を引くようなものはあまりなかった、それよりそこの立地がポートサイドつまり岸壁だったのでそこのレストランが大変気持ちのよいところで、しかもビール・食事ともそれほど高価でなく、いつもの通りここの(キューバの)レストランの食事はボリューム満点なので一人前しか頼まなかったけど安くて美味しい満足な食事ができた、、そのあと外国人には難しいというキューバ鉄道のラ・コウブレ駅、そこから自転車リキシャでカピトリオ(旧国会議事堂)近くにあるパルタガス葉巻工場などへ行ってみた、、この葉巻工場は見学ができるのだけれど、ちょうどそのときはすでに閉館時間となっており外観しか見ることができなかった、しかし12年前のときも同じ経験をしたのだが、そんなわたしたちを目ざとく見つけた付近の住民が早速やってきて、我が家にいい葉巻がある、しかもここより安い、ぜひ見て行けとしつこく言い寄ってくる、断りきれずに一軒のお宅にお邪魔すると、それこそ箱入りの高そうな葉巻を勧めてきた、市価よりは安いとのこと、土産には民芸品よりよいかな、と少し食指は動いたのだけれど2~3本ならともかく箱単位では買えないと断る、しかも決して安くはない、やはりこれも押し売りの一種だ、早々に引き上げる、、歩きながらカピトリオのバス停に向かう途中、風采の上がらぬ親父がそれこそ葉巻をふかしながら歩いてきて、われわれを見るとゲバラの肖像が入ったお札を買わないかと声をかけてきた、このお札は人民通貨の3cup札で実際上の価値は3cupだから10円ほどのものだが、ゲバラの肖像が入っているためとんでもないプレミアがついて立派なみやげ物として流通していた(確か10~20cucくらいのことをいっていたから、なんと80~160倍のプレミア?)、さすがにそんなものには興味さえわかずに冷たく断ったのだが、そのときその親父の上着のポケットに何本かの葉巻が刺さっているのが眼に入った、しばらく行き過ぎてからその親父に声をかけた、そのお札に用はないけどその葉巻売らない?彼はいとも簡単に承知してくれて、胸ポケットに刺さっていた3本の葉巻を売ってくれた、しかも彼は1cucしか受け取らなかった、まったく商売っ気がない?、いや、そんなところがキューバ人のたまらない魅力、というべきか‥??、、

041_640x480サンフランシスコ広場044_640x480_5Terminal Sierra Maestra
046_640x480_2バウラ教会(この裏手にサンホセ民芸品市場がある)147_640x480_3左 ; Dos Herrmanos

バルタガス葉巻工場150_480x640_5  132_480x640                                                                           カピトリオ(Capitorio旧国会議事堂)

 一日乗り放題のツアーバスのticketを有効に使って、夕方また街見物がてらだいたい一回り2時間のコースを1時間半くらい乗ってカサパルティクル(民宿、ガリアさん宅)に近いコロン墓地のバス停で降りる、基本的にカサパルティクルは夕食はつかないのでレストランを探してみる、このコロン墓地周辺はどちらかというと住宅地で、ちょっとした商店街があるだけ、そのなかで食事ができそうなところは2、3軒しかなかった、それでもその一軒には結構客が入っていたので、そこで食事とビール、そこでも昼の食事と同じく初日のカサパラダール(私設レストラン?)より安く上がっている、そこのレストランではサルサの音楽が鳴っていてウェイトレスの女の子が踊っていた、客のジイさんたちも時々踊っていた、うん、なんかこんなところ、庶民的なところが、どこでもみんな陽気で気取らずなんともキューバらしい、、、